【感想】霧越邸殺人事件(下)<完全改訂版>

綾辻行人 / 角川文庫
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
13
20
17
3
0
  • 少々肩透かし…かも。

    本格ミステリ+幻想小説。語り手にも探偵役にも、少々冗長さを感じた。
    止まぬ吹雪に孤立した「霧越邸」で、次々に起きる見立て殺人。ちょっとした(古典的とも思える)言動で真犯人はわかってしまったけれども、邸内に潜む何者か…が、かなり後半にならないと登場しないので、あれこれ考えずに素直に読んだ。が、その何者か…も予想通り。不可思議な現象は不可思議なまま。幻想的な雰囲気は良かったけれど、傑作という前評判に期待し過ぎると肩透かしを食らう感じかも。続きを読む

    投稿日:2016.02.02

  • クローズドサークル

    典型的なミステリー、雪で外界から閉ざされた館。
    綿密な描写に人物設定、さすがに綾辻先生です。
    ただ、理屈が好きな読者にはちょっと判然としない内容だと思います。
    また、アナザーは好きでしたが、アナザー程の余韻は感じられませんでした。続きを読む

    投稿日:2017.06.06

  • 面白かった!!

    まず世界観を作りあげる表現力がスゴいと思う。
    大筋は本格ミステリー。
    雪山の山荘。クローズドサークル。見立殺人。
    けれども、それとは全く違う不思議な力が、現象が霧越邸では起こる。

    その漂う不思議な世界観を読み手にきちんと表現というか体現させてくれる。
    この世界観を作りあげるのに必要な情報を
    白けさせない説得力を生む為に1行たりと無駄がない。
    登場人物がその現象に対して、
    読者と同じ疑いを感じつつ物語が進行し殺人が起こる。

    一人殺される毎に起こる啓示、
    この邸には本当に人が及ばない力が働いているのか?
    もしかしたら本当に殺したのは人ではないのかと疑いをもつまで引き込まれる…
    面白かった!
    この本のいいところは犯人は生身の人間であるところ。
    不思議さはあっても良い、不思議な力、現象、世界が確立できるならそれで良い。
    ただミステリーにおいて犯罪は人間が犯す大前提がなくては。
    そうじゃなければこの読後感は得られないと思う。
    続きを読む

    投稿日:2018.12.30

ブクログレビュー

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  • Naoty

    Naoty

    上巻の話がなかなか進まなかったので、下巻に入ったら一気に面白くなるだろうと楽しみにしていたけど、その期待値を越えることは最後までなかった。

    ミステリーが好きなので、怪奇幻想のような非現実的なものが入ってくると冷めてしまう。
    大好きな館シリーズに比べてこの本は説明が全体的に長めだったので、登場人物の性格などがわかりにくくて、ほとんど感情移入できずに、没入感が感じられなかった。

    館シリーズに戻ります。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • 春

    芸名を使っていたり、さぞ大層なトリックがあるのだろうと思っていたらそこは大した要素ではなかったのが残念。
    雰囲気作りやワクワク感は良かったし真相解明もなかなか良かったけど、ボリュームに対していまいちスッキリしきらない。6人目の住人も含め。続きを読む

    投稿日:2024.02.29

  • 春霙

    春霙

    犯人は途中でこの人かなと感じたけど、決定的なところまでは謎解きは分からなかった。
    読んでいてとても読みやすい、読み返しても何度読んでも惹き付けられる文章だった。
    不思議な現象についても、雪の中の山荘という孤立した場所で起きることで一層不可思議な雰囲気を醸し出していてとてもよかった。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.09

  • 小雪

    小雪

    このレビューはネタバレを含みます

    面白かったは面白かったけど、これから死ぬ人が館によって予言されていたのがマジで何一つ関係なく、ただの偶然(もしくは不思議な力による予言)だったことは結構驚きだった。何か理由あるのかとか思ってた。
    見立てをした理由やアリバイ工作、そして二重殺人、探偵役が犯人、というそれぞれのトリックは驚きこそしたが、甲斐を自殺で片づけようとしたあたりで「え?」と思ってたので、トリックの破壊力はそこまでだった、個人的には。
    やっぱ名探偵がいないミステリは探偵役も疑わないとなと思った。深月を殺した理由が中々人外じみた理由だったな~。あとメンバーの名前の頭文字アナグラムはそこまでやるか?と思ったが面白くもあった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.09.16

  • ganglion

    ganglion

    自身にもっと文学・日本文化の教養があればより楽しめたのか?
    北原白秋 誰?
    箪笥、如雨露?等々漢字が読めず ググる

    個人的に綾辻行人はミステリー要素強めが好き
    館シリーズ外伝と言われてるけど読了して納得
    続きを読む

    投稿日:2023.06.21

  • うみ

    うみ

    このレビューはネタバレを含みます

    初期の作品ということもあり、館シリーズや囁きシリーズと比べると個人的にはいまいちだった。
    驚きのトリックという訳でもないし動機も結末もミステリにはよくある流れかなと…
    数々の不可思議な現象も説明あるかと思ってたら「偶然」とか「この家の不思議な力」で片付けられてちょっと拍子抜け…^^;
    霧越邸の方々がとんでもない迷惑被ってて気の毒。

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    投稿日:2023.05.16

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