【感想】本能寺遊戯

高井忍 / 東京創元社
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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  • 歴史のif...を面白くエンターテイメント

    雑誌の検証に応募するため、本能寺の変などの歴史的な事件の真相を女子高生3人がワイワイガヤガヤと推理し合うというのが、各短編の基本的な枠組みです。
    学術的な検証というよりも、あくまでエンターテイメントとして、このようなことがあったかもしれない(可能性がある)という説が展開されていて、専門に歴史を勉強したわけではない私としては、楽しく読むことが出来ました。
    物語の性質上、通常の推理小説のフォーマットと異なり、真相が確定して終わりという書き方ではないので、そこを割り切ってよんでほしいと思います。
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    投稿日:2016.01.23

ブクログレビュー

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  • goya626

    goya626

    高校生の歴史愛好家の扇ケ谷姫之と歴女の朝比奈亜沙日と交換留学生で日本史ゲーム・アニメオタクのアナスタシア・ベズグラヤの3人が、歴女向け雑誌の懸賞原稿募集のテーマについて、ああでもないこうでもないとやり合う話だ。突飛な発想も出てくるが、結構まともに歴史資料を駆使して本格的な論じ方をする。おいおい、どこが高校生なんだ!とんでもない奴らだぜ。知らない日本史上の人物がてんこ盛りで、いやはや凄い。勉強になりました。「本能寺の変」「ヤマトタケル」「春日局」「道鏡事件」続きを読む

    投稿日:2021.05.09

  • kitano

    kitano

    先月から奈良時代をみっちり勉強している
    だから八幡宮神託事件のくだりがよ~く理解できた
    何事も勉強ですね

    投稿日:2018.12.22

  • keixinhu

    keixinhu

    鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか」に連なる歴史ミステリ。
    史実と俗説を並べ謎を謎で無くす。いかに世の中に俗説がまかり通っているかが解る。エンターテイメントと言ってしまえばそれまでだが、自分の知識も俗説が多いと感じた。地味な真実よりも派手な創作を好むのは仕方ないが、調べる事をもっと重視していきたい。続きを読む

    投稿日:2016.08.21

  • tamazusa_do

    tamazusa_do

    正統派歴史押し、根拠のない異説は認めない派の姫之。
    武将、剣豪大好き派の亜沙日。
    日本のアニメ、ファンタジー、歴ゲー大好きな交換留学生、ロシア人のアナスタシア。
    3人の女子高校生が、歴史の謎について、喧々囂々、意見を戦わせる物語。
    彼女たちは『ジパング・ナビ』という、歴史マニアのための雑誌の「歴史の新説」の原稿募集に応募することになるが…

    「漂流巌流島」に続く、歴史ミステリー連作短編集。
    喫茶店のテーブルにふけを落とすむさくるしい男どもが歴史を語るより、きれいなセーラー服の女子高校生3人が語る方が楽しいに決まっている(笑)
    歴史好きといってもタイプが三人三様なのがまた面白い。

    最後の方で編集者が語っている、
    『史実や資料を事細かに検証してあっても、読者は読んでいるうちに飽きてしまう』
    『はっと目を引くようなインパクトがないといけない、上げられる歴史上の人物の名前が地味だと喰いつかない』
    みたいな意味の言葉の数々は、実は作者が実際に編集者に言われてるんじゃないかな~
    …などと勘繰りながら読むのも面白い。
    続きを読む

    投稿日:2016.02.03

  • はち

    はち

    歴史の謎に対する討論で成される連作短編集。
    あらすじから想像したのと違い、ひとりの登場人物による独壇場な要素が強かった。
    知識量としては同等レベルを与え、もっとディベード的な面があればよかったと思う。
    そしてまた想像以上に、マニアックに過ぎた。苦痛ではなかったが。
    3-
    続きを読む

    投稿日:2015.12.06

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