【感想】紅い牙1 狼少女ラン

柴田昌弘 / eBookJapan Plus
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • 懐かしさに つい

    この作者と出会ったのは、歯医者での待ち時間 歯を削る嫌な音を忘れるために待合室で手に取った 少女漫画雑誌「花とゆめ」に連載が開始された
    紅い牙シリーズ「ハトの旋律」からでした。
    本書は「ブルーソネット」編で完結を迎える(後日談もあったりしますが)までの、赤い牙シリーズのスタートにあたります

    古代超人類という超人を作り出そうとする研究の末生まれた少女と、その少女の運命に引き寄せられるかのように集まり散っていく人間模様が
    当時小学校低学年だったわたしの物語における嗜好を決定付けたシリーズ

    本書は、最初の1話だけ紅い牙シリーズの話で、あとは初期の読み切りを集めた物です
    作者もまだ駆け出しの頃の作品ですので、ぶっちゃけポイントがあればどうぞと言ってしまいましょう
    作者を気に入って頂ければ、自ずと過去の作品も読みたくなるでしょうし・・・

    紅い牙シリーズを楽しむのであれば、「ハトの旋律」から読むといいかもしれません
    全体の流れには影響しませんし、物語のテンポもかなり良くなってます
    絵が古いと思われるかもしれません そこが、味 なんですけどね

    現在巷に溢れる画風と比べ、もう何十年も前の作品なので古風であります。
    しかしながら、リアルタイムで読んでいた身としては、懐かしく、次のページをめくるドキドキ感がたまりませんでした

    作者の柴田昌弘氏は「サライ」執筆後、事実上漫画家を引退されてしまわれました
    「サライ」を読んで頂くと、画風の変遷と 作者の一貫して言わんとした事を感じて頂けたらと思う次第です
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    投稿日:2015.12.15

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