【感想】ヅカメン!

宮津大蔵 / 廣済堂出版
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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6
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  • 夢の国の、おとうちゃん達のお話。

    私はヅカファンでもなく、少しかじっただけの者。「宝塚おとめ」を3年ほど買ったくらいです。コアなファンにはわかりませんが、読み物としてはとても楽しく、あっという間に読ませて頂きました。ちょっとだけ、最後に金髪碧眼、日本人(サンバさんが純東洋人なら)とのハーフの子供が出てきますが混血児の母としてはそれは無い。乳幼児ならまだしも、成長するにつれ、色が出てきますし、それは無理かと。日本語力も日本で毎年数か月、過ごすくらいではないとなかなか難しいですよ。でも夢の国のお話ですからそれも有りかな~~?続きを読む

    投稿日:2016.09.11

ブクログレビュー

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  • アラエッサ

    アラエッサ

    このレビューはネタバレを含みます

    同じ主人公男の目線で話が進んでいくものかと思いきや、章ごとに主人公の男性が変わった。宝塚歌劇とどんな関わり方をしていくかが異なる。しかし、どの話にもサンバという男役他、ちらほら前の話の登場人物が顔を出し、話が進む事に月日が経過している。

    1話/阪急梅田駅長を退職し、月組の生徒監に
    2話/一人娘が入団を目指す
    3話/タカラジェンヌの妹とその友達
    4話/劇場の大道具係
    5話/制作・プロデューサー
    6話/まとめ

    2話の、風と共に去りぬの鑑賞実況が、そうそう!確かに確かに!と、劇場の光景を思い出し、懐かしさと共に舞台の楽しさを追体験で来て面白かった。階段の幅が23センチとあり、思わず定規を探した。憧れる。終わり方もスッキリ。

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    投稿日:2023.06.01

  • ももりん

    ももりん

    このレビューはネタバレを含みます

    宝塚歌劇団がステキなショーを行うために
    たくさんの人が関わっているのだと
    当たり前ながらに思いました。

    これは宝塚歌劇団はもちろんのこと、
    どのようなことであっても、
    自分の知らないところで
    たくさんの人が関わって成り立っていることが
    たくさんあると考えさせられました。

    私は宝塚歌劇団を観劇したことがありません。
    見に行ってみたいです。

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    投稿日:2022.12.31

  • Ellie

    Ellie

    宝塚歌劇団を支える男たちのアンソロジー。

    「宝塚なんて観たこともない!」「女子供の観るものだ!」と言っていた男性たちが宝塚に魅了されて、宝塚を支える存在になっていく物語。
    宝塚の生徒たちのお世話をする「お父ちゃん」や、舞台を作る大道具さん、娘が宝塚に合格するためにサポートするお父さん…

    宝塚に出演する子たちの懸命や、音楽学校のしきたり、宝塚を支える人々の存在が描かれていて、宝塚の魅力が伝わってきて、観に行きたくなった。
    続きを読む

    投稿日:2020.01.01

  • ゆづき

    ゆづき

    何かの拍子で宝塚に触れる事になった生徒監、受験生の父、音楽学校生の結婚する兄、大道具、生徒のリストラ担当の男性達の日々。彼らの見守る中、舞台に穴を開けたくないと大声で泣き叫んだりはしゃいだり性転換と言ったりする様が生身の血の通った人間ぽくて、こういうのも親しみ易くて良い。不合格の子のその後も温かい。続きを読む

    投稿日:2018.10.10

  • まぁみ

    まぁみ

    宝塚歌劇大好き。
    この作品で宝塚に関わる男性の方の仕事内容が知れてすごく面白かった。
    そして子供のころから宝塚を目指し、その夢を叶えるためだけに頑張ってる少女や家族のお話も感動しました。
    面白くて一気に読めて心が温かくなりました。続きを読む

    投稿日:2017.10.17

  • 瑠璃花@紫苑

    瑠璃花@紫苑

    女の子達が濃い化粧でまつげつけてキャッキャいってる。そんな勘違いな評価をされがちな宝塚歌劇団。その宝塚歌劇は、阪急電鉄グループの一員である。そこまではファンならずとも知っているが、女の子がキャッキャなんて、そんなに甘かったら、音楽学校の倍率はあんなにならないし、卒業生がみな名女優として活躍しているわけがないのだ。

    みな、高い技術とプロ意識・ガッツを持って舞台を務めている。そして、その裏方にいる多くの男性たちも彼女たちがそこらの小娘ではないことを知っているから阪急マンは興行を支えているのだ。

    (敢えてこういう呼び方をした。私は…ここには演出から外注のイベントのセット設営スタッフ・阪急電鉄の駅員さんに至るまで含めて書いている)劇団に関わる男性たちを描いたこの小説は大変面白い。

    生徒監・受験生の家族・裏方の大道具さん・制作マネジメントスタッフ…たちが登場するが、これを読んでいると、女の子たちが男に稼がせてもらっている(あるいはその逆)というのでもないことがはっきり解る。

    彼らは、生徒を支え、興行を成功させて宝塚を一流のカンパニーたらしめているが、生徒たちと同じ努力はできないし、舞台に立てない。

    生徒であるタカラジェンヌは、自分達を支えている裏方の仕事に首を突っ込んでも意味が無い。それなら一分でも踊り歌い…芝居の研鑽を積むほうが彼らの「プロの仕事」に余程報いて客を喜ばせる事ができる。

    つまりは、適材適所。
    最初はなんとなくぎこちなかった男性たちも生徒の厳しさ、本気を知って、段々と歌劇団の人になってゆく。制作記者会見などを見ていると実にその思いを深くするのだ。長いファン歴になってくると、劇場を見上げて想う。

    「そうだよなあ…チョロくないからチケット代払ってここまで観に来るんだもんな…。」

    宝塚の知られない側面を描いているのは、著者の奥様が、月組の名バイプレイヤーであられた真山葉瑠さんだったから…とも察せられるが。(真山さんは、ご自身の退団公演で当時専科に移籍が決まっていた初風緑さんに「専科に行っちゃダメダメ!」と絡み、初風さんからは「宝塚辞めちゃダメダメ…」と言われてお二人泣き笑い。虹色のアフロヘアのお二人を見て、お客も一緒に泣いて笑ったことを今も思い出す。

    作中の「サンバ」という愛称の生徒は、著者である宮津さんのご経歴を知らなくても、もしや、ルンバさんのことかしら…と思って読了。他の方の感想をさっき拝見して、ああやはり…と思った。

    宝塚の男役は,アイドルみたいに綺麗で可愛けりゃいいだけではない。渋い芝居のできる名役者があってこそ舞台になる。娘役も同様で…。成熟した女役や老け役までこなす方があるから大人の鑑賞に耐えるものが出来ている。そういう意味では真山さん、本当に惜しい方で、私は残って、場を締めるひとでいて頂きたかった。でも、小説から垣間見るのはお幸せな現在。

    こういう面も宝塚にはあるよと旦那様ともじっくりお話をなさったのだろう。ファンとして、心からうれしく思う。

    ともあれ。

    この本は良質のヅカ本であるだけでなく企業小説としても大変泣かせる1冊である。世の男性諸氏に、ああ、働いてる男って…宝塚でも同じなんだ。父や兄はジェンヌの家族でも俺達と同じなんだ。そう思っていただいて…劇場にも足をお運び頂ければ、女のファンとして心から嬉しい。
    続きを読む

    投稿日:2016.08.15

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