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椎名誠 / 集英社文庫 (17件のレビュー)
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総合評価:
future4227
古き昔の純朴な子どもたち
まだ力道山が活躍していた頃、近所に上がり込んでテレビを観るような時代のなんとものどかで純朴な小学生の成長物語。近所の川でしじみを獲ったり、ザリガニを捕まえて食べたり(えっ!ザリガニ食べちゃうの?)、川…の中でウンコしちゃったり、女の子目当てにソロバン塾に頑張って通ったり、思わずクスッと笑みが溢れてしまうような当時の子どもたちの日常。通学途中、ある家の窓から毎日小さな白い手だけが見える。どうやら病気の少女が退屈しのぎに手だけを出しているようなのだが、ある日から突然その手が見えなくなり・・・。続きを読む
投稿日:2024.05.21
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あゆみ
何気ない日常の中に起こる些細な出来事が、小学生の男の子目線で大事件のように語られており面白い。白い手の女の子の話では、男の子の胸につんと沈み込む言い表しようのない感情が伝わってくる。
投稿日:2023.12.14
ありんこゆういち
内容(「BOOK」データベースより) 親分格のヒロミツ。括約筋の働きが悪い松井。コロッケ屋の息子・神田パッチン。そして思い出しても“しん”とした気持になる〈白い手〉の女の子。海がひかり、風がおどり、森…がさわいでいたあの頃。歩いていく先すべての風景が優しくするどく輝き、いつも何かがキラキラしていた少年たちの黄金時代。シーナとその仲間たちがくりひろげる、冒険と試練と友情の物語。続きを読む
投稿日:2019.11.05
kuritanu
昭和の少年たちを生き生きと描く。 子どもでも男のプライドにこだわり、ケンカと冒険に明け暮れる少年たちは微笑ましい。 松井君と白い手のエピソードが柔らかさを与えている。語り手の少年が椎名誠のように思える…が、松井君もまた椎名誠なのだろう。 昭和の子どもたちのきらめきが目に見える良作。 でもLGBTの人たちは本当に生き辛かっただろうなと思った。子どもですらこの男女差。自然や冒険が減ってしまったのは残念だけど、多様な生き方ができる今の方がやっぱりいいように思う。続きを読む
投稿日:2018.07.29
wasabi
椎名さんは、さして感慨深くもなさそうに書いているが、松井が引っ越したことはとても寂しく、彼が亡くなってしまう『白い手』の女の子のために毎日ハーモニカを吹いたことに痛く心惹かれていたのだろう。そんな松井…をかばいつつも、時にかばいきれなかった切なさがよく伝わってきた。続きを読む
投稿日:2014.06.25
れんげ
初めは,「うーん,買わなくてもよかったかも」と思ったけれど 最後まで読んだら,じんわり沁みた。 シーナ少年の日記みたいになっていてとても読み易かった。 世代は違うが,小学生のときの自分の「世界」 の…小ささはまさにこんなふうだった気がする。 挿絵も,ボールペンでひょいひょいと書いたようなタッチで 物語によく合っていたと思う。続きを読む
投稿日:2013.10.27
比
初めて読んだ椎名先生の執筆本。 どこか懐かしさを感じさせる。 小難しい表現がなく、ゆるゆる読み進めることができる本。
投稿日:2012.05.24
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