【感想】装甲騎兵ボトムズ I.ウド編

高橋良輔, 大河原邦男, 塩山紀生 / 角川スニーカー文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • 伝説のTVアニメ完全ノベライズ。

    アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し、もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。その「百年戦争」の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公キリコ・キュービィーは、味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。作戦中、キリコは「素体」と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、町から町へ、星から星へと幾多の「戦場」を放浪する。
    その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。

    伝説のリアルロボットTVアニメ「ボトムズ」の小説版。書いているの監督の高橋良輔。TVシリーズと同じ13話(1クール)で1巻構成になっており、このあとクメン編、サンサ編、クエント編と続く全四部作。章立てもTVのタイトルを踏襲しており、各章の導入部分に前回予告の語りが入っているという懲り様。但し中身ははっきり言って脚本のさらにダイジェスト版といったところなのでファン以外は読んでも面白くはないかも。あくまでもTVアニメを見ているという読者を前提に書かれているようにしかみえない小説だ。しかも+アルファがないので、本当にストーリーを思い出す程度に読む小説と考えた方が良いだろう。

    それでもファンなら買いかなあ。
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    投稿日:2015.03.14

ブクログレビュー

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  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    1983年放映のテレビアニメーション装甲騎兵ボトムズの監督高橋良輔氏によるノベライズ版。全4部中の第1部。

     アニメーション版本編の持つ空気感を伝えるのはなかなか難しいかもしれない。特に、この「ウド編」は顕著だと思う。あの退廃的なムード、街の息遣いを小説媒体で伝えるには、物語の展開をなぞるだけではなく、そこに住まう人々の声、態度、生活を何等か描写する必要があるからだ。
     金にすぐに買収される秘密警察末端との会話や、空からばら撒かれた金30億ギルダンを取り合う様だけでは、どうにも足りない。テレビで見たことに引きずられないようにしても、そう考えること自体、ノベライズ版の足枷になっているとも思えてくる。

     個人的には、メロウリンクの方が好みだが、それもキャラクター自身がウドのような世界観を体現した人物で、小説でのみ楽しめる作品であったからかもしれない。

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    投稿日:2016.12.14

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