【感想】この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇

池上 彰 / 文春文庫
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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  • 戦後史を学校で学ぶことの難しさ

    戦前史の重たさから、息抜きしたくて寄り道したが、戦後史を義務教育で学ぶことの難しさを知った。というか理解した。原子力政策、沖縄の基地問題、日教組と日の丸、学生運動、炭鉱労働、公害等は、行政や政治との関わりが大きすぎ公平な立ち位置で教えることも、教科書を作ることも難しいというか、横槍を入れさせないで遂行することの難しさを改めて気づかされた。続きを読む

    投稿日:2016.09.15

  • 戦後史をわかりやすく解説

    世界の戦後史がテーマごとにわかりやすく説明されています。歴史が時事問題につながっていることが理解できました。

    投稿日:2015.09.01

ブクログレビュー

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  • 有坂汀

    有坂汀

    現代にほぼ直接つながる歴史としての『現代史』。本書は池上彰氏が東京工業大学で講義した日本の近現代史の講義録です。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。この言葉の意味を今一度よく考えてみたいものです。




    池上彰氏が東京工業大学で行った日本現代史の講義を紙面化したものです。僕も高校時代は日本史を選考しておりましたが大抵の場合、現代史に入る前には授業時間が終わりに近づき、あまりこの辺の事はよく勉強をしないまま終わってしまいました。

    場合によっては授業形式で日本史を習うということはもう二度とない人も出てくるわけで、個人的には近現代史は独学で、場合によっては歴史上の重大事件の現場に足を運ぶという栄に浴することも出来たわけですが…。

    少し話がわき道にそれすぎました。ここで語られるのは戦前、戦中、戦後…。日本が太平洋戦争(あるいは大東亜戦争)に突き進み、悲惨な沖縄戦を経て原爆を投下されて敗れ去ったまでのプロセスや、焼け野原から日本が不死鳥のように復興する過程。

    しかし、その裏で発生した公害問題とその保障をめぐる問題。朝鮮・ベトナム戦争に関する日本の態度や、学生運動とそれが先鋭化して内ゲバ紛争を経て終焉を迎えるまでのプロセスが本当に詳細かつわかりやすく記されていて、専門書を読む前のウォーミングアップとしてとても素晴らしいなと感じてしまいました。

    しらけ世代を経て80年代のバブルとその崩壊。平成に突入してなぜこうも政権がコロコロと変わってしまうのか?についてや、この先どうなるかわからないアベノミクスまでに言及がなされていて、読みながらとても面白かったです。

    ※追記
    本書は2015年7月10日、文藝春秋より『この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇 (文春文庫 い 81-4)』として文庫化されました。
    続きを読む

    投稿日:2024.12.22

  • すー

    すー

    日本の戦後史について幅広く説明されている本。
    さすが池上さんでわかりやすいが、内容薄め。東工大の講義が元になっている。

    自衛隊は朝鮮戦争中、日本に駐留していた米国が朝鮮半島に送られ、日本に軍隊がない空白期間にソ連が攻めてきたときのため作られたと教えられてきた気がするが、日本国内での社会主義革命が起こることも心配していたためとも書かれていて、今では想像つかないことだったので驚いた。

    55年体制は、社会党に対抗するために保守政党が団結した流れ。日本が社会主義になるのを防ぐため。世界は東西冷戦中だったが、日本国内でも同様だった。
    自由民主党は、憲法をGHQの押し付け憲法とし改憲の立場。西側の一員としての位置づけ、米国と協調。
    社会党は、平和憲法として護憲の立場。ソ連や中国との友好を重視。
    その後、村山首相のときに自民党と社会党が連立を組んで日本国内の東西冷戦も終了。
    日本の政治は政策で分かれるというより人間関係で党を組んでいる感じを受けた。和を重んじる日本的。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.11

  • 官兵衛

    官兵衛

    日本史について無知な私には、当時の日本人がこんなにも熱量に溢れていたとは知りませんでした。
    同時に、過熱した集団は共食いをするのだとも知りました。歴史は繰り返すとは言いますが、同じ失敗は繰り返したくないです。続きを読む

    投稿日:2021.02.27

  • ロンロン

    ロンロン

    さすが池上さん。スイスイ頭に入ってくる。
    自分たちが大人になってから起きた出来事は歴史とは感じないが、若者たちは知らないってこと、結構ありそうなギャップだと感じた。現代史はもっと重点を置いて、理系も必修にすべきだと思う…続きを読む

    投稿日:2020.10.10

  • kmk

    kmk

    戦後史の学びなおしのとっかかりとして読了。
    戦後史のポイントの概要を知るにはちょうどよい。ここから興味を持ったポイントを深掘りしていくのがよさそう。

    投稿日:2020.08.10

  • noguri

    noguri

    池上先生の東工大講義第二弾。
    今回は、1年生対象の日本の近代史の授業です。

    世界編と違って、日本の歴史なので、より親密感のある内容で、
    自分が知らなかった(でも知っておくべき)日本の近代についてざっとおさらいができます。
    1作目同様、とても分かりやすい語り口で、これをとっかかりに自分の興味のある分野を深堀できるようになっています。

    一家に1冊は置いておきたい分かりやすい教養書ですね。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.05

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