【感想】食卓にビールを

小林めぐみ, 剣康之 / 富士見ファンタジア文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
4
4
3
0
1
  • SFオタクに贈る短編集

    SF好きなら小ネタを一杯しっているに違いありません。シュレーディンガーの猫、127億年より向こうは宇宙の膨張速度が光の速度より上になるので、知りようが無いこと、etc

    本作はそんなSFガジェットをめいっぱい使いながら、女子高生で作家で奥さんという主人公の日常を描くコメディです

    縛り無く自由に書いてますので、行き倒れていたひからびていた人間型生物に水をかけたら復活して、話している内に地球侵略されそうになったけど、ふとしたきっかけで尻尾を巻いて逃げていったとか、宇宙的規模のエピソードが起きたりします。でも主人公がやってるのは、タダの散歩だったり茶飲み話だったりします

    暑い日には旦那とビールを飲んだりもするんです

    各短編のタイトルと煽り文を書いときます
    シュレーディンガーの猫篇
     にぼし(猫)の後を追っていたら不思議な場所にでた。箱のなかから気弱な声がする・・・
    食卓にビールはありません☆わらしべ長者篇
     わらしべ長者の話や、宮沢賢治の銀河鉄道の夜、銀河鉄道999など色々なネタを膨らませます。結構すごい
    食卓にビールを☆酔星篇
     行き倒れの干からび女に水を掛けたら・・・
    食卓にビールはありません☆クッキングスクール篇
     友人のパケちゃんに乗せられてクッキングスクールに体験入学することになった。そこにはパケちゃんの生き別れの母がいて・・・って銀河指名手配人?
    食卓にビールを☆ぱちぱち篇
     パチンコ屋には銀河刑事がいます。え?パチスロやってくれって?
    食卓にビールはありません☆メビウスの輪篇
     追われる王子。銀河の表裏。このままじゃ家に帰れない!
    食卓にビールを☆宇宙ハウス篇
     来場者へのプレゼントが欲しくて展示場に行ってみると・・・
    食卓にビールを☆旦那の仕事篇
     旦那の仕事のショートショート
    食卓にビールを☆花嫁篇 承前
     各エピソードの間に挟まっていて、主人公がエイリアンを撃退したり、宇宙的陰謀に巻き込まれたりしていた様子の種明かしをします。
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    投稿日:2014.11.02

  • SFとしても娯楽小説としても浅い

    SFが好きなので期待して買ってみましたが、SFものとしてみようとしても、おふざけ小説としてみようとしても、全くもの足りません。

    SFでいくなら、どんどんとんでもない科学技術を駆使していけばいい。おふざけ小説でいくなら、言葉のかけあいやストーリーで読ませてほしい。しかし、どちらも全く足りない。

    ちょくちょく、宇宙人からの報告書が入るが、新しい視点や意外な真相があるなら存在意義もあるが、実際には本文を読めば分かることばかりで無くても全く困らない。

    もうすこしで読み終わりますが、途中で断念しそうです。
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    投稿日:2015.03.18

ブクログレビュー

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  • Makoto

    Makoto

    物理が得意な女子高生人妻小説家が妙なところで宇宙人と接点を持ち、何時の間にか事件を解決している、コミカルな短編集です。
    …女子高生で16なのにビールを飲んでいるのはどうかと思いますが。
    別に女子高生で小説家という設定は不要な感じがしますけどね。
    ただの物理好きな幼な妻でいーんじゃないかと。
    すべての短編には観測者がいて、その観測者がやっと最後の短編で動きます。
    観測者は短編ごとに報告書を書いているわけですが、その意味が最後の短編でようやくわかるので、微妙にミステリーですかね。
    富士見ミステリー文庫だしね。
    楽しく読ませていただきました。
    続きを読む

    投稿日:2012.05.05

  • タカミネ

    タカミネ

    このレビューはネタバレを含みます

    女子高生で、人妻で、SF作家。そんなよくわからない設定の、好奇心旺盛な主人公はよくわからない宇宙と異星人を巻き込んだよくわからないあれやこれやに巻き込まれる。が、楽観的でマイペースで強運の持ち主である彼女の行く手をふさぐものはなかった。

    と、書いてみたもののこれではこの作品のニュアンスがきちんと伝わっていない気がする。SF魂をくすぐるコネタと、ボケとボケ殺しの応酬と、なんちゃって無駄知識と、意表をつくぬるい展開・・・これらをごったまぜにして、最後に冷蔵庫から出したての冷えたビールできゅっと締める。そんな感じなんだと思う。

    全六巻の短編形式なので、あんまり前後のストーリー性とかはない。よくよく考えるとやっぱりつかみどころはないのかもしれない。そもそも主人公に名前がないあたりから、異世界が正常な空間に侵食してきている気がする。


    それにしても、作品のネタが、妙に私のツボをつついてくるのがたまらない。

    魔法使いが操ることのできる、世界を統べる四つの力。それは、4大元素たる火、地、風、水・・・ではなくって強い力、弱い力、電磁力、重力だったり。重力が大きい星、といえば界王拳だったり。


    まあ、とりあえず気になった人は読むべし。
    その上で口に合わなければ仕方ない。

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    投稿日:2008.11.23

  • 想炎ーっ★

    想炎ーっ★

    宇宙人、未来人、超能力者は私の周りにいます。
    女子高生・16歳・作家・そして人妻。
    なぜか彼女の周りには超常現象が頻繁におこる。
    軽いノリで地球…否、銀河の機器を救う。そんな作品に脱帽

    投稿日:2006.07.14

  • Xsai_chu

    Xsai_chu

    SFネタの小話で「肴」の様にお手軽な感じ。ビールだけに。余談ですけど、話に度々出てくるスネークマスターについて、著者の作品「必殺お探し人 白蛇の迷宮」の後書きで触れてあり、思い出してクスリと笑いました続きを読む

    投稿日:2006.06.13

  • つもとちあき

    つもとちあき

    1巻買ったら面白くて、翌日には一気に既刊全5巻(060218現在)速攻買いしまして、読んでしまいましたが・・バカですねぇ〜〜〜
    こういうどうしようもないくらい間抜けな笑えるSFって好きだわ〜〜。今もついつい読み直し中也続きを読む

    投稿日:2006.02.18

  • village

    village

    ふんだんに盛り込まれたSFガジェットに能天気な物語。次の展開が全く読めないのが素晴らしい。次巻も期待大。

    投稿日:2005.07.15

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