【感想】冤罪初心者 民間科学捜査員・桐野真衣

秦建日子 / 文春文庫
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
9
8
1
0
  • 連続猟奇殺人事件なのに笑える小説

    いやーおもしろーい。1作目が面白かったんで、今回も速攻読みました。
    主人公のキャラがいいんでしょうね。凄腕女刑事、雪平夏見シリーズも書いている作者ですが、同じ作家とは思えない真逆のキャラとコメディ展開
    内容は連続猟奇殺人事件なのに、至る所で笑いが込み上げます。
    外国映画によくある絶体絶命のピンチでジョークを飛ばす感じがいいですね。
    主人公の桐野真衣、それを狙ってるわけじゃなく、天然で言っちゃうところがなお面白い。
    だって、銃撃戦の中「ジョイナー」とか叫んで走るか、ふつう。
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    投稿日:2016.10.11

ブクログレビュー

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  • Bookrium

    Bookrium

    科学捜査が売りですが、犯罪の内容があまりに現実感がないのが残念。
    ダニの顔を見れば生息場所が分かるなんて特技はかなり面白いのになぁ。

    投稿日:2023.06.13

  • じゅう

    じゅう

    「秦建日子」の民間科学捜査員を主人公としたシリーズ2作目『冤罪初心者 民間科学捜査員・桐野真衣』を読みました。

    『刑事 雪平夏見 愛娘にさよならを』、『ダーティ・ママ、ハリウッドへ行く!』、『ファイアマンの遺言』に続き「秦建日子」作品です。

    -----story-------------
    理系女子「桐野真衣」、科学を武器に謎に挑む!

    これは冤罪だ―民間科捜研に所属する理系女子「桐野真衣」は、被害者の傷の写真をみて確信した。
    なのになぜ容疑者のアジアからの出稼ぎ青年は罪を認めてしまうのか?
    変人揃いの同僚とともに捜査を続ける真衣は、極秘裏に捜査されていた「赤鼻のトナカイ連続殺人」に出くわす。
    すべてをつなぐ線とは。
    『アンフェア』原作者の新シリーズ第二弾。
    -----------------------

    本シリーズは、第1作目の『殺人初心者 民間科学捜査員・桐野真衣』以来なので約3年振りですね、、、

    クリスマス・イブに南箱根にあるヤクザの別荘の庭園での銃撃戦の中、主人公の「桐野真衣」と「緋村数記」が、犯罪の証拠物を持ち出そうとして悪戦苦闘しているシーンから始まるという展開… プロローグから物語に引き込まれましたね。

    頸を折られ、鼻を鋭利な刃物で削ぎ落とされるという連続殺人、

    中学生「山木逸美」と謎の冷凍キャンディ、

    セレブ私立中学校での苛め、

    通り魔事件の容疑者として冤罪で逮捕されたアジアの小国ラープン出身の青年「フォン・ハロラ・ピレミン」、

    「緋村」と「朝倉」が開発した麻薬犬アプリ、

    麻薬密売に関するヤクザの抗争、

    「真衣」のリストラと婚活… 等々、

    関係なさそうな出来事が絡み合い、最後には関連する事件としてつながっていく展開が愉しめる作品でした、、、

    麻薬事件と連続殺人事件… この二つが、微妙に絡み合っていることと、娘の復讐のために父親が連続殺人犯の犯行と見せかけた殺害が、真相を判りにくくしていて、面白い展開になっていました。

    テンポが良く、飽きることなく興味が続く展開が「秦建日子」作品らしいですね… ちょっと哀しい結末が印象的でした、、、

    仏像が研ぐ石の役割を兼ねていたことや、貧しい国での内戦、同一人物の犯行に見せかけるための殺害方法… このあたりが、真相究明のヒントになっていましたね。

    エピローグでは、「真衣」の友人で、長期休暇中だった警視庁科学捜査官の若きエース「松島ゆかり」が帰国して、神田法科学捜査研究所への就職を希望するシーンで終わります、、、

    これって、きっと続篇があるってことですよね… 愉しみにしたいと思います。


    以下、主な登場人物です。

    「桐野真衣」
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員

    「緋村数記」
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員、チーフ

    「梅原幸太郎」
     神田法科学捜査研究所 所長

    「朝倉健太」
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員

    「藤城誠一」
     警視庁捜査一課係長

    「盛敏明」
     警視庁鑑識課長

    「釜谷美沙」
     真衣のOL時代の友人 葬儀社勤務

    「松島ゆかり」
     警視庁科学捜査官 真衣の友人 長期休暇中
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    投稿日:2022.11.07

  • mokamoca

    mokamoca

    シリーズ第二弾。
    勤めていた製薬会社をリストラされ、民間の科捜研に就職した桐野真衣はその科捜研までもリストラされそうになる。
    そんな中、外国人の冤罪事件や連続殺人事件に遭遇する。
    死体の第一発見者にまでなる始末。
    そうなると調べずにはいられない。
    今回はかなりハードな役回りだ。
    天然な性格と冴え渡る科学捜査の腕のギャップが面白い。

    2022.5.15
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    投稿日:2022.05.15

  • kattebooks

    kattebooks

    意外に面白いんですけどねぇ。この作品の終わりも、次につながる書き方になっているし。でも、このシリーズ、これ以降出ていないんです。残念だな。

    投稿日:2021.06.18

  • machinobu

    machinobu

    民間の科捜研・神田法科学捜査研究所の新米職員、桐野 真依。仕事も婚活もままならず、日々、苦悩する桐野。

    そんな中、被害者の鼻をそぎ落とす連続殺人事件・『赤鼻のトナカイ殺人事件』が発生するが、捜査は一進一退でままならず。

    また、別件の容疑者として、全くの素人と思われる外国人の青年が逮捕され、容疑を自白してしまう。
    なぜ、、、?

    最初のプロローグからして、ヤクザ同士の抗争の中、証拠品を持ち、命からがら逃げ出す場面は、ド派手ですね。

    シリアスなストーリーなのに、ユーモアを交えた文体で、肩が凝らずに読めます。

    最後は、以外な犯人が...
    また、プロローグでは、続編を予感させる動きが期待されます。
    続きを読む

    投稿日:2019.02.13

  • ゆづき

    ゆづき

    捜査員五ヶ月目の真衣と赤鼻のトナカイ連続殺人事件。グロテスク描写もある一方で登場人物達はどこかひょうきんで、キャンディと中学生といじめ、麻薬犬アプリにヤクザに冤罪の外国人に婚活等多岐に渡りながらも纏まりがありバラバラにならない。弾丸行き交う中の二人の派手さも効いている。ゆかりって前作で確か…あれぇ?続きを読む

    投稿日:2018.10.13

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