【感想】撫物語

西尾維新, VOFAN / 講談社
(46件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
10
14
12
2
0
  • まさに千石撫子の総決算!

    この撫物語は、名前のとおり、千石撫子が主人公で一人語りをします。先の事件以降、不登校になり自室に引きこもっていた撫子ですが、バカバカしいけど笑えない事情により外の世界に飛び出すところから物語は始まります。

    最年少ゆえか、そもそもの性格のせいか、シリーズの登場人物の中でも内面の揺れ幅がもっとも大きかったのが千石撫子だと思いますが、外の世界をまわるうちに、避けられぬ過去の自分と、そして所業と対面することを余儀なくされます。そこで、彼女がどう考え行動するのか、それがこの巻の見どころです。

    また、この巻でコンビを組むことになる斧乃木余接がいい味を出していて、よき友人(?)であり、よき先導者(?)となっているのも楽しいところです。「?」をつけましたが、本当のところはどうなのかは、実際に読んで判断してみてください(笑)
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    投稿日:2016.08.27

  • 一冊まるっと千石撫子のお話です

    オフシーズンシリーズである前2作は複数のキャラクターによる短編という形でしたが、
    本作は一冊まるまる撫子のお話です

    撫子好きはもちろん、そうじゃない物語シリーズが好きな方にもおすすめです

    千石撫子というキャラクターは、物語シリーズの中でも屈指なほど、
    キャラ設定が変わった人物

    そんな千石撫子が文字通り過去の自分と向き合っていく物語になっています
    またその結果訪れた新しい彼女のこれからを予感させる作品となっています
    (ようやく報われたか?!)
    本作を読むと物語シリーズの色々な場面が思い出されるので感慨深いです

    ちなみに次回は「結物語」というタイトルらしいけど、次回でオフシーズンシリーズも
    終わりでしょうかね?
    そしてその後は?

    これからも物語シリーズから目が離せない!!
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    投稿日:2016.09.10

ブクログレビュー

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  • むらさきのりす

    むらさきのりす

    このレビューはネタバレを含みます

    撫子ちゃんの決着のお話。語り部も撫子ちゃんだからあのフワフワした感じなのかと思いきや、もうあの頃の撫子ちゃんとはまた違った感じがしました。
    斧乃木ちゃんが沢山出てきてうれしい。
    斧乃木ちゃんがめちゃくちゃ使える子で、でもやっぱり式神だから裏で臥煙さんが糸を引いているのかな~とかいろいろ思っていたけれど、今回は(も?)斧乃木ちゃんだけで描いた結末で驚きました。
    撫子と相性がよさそうで、個人的にとてもうれしい。
    最後のおと撫子を直江津高校に迎えに行って、対峙するシーン、思わずうるっと来てしまいました。
    おとなになったね、撫子ちゃん。
    読後感がよいです。とても救われました。

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    投稿日:2024.03.25

  • テトラ

    テトラ

    撫物語/西尾維新 10/14 #読了
    千石撫子は漫画家になりたい。その夢をはっきりと、恥じることなく告げた。…と思った矢先に余接と作った4人の式神は逃亡し行方不明に!無事に取り戻し、可愛いだけだった過去と向き合うことはできるのか⁈続きを読む

    投稿日:2023.10.17

  • mi

    mi

    このレビューはネタバレを含みます

    撫子の物語。漫画の練習のため4体の式神を召喚したけどその式神に逃げられて後を追うって物語。千石の成長がみられる物語。

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    投稿日:2022.12.05

  • 僕はやまだ

    僕はやまだ

    オール1冊なでこドロー(語り部撫子)。
    オフシーズン愚物語に続きまたも登場、余接ちゃんと撫子のドタバタ劇場。
    正直短編な内容かと思ったらオール1冊で驚き。
    久々に1冊1話を読んで思ったけど、西尾維新の描く行動描写は細部が細かすぎて分かりづらい上に長過ぎてページ数が無駄に多くなる。
    だから、しのぶメイルが苦手になって物語シリーズを読むことから遠ざかってたことを思い出した。
    過程が本編なのが西尾維新であり本編の戦闘はさくっと終わらせるのが西尾維新である一方で、戦闘描写をしっかり描く本作みたいな作品もあることを改めて思い知らられた。
    というよりも、本作の場合はくどい戦闘描写より撫子の探索パートみたいなもので発生した行動描写みたいなものが頁数のかさましになってたと思わざるをえなかった。
    西尾維新のことだから4人に分かれた撫子ちゃんを一体一体回収すると見せかけて、後半2体はあっけなく終了みたいなのを想像してたが、本作はしっかりとノーカットでお送りさせられてしまった。
    だからくどすきで退屈な部分もあったけど、だからこそ、撫子というキャラの成長を垣間見えた気もする。
    1冊を通してではつまらないというより描写細かすぎてダラダラやり過ぎという感じはするが、
    セカンドシーズンラスボスの撫子の後日譚として、
    物語シリーズ全体においての本作として、かなり大事な一冊なのなもしれない。

    ということを踏まえても評価は2くらいだったが、
    ラスト(30小節目)の5ページぐらいが、最高で、これだけの為に読まされた250ページとしても納得は出来るのかもしれない。ということで評価は3へランクアップ。

    あと老倉×撫子の絡みは正直かなり嬉しかったし内容も良かった。家庭が無くて引きこもっていた少女と家庭があって引きこもっている少女の邂逅は、単なる引きこもりの先輩後輩関係ていうだけじゃないのもなんだかエモい。

    西尾維新が注ぐキャラへの愛情が垣間見え過ぎてしまう1冊。なでこスネイク、なでこメドゥーサを再読したら評価は変わるかもしれないけどそれはまたいつの日かに。
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    投稿日:2022.09.30

  • RIN

    RIN

    スピンオフとはいえ、千石さんをメインに書き上げられていて中身も濃かった‥
    当初設定はどこまで考えられていたのか気になる程、物語が進むにつれて繋がっていく感じがする。

    投稿日:2022.08.31

  • よむ

    よむ

    数年振りに物語シリーズを読んだが、やはり面白い。楽しい。
    撫子が好きな人はもちろん、斧乃木ちゃん好きにも読んでほしい。

    投稿日:2020.12.13

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