殺人出産

村田沙耶香 / 講談社文庫
(174件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
30
67
47
8
1
  • こういう考えもアリかな?

    この本には『殺人出産』のほかに三編の作品が入っています。
    恋愛、結婚、自分で決める死の話。
    殺人出産の世界はちょっと考えにくいですが、
    自分で死期を選べる話はちょっといいなと思いました。


    投稿日:2016.07.20

  • 死と生殖についての思考実験、でしょうか。

    それぞれの話の中で常識が違う世界が構成されており、「なるほど」と思います。興味深く読み進められます。ただ、異なる常識の登場人物たちなので、感情の動きや人間関係に共感したり、心を動かされることはないですね。そこが☆-1です。続きを読む

    投稿日:2016.08.23

ブクログレビュー

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  • もちこ

    もちこ

    このレビューはネタバレを含みます

    「殺人出産」というタイトルに惹かれて手に取った。

    村田沙耶香さんの作品は、「コンビニ人間」と「地球星人」など読んだことがあり、独特な感性を持った作家だなと以前から感じていた。
    この本は表題作の「殺人出産」のほか、「トリプル」「清潔な結婚」「余命」が入った短編集で、全体を通して人間の生と死というのがテーマになっている。


    ・10人産んだら殺したい人1人を合法的に殺せる世界
    ・カップルではなくトリプル(3人で恋人になる)が普通の世界
    ・夫婦だが性的な関係を結ばない家庭の話
    ・死んでも蘇生されることが可能になり、死ぬ時期を自分で決められるようになった世界

    殺人は悪とされ、カップルで過ごすのが当たり前、夫婦になれば性交渉して子供を作り、死を予測することが出来ない世界軸で生きている私たちに、彼女の作品は新しい視点を与えてくれる。

    思えば、同性愛なども昔は犯罪だった。
    恋人関係、家族のかたち、社会のあり方も、時代とともに移り変わってきた。時間の経過と共に、世界は変わるのだ。
    でもどんな世界で生きたとしても、自分を「普通」と信じる人があり、「普通ではない」考え方をする人もいる。


    村田さんの作品はとても挑戦的だが、こういった世界観を描いても文章が陳腐にならないあたり、筆力のある人だと感じる。まるで、最初からそういう世界が存在していたかのように納得させられてしまう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.02.20

  • ごい

    ごい

    4編はすべて生命倫理につながるテーマ。

    「あなたの倫理を揺さぶって目を覚ましてあげる」と著書に言われているように感じた。

    殺人出産では最大多数の幸福が正義。
    10人産んだ者が正義で1人の犠牲は問題ない。

    このシステムで殺される人に選ばれないように、つつましく謙虚に生きればよいという単純な話ではなかった。
    話は違うが、中国の信用スコアのようなものが高い人は除外されるとかあれば、犯罪やハラスメントの抑止になるのかとも考えるが絶対ではない。




    続きを読む

    投稿日:2021.02.17

  • cocosurvive

    cocosurvive

    出産の苦しみを刑罰として捉える原罪の寓話だと思った。
    ともすれば発想が飛びすぎ、露悪に寄ってしまいそうな題材も、苦しみに血が通っているからエンタメにならないというバランス感覚が魅力。

    投稿日:2021.02.13

  • あやみ

    あやみ

    いやー、「衝撃」の一言につきる。

    10人産んだら一人殺してもいい。三人で交際する「トリプル」がブーム。「性」を可能な限り排除した夫婦生活。医療の発達により「死」がなくなりセンスのいい死に方で自分を葬る。

    そんな世界想像したことなかったよ…。けれど「絶対ありえない」とも言い切れない。

    常識って?当たり前の価値観って?
    普通を突き破ってくるこの世界観、中毒性があるっていうのもわかるかも。
    (私は読み進めるのが怖い気持ちもあって疲れてしまった)
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    投稿日:2021.02.03

  • さゆ

    さゆ

    時代によって生(性)も死も価値観が変わる。

    生と死だけではなくて、よくある常識も、絶対なんてこともないし、変化もしていく。

    時代と共に転換していける人と、過去に縋り付く人。
    どちらが良いのでしょう。どちらが正しいのでしょう。
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    投稿日:2021.02.01

  • ピロロ

    ピロロ

    このレビューはネタバレを含みます

    村田沙耶香の小説を読んだ、とわかる本であった。エッセイに書いてあった自慰用の機械を取材に使った小説はこれだったのだろうか。

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    投稿日:2021.01.27

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