【感想】妖神グルメ

菊地秀行 / The Cthulhu Mythos Files
(7件のレビュー)

総合評価:

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  • クトゥルー神話+高校生+料理という三題噺的物語

    ソノラマ文庫版を読んだのがウン十年前になるが、当時は今ほどクトゥルー神話は有名ではなくココに出てくるキーワードの半分も理解せずに読んでいた。基本、邪神復活を目論む教団と阻止しようとする各国の諜報機関が主人公のイカモノ天才料理人をひたすら奪い合うというコメディタッチな内容でクトゥルー神話+高校生+料理という三題噺的物語。普段はボーとした昼行灯なのにこと料理を作るとなると燃える天才料理人になるギャップ萌え主人公ですが、最後にこう来たかというオチが用意されています。このオチが納得できるかどうかで傑作・駄作の評価が分かれそうな作品。私的には好きなオチですがね。

    できれば同時期に書かれた「インベーダーサマー」と「風の名はアムネジア」も復刊お願いします。
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    投稿日:2016.06.10

ブクログレビュー

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  • zhize

    zhize

    菊地秀行の小説って実はあんまり読んだことないかも。
    『魔界都市〈新宿〉』『魔宮バビロン』くらい。原作としてクレジットされてる漫画だと『魔界都市ハンター』『魔界学園』『ウエスタン武芸帳』はかなり好き。

    あと「クトゥルフ」(最近はクトゥルーが主流か?)関連の小説にも縁がなくて、『魔界水滸伝』を最初の方をちょっと読んだ程度。

    といった感じで本作を読んでみた。予想してたけど、予想以上にぶっ飛んだ内容。イカモノ料理(ゲテモノ的)で世界を救う!という話。

    クトゥルフ神話の神だのモンスター的なのも、ジャンジャン出てくる。太平洋を股にかけての大活劇。

    読んでる途中で、ちょっと混乱してストーリーを見失いそうになる部分もあったけど、とにかく勢いがあるので、最後まで一気に楽しく読めた。
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    投稿日:2019.08.17

  • chikachan

    chikachan

    一風変わったクトゥルー神話モノ。へーこんなのもありだなとゆうのが感想。作者の菊地秀行氏は他にも邪神物を書いているのでそちらもよみたい。

    投稿日:2017.08.27

  • フラビオ

    フラビオ

    2014年6月24日読了。1984年初版発行の日本の伝説的クトゥルフ小説。太古の昔に封印された邪神復活の鍵を握る天才料理人の高校生・内原富手夫をめぐり、2つの邪教集団と米軍が争いを繰り広げる。聞きしに勝る面白さで、まさにコズミック・スラップスティックホラー。クトゥルーやヨグ=ソトース(本書ではヨグ=ソトト)の圧倒的存在感や非人間性、深海に棲みつく深きものどもやダゴンの脅威など邪神の眷属たちのおどろおどろしい描写、ばたばたと死んでいく死者の数や死に様などすべてが仰々しくて怖いというより笑ってしまう。(まあ、読んでいて恐怖に震えるようなクトゥルフストーリーって、思いつかないけど)何より、最後の大オチ・内原の真の野望を知ったときには仰天した。そう来たか・・・!まさに宇宙的スケール。面白かった。続きを読む

    投稿日:2014.06.24

  • mura-bow

    mura-bow

    イカモノ料理と言っても、不味いわけではない。


    邪神を復活させる料理を作るため、クトゥルー神話でお馴染みの各地を旅していく物語。途中で邪教徒、邪神、海軍入り乱れた一大スペクタクルが展開される。
    ラストで明かされる主人公の秘めた野望、そして、邪神を満足させうる料理とは一体?実に壮大なスケールで描かれる、痛快な物語でありました。続きを読む

    投稿日:2013.09.29

  • nye311

    nye311

    このレビューはネタバレを含みます

     昔の作品ゆえに仕方ないんだろうけど70年代頃のアニメを観ているようだった。
     高校生の内原富手夫はイカモノ料理の天才である。その腕は邪神を復活させる程のものだという。
     腹が減っては戦は出来ぬ式にクトゥルー神話の邪神が軒並み腹ペコ魔神として登場するナンセンスもの。
     彼の料理を巡って、クトゥルーの復活を目論む深きものども、ヨグ=ソトト召喚を企むダンウィッチ村のカルト、それらを阻止せんとする米軍が攻防を繰り広げる。
     貧民街でスープを作った時が一番料理モノっぽかったが、富手夫の料理は怪物用という流れをぶった切っている。
     料理の描写に関しては、ジョジョのスピードワゴンのような解説役が欲しくなる。ラヴクラフトが「名状しがたい」を連呼したのをイメージしたかのように料理の描写を伏せられても、置いてけぼりにされた感じがするだけだった。
     クトゥルー神話ものとしては、アメリカにも渡っているだけあってラヴクラフト作品で起きた事件にも触れていてなかなかファンの心をくすぐるものがあると思う。
     主人公が高校生であることと江梨子の存在の必要性が極めて低い。無理して「アニメマニア」に媚びている気がしてならなかった。

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    投稿日:2013.05.05

  • bibliomagia

    bibliomagia

    クトゥルー(クトゥルフ、ク・リトル・リトル)神話・・・ラヴクラフトらが創作した作品を元に、ダーレスによって体系化され、誰でも参加できるようにした創作神話、及びその設定を扱った作品群。
    この作品は、”クトゥルフの呼び声”において、寝起きのクトゥルフさんが、船に体当たりされたくらいで、人間に逃げられちゃう、ドジっ子要素の理由付けをするために、”何故か”料理要素を取り入れた和製クトゥルー本です。
    有名なクトゥルー設定が山盛りな中で、高校生の”無謀にして、嘲笑する料理人”内原富手夫がゲテモノ料理を極めようとするお話になってしまいました。
    もう本当に・・・イア!イア!グルメ!
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    投稿日:2013.04.10

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