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安部龍太郎 / 小学館 (3件のレビュー)
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総合評価:
Castle
2
歴史 経済 世界観も楽しめる盛りだくさんの戦国譚
主家を滅ぼされ、不遇をかこう中、お家再興をめざしていく中、海商王直に認められ商人としても才能を発揮していく三島清十郎。 主人公は、架空の人物で物語はフィックションであるが、脇をかためる王直、足利義輝 …細川藤孝 氏家卜全 織田信長 毛利元就などがいきいきと動き、実際の史実が舞台となっているので歴史好きにとっては、胸躍る エンターティメントになっているとおもいます。 鉄砲伝来の史実の裏に王直ありですが、一般的にはあまり表にででこないのはなぜか。石見銀山 生野銀山の話から貨幣価値などを現在になおしてくれているのは時代背景をみるのにいい。毛利元就と陶晴賢との戦いと将軍家と三好の戦いについては史実と重なりあわせてストーリを膨らませてみるのもおもしろい。 仇敵、石見玄蕃の正体は?ちょっと無理があったかも。 王直についても、もっと描いてほしかったかな。(贅沢かもしれないけど) 続きを読む
投稿日:2016.09.06
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htaku14
このレビューはネタバレを含みます
主人公の三島清十郎は西日本各地と明国を股にかけた貿易で政治力を発揮していく。鉄砲伝来直後、天下統一に向けて各地の武将が鎬を削る時代。火縄銃そのものの製造は勿論のこと、兵器として運用するために重要な鉛や硝石をどのようにして得るか、商品を買い付けをする銀をどう抑えるかなど、貿易の描写に力点が置かれているので勉強になった。 ・石見銀山は日本最大の銀鉱床で当時の日本の銀は世界産出およそ3分の1を占めていた。銀山の利権を確保するために、支配権を巡って大名同士が激しい戦を繰り広げていた。 ・灰吹法は、まず銀鉱石と鉛を同時に熱し銀と鉛の合金を作ることで鉱石と分離させる。その合金を灰の上で熱すると、融解点の低い鉛が先にとけて下に落ち、灰の上に銀だけが残る。
投稿日:2023.06.11
kitano
石見銀山管理する家に突然の裏切り 家の再興のために 五峰=五島列島を根城にした「王直」 を足掛かりに唐船奉行まで出征? 続編はないのか?
投稿日:2017.04.22
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