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吉田修一 / 文春文庫 (160件のレビュー)
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総合評価:
BACH/バッハ
4
断ち切れない過去、進めない現在、未来への希望。
台湾の台北と高雄をつなぐ新幹線は、日本の”新幹線”車両が走っている。 事情により、独仏による設備と日本の車両というハイブリッドなかたちで進んだこの計画。 新幹線を走らせる仕事を担当する春香を主軸に、…日本統治時代の台湾で青春を過ごした日本人、 春香と台湾で出会い日本へ旅だった男エリックなど、吉田修一が得意とする群像がひとつに繋がっていく。 断ち切れない過去、進めない現在、未来への希望。 日本と関係も深く、最も身近かもしれない外国台湾の事実とフィクションが交錯し、 離れた人たちの心の動きと関係性のゆらぎがとても丁寧に描かれる。 続きを読む
投稿日:2016.01.14
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coco1204
筆者の本を読むのはこれが初めてだ。他の作家さんのおすすめの本で紹介されていたのと、台湾旅行でもしようかと思っていたから読んでみた。 筆者の無駄のない文書力の助けを借りて一気に読んだ。登場人物のしかも台…湾名がなかなか覚えられず(ふりがなは1回きり)紙に書き出しながらと手間をかけても満足のいく本であった。続きを読む
投稿日:2024.01.20
ajiro080775
ぼちぼちですかね。 台湾新幹線にまつわる人々の物語。簡単にいうとこれだけなんですよね。ひとつひとつのエピソードはわるく無いですが、ほぼ繋がりも少なくて。掴めるまでがとてもきつかった。とはいっても余韻は…悪くなかったですが。続きを読む
投稿日:2024.01.12
さち
台湾新幹線でつながる日台の人々の物語。 たった一度きり、たった一人との出逢いで自分の歩む「路」が決まることもある。たとえ会えなくても、相手を思う強い気持ちさえあればきっとつながっていられる。 登場人物…たちそれぞれの「路」を辿り、終始胸がいっぱいでした。 脳内に台湾の光景がぶわあっと広がる美しい描写も最高…! 何度でも読みたくなる一冊です。続きを読む
投稿日:2023.12.19
きじお
新幹線建設の部分が少しアッサリな印象。 ドラマとごっちゃになっている気がするけど、たまたま一度会っただけの人に、そこまでの想いを寄せる?
投稿日:2023.11.07
るい
ずっと読みたかった吉田修一さんの作品! 台湾新幹線開業を軸にした群像劇。 巨大プロジェクトをテーマにしているけど、 それはあくまで軸であって 台湾人、日本人の生活、人の繋がりに重点が置かれてる。 吉田…修一さんの文章は本当にその時代を生きて 目の当たりにしてる気持ちにさせるから凄いなぁ…。 春香と人豪の出会いがあまりにもロマンチックなのに そこがメインじゃ無い、そこが良い!!! 悪人も大きな事件も出てこないので 終始健やかに読むことができるし だからと言って刺激がないわけでも無い!! これ、このバランス!!塩梅!! あーだから吉田修一さんは刺さるんです 作中に出てきた『人生』って楽しいものなんだって 思い出す人豪の台詞と同じタイミングで思い出してしまった。 読了後の気分がめちゃくちゃ良い。 これは恋物語ではない!!!!続きを読む
投稿日:2023.10.29
TAKEYA
少し読みづらい展開でしたが、読み終えてみると人間の感情がよく描かれているストーリーでした。新しい読み物に一歩入ったかな。
投稿日:2023.07.20
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