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松本清張 / 角川文庫 (6件のレビュー)
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総合評価:
shohji
松本清張の隠れた名作
短編7作品。大手企業を次長以上で退職したOBの集まる「社人会」の一幕、哲学者と口述筆記の速記者との悲しい恋などは「静かな名作」という雰囲気で志賀直哉を思い起こさせる。5作目「空白の意匠」では新聞社広告…部と広告代理店の息詰まるようなかけひきを描いている。編集や記者などの花形部署と広告部との軋轢も読んでいていつの間にか引き込まれていく。派手さはないが日常の小さなエピソードを丁寧に書いた作品である。最後のミステリは流石は清張という面白さだった。続きを読む
投稿日:2018.04.16
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かんちゃん
男達の哀愁に満ちた7編の短編集。 定年退職後の心理小説、老人の性について描いた小説、運命の皮肉を描いた小説、サラリーマンの悲話、自殺志願者の心理を描いた小説など男達の様々な境遇を松本清張自ら経験した事…柄を臨場感たっぷりに描いている。 身につまされる小説でした。 1960年前後に書かれた作品群なので多少時代性を感じる内容ですが古さは感じません。 松本清張さんは多岐に渡る作品を大量に書かれ読者を飽きさせませんね。続きを読む
投稿日:2024.02.11
50kei
「男たちの」タイトルにあるが、サラリーマンの晩節を集めた短編集。著者の経験も含まれているためか、描写が細かく感情移入してしまう。自分ももう少しサラリーマンを続けていくことになるが、身につまされる短編が…つまっている。続きを読む
投稿日:2020.12.07
minerva-48
「いきものの殻」「筆写」「遺墨」「延命の負債」「空白の意匠」「背広服の変死者」「駅路」の7編の短編が収録。いくつかの短編は、他の短編集にも収録されていたはず。
投稿日:2020.07.19
のり坊
このレビューはネタバレを含みます
私は現在63歳。身につまされる内容です。特に「駅路」は思い当たる心情がここかしこ。ただし私の場合、女性問題はとうの昔に清算済み。自作の名刺には職業として「家事手伝い」を記している。「毎日、日曜で良いですね」と皮肉られながらもタクマシク生きている。天国の松本清張には教えてやりたい。これから始まる第二の人生も棄てたものでもないですと
投稿日:2012.11.02
らん☆
初めて読む松本清張。 短編集は物語の浅さなどがありあまり好きではないがこの一冊は別。 特に駅路は秀逸。 最後の一捻りでまた引き込まれる。 想像していたより面白かったので、次回は是非長編を読みたいもの…だ。続きを読む
投稿日:2009.09.10
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