【感想】健康で文化的な最低限度の生活(1)

柏木ハルコ / ビッグスピリッツ
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
13
15
11
3
0
  • いつ自分ゴトになるかわからない、ことを肝に命じる。

    【日本国憲法第二十五条】すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
    国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

    国民の生存権と国の役割について書かれたこの憲法からタイトルが取られた本書。

    区役所に職員として勤務することになった新卒の義経えみるは、福祉保健部生活課にケースワーカーとして配属される。

    生活保護を扱うこの部署で、いきなり100人を超える受給者を担当することになったえみるは、
    巻き込まれるように受給者の家庭を訪れ、様々な現実を目にしていく。

    片親で生活に苦しむ人も、バブル期にブイブイいわせて遊び、倒産して受給する人も、
    ケースワーカーにとっては同じ対象。

    いかに仕事に戻り、社会復帰するのか。
    生活保護に甘んじている人もいれば、受けるべき人がプライドの高さゆえ拒否し落ちていく…

    コミカルに描きながらも、対象となる現実は冷たく、鋭い。
    続きを読む

    投稿日:2014.12.26

ブクログレビュー

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  • chocoberry

    chocoberry

    このレビューはネタバレを含みます

    新卒公務員のえみるは、生活保護のケースワーカーに配属される。生活保護を受ける方にはいろんな方がおり、対応されるのも大変だなと思う。もちろん、そのような状況にならないようにすることが1番なのだが、貧困、虐待、DVなどがありどう対応するのが良いのだろうと思う。
    ケースワーカーになる公務員さんの負担もあるし、生活保護をうけなくてもよいような社会構造も必要。誰しも生活保護を受けるようになってしまう可能性がある。考えさせられる漫画だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.14

  • daiyuuki24

    daiyuuki24

    新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。
    えみるはここでケースワーカーという生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして――
    新聞メディアはもちろん、現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ!
    [生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!

    受給者の人生に体当たりで向き合う中で、相手の人生の思いがけない面を知り、相手が困っていることをどのように知り、相手との信頼関係を築いて支援するかを手探りで考えながら勉強し奮闘するえみるの成長が、リアルな1巻。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • dokutoku

    dokutoku

    生活保護の財源は”血税”ではない。国はその気になればいくらでも”お金”を発行できる。様々な事情で働けなくなった人々。働ける人が働くことで、全ての人が健康で文化的な最低限度の生活を保障する。必要なものが必要な時に届けられる仕組み、つまり国家の供給能力を維持するものは、目先の財政収支ではない。供給能力を維持するのにお金が必要なら作ってでも使うべきである。残念ながら正解は普及していない。間違いに翻弄されながら奮闘する地方官僚ケースワーカーの物語。「財源確保に消費増税を!」という感想が出てこないように願う。続きを読む

    投稿日:2022.08.15

  • tsukasa26

    tsukasa26

    命を守る最後の砦 自分の中に「確かなもの」を持ちたい 医者が患者に「かつての暴飲暴食で体壊した」からって、「自業自得だから治さない」とは言わないのと同じです。 非保護者15歳から64歳までの所謂『稼働年齢層』! 催告書 法テラス 自己責任 債務整理 最後のセーフティーネット続きを読む

    投稿日:2022.06.02

  • みちゃ

    みちゃ

    2014年9月3日発売。
    第1話ㅤ生活保護のお仕事
    第2話ㅤ福祉事務所へようこそ
    第3話ㅤいろいろな人いろいろな人生
    第4話ㅤ働かなきゃダメ?
    第5話ㅤ働いてもらいます!?
    第6話ㅤかくしごと
    第7話ㅤダブルワーク続きを読む

    投稿日:2022.03.28

  • ラベンダー

    ラベンダー

    年末年始に、まとめて7巻まで読みました。
    本当に読むことが出来てよかったです。
    荒れてしまった部屋の様子の描写、人物のエピソードなどがとてもリアルで、取材協力の大きさも感じました。
    CWさん共に、生活保護につながる人達側の事も描いて下さっているのが嬉しかったです。続きを読む

    投稿日:2022.02.02

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