【感想】あしたはひとりにしてくれ

竹宮ゆゆこ / 文春文庫
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
1
3
10
4
0
  • ハイテンション家族

    孤独な優等生男子と謎の美女が織りなす疑似家族(?)小説。
    家族モノというとなんとなくほっこりした雰囲気を想像しますが、本作の場合は違います。とにかく最初から最後までテンション高すぎで、ときどきついていけなくなるほどでした。謎の美女・アイスを家に連れ帰るシーンとか、なんかいろいろ激しすぎて、「これ、文春文庫(=一般向け)だよね!?」と表紙を見返したくらい……。
    主人公・瑛人は暗い衝動を抱えた少年ですが、それでも本作の登場人物の中ではかなりまともな部類に入ると思います。ほかの登場人物があまりにも個性的すぎるので、瑛人のまともさに助けられながら読み進めました。
    夜の描き方やラストの着地の仕方は好みで、結果的には楽しめたのですが、瑛人の妹や居候男性の異常なテンションに乗り切れない部分があったので評価を少し下げています。
    それにしても、一般向けのレーベルでこのノリはちょっと凄いかも……。
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    投稿日:2017.01.10

ブクログレビュー

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  • Anony

    Anony

    感想
    おばけに監視される。実はいないのかもしれない。だけど確かに視線は感じるし原因も知っている。だからきっと明日も一人きりになれない。

    投稿日:2023.06.01

  • tikuo

    tikuo

    高校に入って、中学までの上位の成績でいられなくなった瑛人は、夜になると監視してくるおばけに怯えていた。秋も深まった夜、そのおばけの元凶を埋めたと思っていた河原に行くと、そこには女性が埋められていた。まだ息のあった女性を背負い、家に帰ると…。

    ライトノベルなのかなーと思って読み始め、普通の小説かな?と思ったところで出てくる生きているんだか死んでいるんだかわからない女性に、混乱必至の作品である。

    少女漫画のようなポワーンとさっぱりした表紙から、何なの?ゾンビ?と疑ったりしながら読んだが、そういう超常現象モノは起こらない作品であった。

    瑛人と観路の兄妹に、謎のおじさん高野橋さん、ほぼ傍観している父と母。その時点で普通の家庭ではないのだが、そこに死にかけの女「アイス」が登場して、なんだろう、ドタバタというわけでもないが、始終テンションの高い状態が続く。

    大きなストーリーとしては、アイスが家にいつくその理由と、アイスの正体というところになるのであるが、瑛人の生い立ちに「おばけ」が引っかかったりして、どこらへんに焦点があるのかわからない。この作家は実は初めて読んだのだが予想してたのとは違った。

    アニメ作品というより、音楽少なめの日本映画という話で、そこに「煮干しを貪り食う」などの漫画的な無駄話が挟まれている。少なくとも妹の観路は漫画のキャラクターである。

    焦点がよくわからないまま後半、終盤と突っ込んでいったため、最後も日本映画的な幕切れだったな。

    嫌いじゃないけど、嫌いな人も多そうな作品。
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    投稿日:2022.04.08

  • nkwada

    nkwada

    さくちゅうの登場人物のおふざけ加減になんども読むのをドロップしようと思ったが、妹の歓路のキャラクターが悪くなかったので、飛ばし飛ばし最後まで読んだ。むかし埋めたクマのぬいぐるみを掘り返しにいったらアイスという女が出てきて家に居候するようになったとか、ストーリー的にもかんどころがよくわからない。続きを読む

    投稿日:2021.10.27

  • shushu

    shushu

    高校2年の瑛人
    いつもは「よい子」だが心の奥に拗らせた闇を持つ。
    ある日ひょんなことから助けたのは
    土に埋められていた謎の美女?!

    家族の形
    愛の形。それぞれの想い。

    ラノベ感覚の軽い文体ながら、主人公の心はしっかり描けてて読みやすい。続きを読む

    投稿日:2020.04.11

  • しょー

    しょー

    少しセリフと構成がガチャガチャし過ぎな気がしたけども、やっぱり最後は素敵な終わり方で幸せな気持ちになれるお話やった!
    竹宮さんの他の本よりは輝けるキャラの人が少ない気がしてそこが寂しかった。
    自分の心の根底って難しいなぁっと思えた。続きを読む

    投稿日:2019.12.28

  • みけ

    みけ

    進学校に通う家族思いの優等生。
    行き場のない思いをぶつけ「殺す」ことで自分を保っていた。
    殺したものを掘り返そうとして、かわりに出てきたのは埋められた美女だった。

    こじらせ少年の闇が深いというか面倒臭い。
    でもこうやって日々に悩むことって、学生にはあることなのかなと。
    周りを思うがゆえに、本気で向き合えないもどかしさ。
    居場所ってないようであるもの。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.12

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