【感想】3月のライオン 10巻

羽海野チカ / ヤングアニマル
(128件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
62
32
7
1
0
  • 男性の役割ってやっぱり存在する

    明けましておめでとうございます。もう2015年になりましたが、昨年ヒットした「アナと雪の女王」。姉妹の愛を中心とした本作の個人的な感想は、もうおとぎ話ですら王子様は必要とされず、男性の役割ってもうないのかと。女性の強い時代もいいけど一男性としては色々と考えてしまったものです。

    しかし、本刊は男性の身勝手さと強さのぶつかりあいが展開され、女性だけで生きていくことの世知辛さを思い知らされます。
    私自分の母親も早くに父(祖父)を亡くし家に男性がいない期間があり、そのときに泥棒に何度か入られたと。父と結婚するととたんにそれが止んだという話を聞いていたので、本刊の川本家のじいちゃんが倒れてからの展開はぞっとするものがあります。

    将棋のほうは順調に迫力を増す桐山くんですが、一人の大人、男性としても胆力がついてきました。男の成長は年齢ではなく、乗り越えてきたものの困難さなんだと言われているようで胸に突き刺さります。
    最後の先生のセリフが何回読んでも死ぬほどかっこいい。こんな男になりたい。

    ウミノさん自身も苦労されているようで回復を祈ります。この素晴らしい作品を描ききっていたただきたいなぁと。
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    投稿日:2015.01.01

  • あぁ。やっぱり名作だ。

    幸田家の家族の形を守るために静かに身を引いた若かりし頃の零と
    三姉妹の家族の形を守るためにとった零の振る舞いの対比に
    目が行ってしまう10巻。

    しかし、それよりも
    学生生活を通して零がクリアしたかったものの正体を描いたChapter.98「やわらかい風」から
    入江との順位戦を描いたchapter.101「泳ぐ人②」までがとても秀逸。
    今年も色々な自己啓発本を読んだが、
    それらの内容に負けず劣らずなメッセージだった。
    この漫画は人生に寄り添っていると改めて感じた良作。
    是非読んでみて欲しい。
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    投稿日:2014.12.28

  • 予想の斜め上

    対局に関わる丁寧な心象表現が、今回も心に刺さりました。
    それよりも、予想の斜め上の展開です。これからもっと面白くなりそうな香りがプンプンします。

    また、巻末で羽海野さんの近況を知りました。
    何か大きなテーマに挑んでいるような印象を受けました。
    家族で応援しております。ぜひ頑張って頂きたいと思います。
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    投稿日:2014.12.25

  • 桐山君の男子力全開の巻

    新展開です。詳しくは書けませんが、朝この巻を読んだ職場の女子が「桐山君かっこよすぎ」と言ってました。ある意味、男としてのあるべき姿を高校生の桐山君に学ばせていただきました。棋力も勝負強さも順調な様子が読みとれ、桐山君の人間力の上昇速度に圧倒されそうになる、ターニングポイントとなりそうな第10巻です。続きを読む

    投稿日:2014.12.29

  • 桐山くんの成長を感じられる巻

    タイトル通り桐山くんの成長が感じられる巻となっています。
    途中、林田先生にとても自信のある良い笑顔を見せてくれます。
    1巻でのぐっと口を閉じた苦しい顔との対比になっているのかなーと思いました。

    そして、桐山君漢になりましたよー。
    展開に、びっくりしましたー。
    もう、次巻が待ち遠しいです
    続きを読む

    投稿日:2014.12.26

  • 急転直下

    物語が一変する一大事です。
    この一冊では完結しない大きな事態です。

    だけど……

    「ああ、そういうことか」ってなります。
    ある意味で解決します。
    混乱の中にも平和がありました。

    今後どう展開していくか、その大きな期待を込めて★4つです。続きを読む

    投稿日:2014.12.29

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ブクログレビュー

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  • 翠

    桐山くんたら、突然あんなこと言っちゃうんだもの。
    きゅんきゅんしちゃうじゃない!
    顔のニヤケが収まらないじゃない!

    投稿日:2024.04.17

  • ether-39

    ether-39

    零の成長を確かに感じる10巻。自分との向き合い方も、周りとの関わり方も、9巻までの歩みを経て、確実に変化したのだということをはっきりと感じる10巻。心なしか顔つきもちょっと違う。
    将棋部アウトレイジが面白すぎて笑ってしまうのと、最後のチャプターは嫌〜な展開が待ち受けているけど、川本家を守ろうと臆せず矢面に立つ零から飛び出した衝撃発言が本巻のハイライト。
    とにかく零の成長が嬉しい。人間が強くなるとともに将棋も強くなる。この漫画、面白すぎる!
    続きを読む

    投稿日:2023.08.04

  • ss512(試)

    ss512(試)

    このレビューはネタバレを含みます

    アウトレイジな将棋部最高(笑)。生き生きしている桐山もそれを見守る先生の顔も最高。こっちまで嬉しくなる。にしても本作に出てくる大人たちは基本的にカッコよくて、各人良いところがあって尊敬する。なのにコイツは本作史上最高にかっこわるい大人。対して、桐山の衝撃発言!?さすがです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.01.13

  • sakopy

    sakopy

    このレビューはネタバレを含みます

    相手の気持ちを想像し
    相手の気持ちを思いやる人の中にいると
    それが当たり前になってしまうのだけど
    世の中には
    相手の気持ちを想像しないで
    相手の気持ちを思いやらないで
    自分だけの世界で生きている人もいる
    ってことに気づかないと
    どうしようもない相手にすら
    思いやろうとしてしまう
    そんな時こそ
    どこまでも思いやらない
    思いやらないこともできる
    勝ちと負けを常に突きつけられる世界に
    生きてきたからこそ
    その中での生き方を思う存分発揮する時

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.12.01

  • 肉盛り海鮮食堂

    肉盛り海鮮食堂

    このレビューはネタバレを含みます

    桐山零、再生と決意の第10巻 (^^;)

    卒業した野口先輩たちの代わりに、明るく笑うひなちゃんがそばに居る高校生活、幸田家への挨拶…巻頭4話分で零の心持ちが違うステージになったことが、何とも抒情的で、くすぐったい青春ものとは違う情感が羽海野先生の持ち味。

    「ま もういっか」という零の気持ちの着地点は、ひなちゃんが入学して川本家の温かさが、「学校」という零/川本家それぞれにとっての異世界にまで拡張したのが大きいんじゃなかろうか。「桐山史上最速」でひなちゃんの元に駆ける姿がそれを物語ってる (^^;) だからこそ、巻末の衝撃の告白?に繋がっても不自然な気がしない。

    今巻に登場する、入江棋士が飲んでたあめスキー。試してみたけどしんどかった (*‘∀‘)

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    投稿日:2022.11.03

  • tsukasa26

    tsukasa26

    青春のセントラルドグマに堕ちて行くだけだから 正論を粛々と体現して行く彼を前に_うちの子達は自分の弱さに心を乱し粉々に崩れていった 弱い自分を直視できず手の届く楽しさに飲み込まれ_ある日「だって努力できるのも才能じゃん」と言い放った歩の言葉に「はは」っと夫は笑った_あれが多分あの人が「棋士」としての歩を見限った瞬間だったのだろう 現代棋界の揺籃期とも言えるこの時期に 呉清源レジーム(制度) 冷やし飴にウヰスキー 好きな女の一大事に「空気読んでて何も出来ませんでした」じゃ男に生まれた意味がねーだろ‼︎続きを読む

    投稿日:2021.02.14

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