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山田絢, おかざきおか / ビーズログ文庫アリス (2件のレビュー)
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総合評価:
Queen M.
0
意外に真面目系
タイトル通りの状況だけに、笑える場面もあるけれど、基本的には純真な思いの物語。 変に笑いを取りにいかないところに好感。 でも。 確かに面白い、いい話なんだけど。 もっと突っ込んで描くべきと…ころがあるだろう、という感が強くて、やや評価が下がった。続きを読む
投稿日:2017.12.24
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東和瞬/翻訳者
理想を観測するその上での問題点について。 昨今ではすっかりお馴染みになった説明が題を為すタイプのタイトルですね。お陰であらすじに労を割かないでいい一方、レビューにどう努力を払うかという悩みが生まれた…り生まれなかったり。 とは言え初見様に誤解を招かないように一応、断っておくとこのおはなしはいわゆるTSF(性転換)や女装とは重なりそうで重なりません、そういうディープなところではなくライトに舵を切って要素のいいとこ取りをしたといいましょうか。 肉体的な変化は伴いません。衣擦れにも悩みません。本体に幻想をかぶせるという表現が一番正しいのかもしれません。 とは言え、葛藤は本物であったりします。 物語の舞台は大気中の魔力が形を取って待ちゆく皆さんに襲い掛かったりする、少々お堅い表現をすると局地災害が唐突に起こったりする現代日本。 そんな傷つく人々を助け、癒すのがアイドルとレスキューを兼ねた可憐な「魔法少女」たち。 いわゆる悪役不在な世界観です。個人的にも現実にプラスアルファした世界には結構興味を惹かれたり……。 魔法少女が芸能事務所ってファクターで現実社会と繋がってるってのは今風で面白いと思ってます。 で、本筋ですが。 夢見る少女な主人公が現実を目にしてガーンってなったりするのはそのまんま書いてますよね。 だけど、憧れの魔法少女の正体である鳥海さんが寡黙だけど誠実な男性だったりするのでとても好感が持てました。 「見る=憧れる」と「なる」のって大きな違いがあるって、一番知っているのはかつて見られる立場であった彼が身に染みているでしょう。 読んでいて、彼が絞り出す言葉も少ない中、とても辛いってことがわかってしまいましたから。 理想と現実のギャップはどこにでもある問題です。 実際になることで美しく見れていたものが汚れてしまうんじゃないかって恐れは一般的なものだと信じたい。 作中では「魔法少女」でしたが、あなたにとって身近な理想なら、たとえば「英雄」でも「主人公」でもなんにでも言い換えられるかもしれません。 そんな中、深刻になり過ぎず友人とあほな会話を繰り広げつつ、自分なりの魔法少女を作り上げていく主人公の加奈ちゃんには勇気をもらいました。 魔法少女を分かち合い、男女という垣根にどぎまぎしつつも高らかに好きなものについて語り合うふたりを見て笑顔になれました。 だから――見ることさえ戸惑ってしまうそこのあなたにこそ読んでほしい。 勇気を少しだけ道に落としてしまった老若男女の皆さん、悩むのもいいですがあっそこに交番があった! くらい軽い気持ちで読んでみるのがいいと思います。 P.S. で、この一巻ではとても大事な問題がスルーされたままのような気がするのですが続刊はまだですか? 時に、おかざきおか先生のイラストも素晴らしいですね。線画だけで桜色を主張するような華やかさがとてもよいと思うのです。続きを読む
投稿日:2017.08.29
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