【感想】シャーロック・ホームズの不均衡

似鳥鶏 / 講談社タイガ
(40件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
0
11
18
4
0
  • トンデモ設定に乗れるか

    名探偵の遺伝子群を持つ者は「狩られる」、という一風変わった設定つきのミステリ。冒頭がわりと普通っぽい感じだったので(雪山での殺人はミステリでは定番といえるでしょう)、油断して読み進めていたら、想像以上のトンデモ展開でびっくりしました。アクション激しいし、やたらグローバルだし、あと、とにかく幸村さんがすごすぎる……。
    脇役キャラの濃さに若干押され気味ですが、もちろん主役兄妹も頑張っています。七海も可愛いけど、個人的にはハ○ー・ポッター似のお兄ちゃん(直人)が好み。見た目は弱そうなのに意外と芯が強くて、妹思いの頼れるお兄ちゃんです。
    ミステリとしては変化球な作品なので、面白さは設定に乗れるかどうかで決まってくると思います。個人的には面白かったですが、「えー?」と思った部分もちらほら……。
    ちなみに本文前の「頭脳チャレンジ!」は全然歯が立ちませんでした。
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    投稿日:2016.07.17

  • 似鳥鶏さんらしい魅力の設定

    ちょっと変わった設定に濃いキャラたちが登場するミステリー。
    冒頭のお話はなるほど、な展開なのですが、回を追うごとに「特殊」感がでてきます。
    あと、「講談社」が実名ででてくるところに「アレ?」って思いながら
    そのお茶目なフリに笑みがこぼれました。

    ミステリーを解く楽しさ、よりも
    キャラ立ちした登場人物の魅力を感じました。
    本文前の「頭脳チャレンジ」は全くわからず……。こういう手の込んだつくりが面白いですね。
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    投稿日:2017.03.15

ブクログレビュー

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  • どんからす

    どんからす

    このレビューはネタバレを含みます

    設定がぶっ飛んでいるので、起こる事件のトリックも現実性のないものばかり。

    後書きにて著者も「溜まったトリックを使いたかった」旨を述べていましたので、トリックありきで小説の面白さは後から付いてくるのだと思います。

    いつもの似鳥さんだな。残念ながら、今回はあまり肌に合いませんでした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.04

  • ポム

    ポム

    能力を持つ妹と平凡な兄とお金持ちが世界の組織と戦うミステリー。

    まとまってないのかな・・・と感じる。
    設定や事件にいたるまでの心情よりもトリックを単純に楽しみたいという方向け。

    投稿日:2022.12.31

  • けいちゃん

    けいちゃん

    表紙の可愛さとは裏腹に、ハードなお話でした。
    ただ、事件〜解決が同じような展開なので
    縦軸で何か変化が無いと、飽きてしまうかも。

    投稿日:2021.07.14

  • kattebooks

    kattebooks

    裏表紙のあらすじで予想されるようなライトな感じの話ではなく、国際サスペンスの様相を呈する本書。まぁ、それはそれで面白いです。本書中には、いくつかのエピソードが収録されています。

    話の流れ的に「シリーズなんだよね?」と思ったのですが、一応、自作も出ているようです。ですが、今のところ全2編。もうちょっとシリーズがあってもいいような気もします。続きを読む

    投稿日:2021.05.01

  • シスター

    シスター

    このレビューはネタバレを含みます

    両親を殺人事件によって亡くした天野直人と七海の兄妹は、偶然、犯人が存在し得ない殺人事件の場に居合わせる。
    兄妹はこの不可能犯罪を見事に解き明かすが、鮮やかに事件を解決してしまったために、諜報機関からその身を狙われることになってしまう。
    名探偵の遺伝子を持つ者は機関から追われ、その問題解決能力を悪用されるのだという…。

    可愛らしいイラストの表紙からは想像もできない、壮大な設定と激しいアクションシーンが意外過ぎるお話でした。

    名探偵の遺伝子を持つ者は、その問題解決能力から、世界経済の鍵を握る存在として国際的な争奪戦が行われている。
    機関は名探偵をあぶりだす為に不可能犯罪を仕掛け、それに対抗して直人たちは自ら事件解決に臨む…という凝った設定とシチュエーションが面白かったです。

    ただ、そんな壮大な設定の割には描かれる事件のトリックは地味で小粒なので、そこはちょっと物足りなく感じました。

    クールな御曹司やら、メイド兼ボディーガードやら、緘黙症の天才少女やら、キャラクターが立っているのでサクサク読めます。
    ラノベっぽいのでこれぐらい嘘くさい話でも何となく納得できちゃいます。

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    投稿日:2019.12.23

  • まふゆん

    まふゆん

    図書館で見かけたので借りてみた。
    タイトルが気になり、講談社タイガなら読みやすいかな、という感じでふらりと。
    作者さんは初見です。わりとシリーズ物を手掛けられているみたい。

    さて。内容ですよ。
    まず肩透かしを食らったのが、一つの事件がずっと続くのではなく、連作短編方式だった点。あーそう言う展開ね。
    世界観は良い。探偵の卵が孵化しないように不可能殺人が起きたら現場に行って謎を解く、という設定はとても好き。謎解きも毎回まぁまぁ満足。
    キャラも、幸村さんかわいいし辰巳氏こじらせ気味やし(良い)石和さん渋くて素敵やし妹もかわいい。
    ただ……主人公がなぁ……どうにも好きになれない。
    その主人公の一人称やから、読み進めるのがなかなかキツかった。
    でもまぁ、ラストでだいぶん腹くくったみたいやから、次巻はマシかな?

    次巻も一緒に借りたので、とりあえずもう一冊読んでみよう。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.19

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