【感想】水族館ガール2

木宮条太郎 / 実業之日本社文庫
(47件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
7
25
9
2
0
  • テンポ良く話が進む、ニッコリーの活躍も注目?

    水族館の裏事情など交えながら、テンポ良く話が進んでいきます。「いやいくら何でもそこ気がつくでしょう?」という突っ込みを入れたくなるところもありますが、今回も楽しませてもらいました。
    水族館に何も感じないヒトには、ちょっと物足りないかもしれません。水族館に定期的に通っているヒトにはとても楽しめます。続きを読む

    投稿日:2016.06.25

  • 共感できれば面白い

    梶は出向し、由香は後輩を迎えます。
    そういった環境変化の中、水族館という名の「水族を展示する博物館」が抱える問題点が描かれます。
    しかし、そればかりを論じていては小説になるはずもなく、恋愛という要素も付け加えられています。
    しかし、話しのほとんどは、イルカのショー(あくまで小説ではショーではないのだが)と水族の飼育が中心です。

    由香が1年であっという間にど素人から後輩を持つまでに急成長したり、梶が少々挫折を味わいつつも重大な仕事を任されたり
    財政難の水族館に都合のよい資金が投入されたりと、ご都合主義的なところはありますが、「イルカのショー」をただの「ショー」
    として観ていた身としては、イルカの生態や水族館の裏側は興味を持てました。ここがくせ者で、興味が持てなければ、
    何が面白いの?という感想を持たれそうな気がしました。

    久しぶりに子どもの頃に観たシャチのショーを観てみたくなりました。イルカよりもはるかに大きいシャチでショーをしていたなんて、
    今更ながら凄いことだと感心。今もやっているかなぁ・・・。
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    投稿日:2016.11.12

  • どすこい!

    水族館ガールの続編で、前回のも読んで面白かったので購入。
    今回も読みごたえありで、一気に読んでしまいました。

    水族館の現状、抱えている問題等も丁寧に書かれおり、
    なおかつ恋の行方もどうなるのか?とドギマギしながら読みました。
    水族館で働いてる人に敬意を表します。

    追伸:タイトルは読めばわかります。
    「おひけえなすって!」
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    投稿日:2015.11.09

  • 姐さん姉妹いろいろすごい!

    頼りの先輩兼恋人から離れ離れとなった上新人がついて大忙しの2年目の由香。出向先で前回の由香の立場になった梶。今回は二人とも孤立し、悩み、すれ違い、足掻きます。脇を固める一癖二癖ある仲間たちも魅力的なこの作品、面白いです。
    表紙から今回陰の主役はペンギンかと思いましたが、違いました・・・。
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    投稿日:2015.11.10

ブクログレビュー

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  • まーちゃん

    まーちゃん

    '22年12月29日、Amazon Audibleで、聴き終えました。シリーズ、2作目。

    本作も楽しく、聴けました。

    今シリーズは、ここでちょっと休憩します。Audibleには現在、ここまでしかないので。紙の本をゲットしてまで、オッサンが読む小説ではない、かな…。

    でも、ライトな恋愛小説が好きな方なら、楽しめるのでは?と思います。
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    投稿日:2022.12.29

  • ともこ

    ともこ

    ラスト近くなるといいなって思うんだけど、ラストに至るまでが読みづらいっていうか、物語に入れない。相性悪いのかもしれないな。と思いながら多分続きは読むと思う。

    投稿日:2022.10.13

  • きぼりねこ

    きぼりねこ

    一巻にあった余分に思える性的描写がなくなり、お仕事&恋愛小説として格段に読みやすくなった。
    由香と梶もそれぞれ成長して少し大人に(元から大人だけど)になっている。
    特に梶は頑なで人付き合いも苦手そうだったのが、角が取れて丸くなった気がする。

    仕事、水族館の話として完成度も高くとても良かったが、私としては魚担当の修太の出番が少なかったのが寂しい!
    次巻ではぜひとも!

    あと、余談だけど、頭の中で映像化している時のキャストは、由香は北川景子、梶は井浦新、吉崎姉さんは吉田羊、磯川先生は坂口健太郎。
    ※年齢は考慮しないものとする
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    投稿日:2021.06.27

  • nikaku1.1

    nikaku1.1

     本書は水族館ガールシリーズの2作目です。本作は1作目との違いが明確に表れていました。1作目は水族館に急遽配属された新人の由香と先輩の梶という構成でしたが、2作目である本作は由香がアクアパークに後輩ができ、先輩として奮闘します。一方梶は関西の水族館に移動となり、海遊ミュージアムで下っ端として試行錯誤を繰り返します。
     本作は仕事に対して様々なことを教えてくれます。海遊ミュージアムの咲子が「梶さんは水族館の人、企画部のうちは水族館で働く人」と発言しています。企画部とトレーナーの違いについて考えさせられる発言に真意を考え込んでしまいました。

     私は水族館に勤めていませんし、多くの方がそうではないとおもいます。しかし、本書は水族館職員に限らず多くの職種に該当する部分が多く見られます。
     例えば先ほどの咲子の台詞は広い目で見れば、事務職と現場職の比較とも考えられます。事務と現場の考え方やプライド方向性が違うというメッセージを汲み取ることができ、水族館の小説ながら仕事に活かせる点も多く見受けられました。

     また、本書はお仕事小説としての魅力はもちろん、水族館の小説としても様々なことが学べます。水族館の魚が大きく見えるトリックや、イルカを保護する手順、そして最後には水族館職員の闇まで赤裸々に教えてくれます。
     水族館そして仕事が好きな私としては1作目以上に満足のいく1冊でした。
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    投稿日:2020.12.27

  • mutotsu55

    mutotsu55

     水族館ガールシリーズ第2弾。時間設定などは全て前作の流れを引き継いでいるため、単体として読むよりは前作の後に読んだほうがよい。表紙はペンギンだが、今回もメインはイルカ。そうした背景を理解する意味でも先に前作を読むべき。
     水族館や動物園は単なる娯楽施設に過ぎないと思っていたが、本作を読むとそんな言葉では済まされないことがよくわかる。私もそういった施設に行くことは好きだが、本書を読むと「何を見てきたのだろうか」と思ってしまう。工夫した動物園や水族館であれば、動物の生き生きとした姿を見られると思っていたが、そもそも自然環境にはガラス板やアクリル板は存在しない。ということは、そこに動物がぶつからないということはすでに飼いならされおり、自然の状態とは完全にかけ離れていることになる。これが動物のありのままの姿であるはずがない。では、何のためにこういった施設はある?
     本書ではこうしたところまで少し踏み込んで書かれている。前作よりもそういった意味で社会的な視点がプラスされているように思う。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.01

  • ほたて

    ほたて

    2人が遠距離になりながらも、お互いに仕事や恋にまじめに取り組む姿や時にはすれ違う姿、不器用ながらも成長していく。物語の風景が頭に浮かびながら入り込んでしまいそうになりました。シンクロライブという未知の事に取り組み成功したのは感動しました。続きを読む

    投稿日:2019.06.16

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