【感想】リーングラードの学び舎より 1

最強キャラだけど新米教師っぽさが微笑ましい

じつはすごい実力者が、個性ありすぎる少女たちを担当する教師に。設定だけ見ると流行の教官ものだが。
生徒にどう対応すればいいのか悩んだり、教育効果を上げるべく工夫したり、
至極まじめに教師役に取り組んで…いる姿が良い。

一方で、ですます調の語り口のわりに、さらっと暴言を吐いていたり、ためらいなく術式攻撃したりと、けっこう過激。

ちゃんと一冊単位に話運びを整理してくれてるので、Web小説にありがちなダラダラした印象はなく、しっかりと楽しめる。
同僚の教師たちも興味深いキャラクターだし、解決されない伏線はけっこうあるし、続きも楽しみ。
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何もかもが新米な学園生活(^^)d

戦後の復興計画の一環として試験導入された義務教育推進計画。新米教師として派遣された主人公の周囲は、教師も生徒も皆義務教育は未体験。幸い(不幸？)なことに義務教育だった他国で育った経験を唯一持つ主人公が…、手探りで担当する生徒５人の授業を進めつつ、机上の教育要項を改善していくことになります。
生徒たちは一癖も二癖もある問題児揃いですが、主人公の方もそれ以上に腹黒い性格で、時に正論で、時に実力で、時に破天荒且つ理不尽な言論で生徒たちを圧倒していきます。それでいて、きちんと教師らしく生徒たちの抱える問題にも、真摯に向き合い対処していくという八面六臂な活躍を見せてくれます。
登場するキャラの性格などそれぞれに特徴がしっかりとしていて、それぞれの性格にあった行動をとってくれるので、楽しく読み進められました。
文章はセリフ以外全て主人公の主観的視点で語られていて、生徒たちの言動に対しての主人公の反応が理不尽で面白かったですね。
続きが早く読みたい作品です。続きを読む