【感想】地層捜査

佐々木譲 / 文春文庫
(44件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
2
18
17
3
0
  • 実際の地名が面白い

    実際に、東京にある地理がでてくる。新宿とかそんなんじゃなく細かい通りの名前である。その辺を通ったときにここは花街だったのかと思うと感慨深い。 本の内容だが、15年前の殺人を再調査するという内容。あからさまに、よくわからない動きをする相棒の退職警官と過去ゆえに手がかりがうすい話。殺害された女性の性格とかが徐々に明かされていき、そこからの違和感からの推移は素晴らしいと思った。続きを読む

    投稿日:2016.08.13

ブクログレビュー

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  • Tsuzuki203sw

    Tsuzuki203sw

    地層捜査という題名につい惹かれて読んでみた。地層の様に時が重なり、その重なりに埋もれてしまった事件が露わになっていく‥‥昭和の混沌とした夜の街を浮かび上がらせなんともいえない。定年後の相談員の想いと現役捜査員の想いがたまらなく哀愁を感じる。続きを読む

    投稿日:2024.02.25

  • 9678

    9678

    久しぶりに佐々木譲氏の警察小説を読了。佐々木氏の作品らしく、淡々と流れる時間、雰囲気を感じました
    時代背景も伺えて渋い内容でした!

    投稿日:2023.09.09

  • pukuchans

    pukuchans

    とても地味な捜査ではある。
    そこをとても丁寧に調べ上げていく水戸部刑事。
    相談員の加納はかなり怪しく、何かを隠しているのかと思っていたら…
    派手さはないですが、とても良かったです。

    投稿日:2023.04.22

  • kattebooks

    kattebooks

    殺人事件の時効が撤廃されたことに関連して、法改正以前であれば既に時効が成立していた15年以上前の殺人事件についての再捜査を描いた作品。

    神楽坂界隈が舞台になっているのですが、嘗ての花街の光と影を振り返るような話になっていますね。いまも神楽坂は、人気のある街ですが、いまの神楽坂と嘗ての神楽坂は全然違う感じですね。

    変わらないのが、そこに住んでいる人たち。それの悲しい人間関係が、浮き彫りにされたような気がします。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.30

  • osome24

    osome24

    謹慎処分を受けていた刑事水戸部は、退職刑事の加納と組んで、15年前の未解決事件の再捜査を始める。
    年月を経ての聞き込みでその当時には聞こえてこなかった事も耳に入る。
    30年前の事件が絡んでいたと分かる
    犯人のめぼしも付いたのだが、最後に結果は書かれていないので想像するしかない。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.20

  • キムチ27

    キムチ27

    警視庁、時効切れ事件が法改正で再浮上。それこそ、地層の化石発掘ならぬ事件掘り起しの展開。
    四ッ谷、20世紀終わりごろと言えば地上げ屋、札束で頬を殴る的な世情の中で「失踪」の語の下に消えた人もいたろうなと思わせる臭気。遡ること25年、清張が書いた黒革の手帖程の生臭さがなく、すっきり佐々木節は鮮やか。

    戦後、生き残った「最後」の芸妓やおかま、旦那など世相がじっくりページに浮かび上がって来た。
    水戸部と組んだ男、加納は捜査員、一歩退いた立ち位置ながら清張にも出てきたような【臭い何か】をかぎ取る人物。
    「代官山コールドケース」の味わいを思い出させてくれた。
    とは言うものの、持ち込んだ渡辺という男。勲章を貰えていないと言うだけの根拠で捜査って始まるかなとは思ったかったるさが残る。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.07

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