【感想】戦国秘譚 神々に告ぐ(下)

安部龍太郎 / 角川文庫
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
4
4
2
0
  • 筆を折ったような

    筆を折ったような終わり方にがっかりしてしまった。権威とは人々の気持ち 信仰 信心があって成立するもの。そのための道具立てとして伝統 慣習 仕来り 儀式があり、天皇を始めとした公家衆がいる。前巻に引き続き旧来の権威側の近衛前嗣と新興勢力側の松永久秀そして織田信長の対比が際立っている。それはいいのだが、オカルト的な手法の多用はどうも。続きを読む

    投稿日:2023.04.30

ブクログレビュー

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  • ちとせ

    ちとせ

    #読了 下巻はもっとファンタジーだった。呪詛が絡んできたり、テレパシーでがんがん遠方の人とやりとりしたり。歴史小説というより、歴史ファンタジーかな。びっくりしたまま読了してしまったので、いまいち入り込めず……残念。
    近衛前久と松永久秀がとても魅力的に描かれていて、さらに二人についても知りたくなったのは良かった。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.03

  • 野上 直嗣

    野上 直嗣

    前嗣のような人がいることは全く知らなかった。
    行動力のある公家。目の付け所がおもしろい。これからの
    前嗣がどうなるか知りたくてWikipediaを見たがよくわからない人でした。

    投稿日:2020.02.11

  • kaonio

    kaonio

    「神々に告ぐ(下)」(安倍龍太郎)を読んだ。
    正親町天皇即位の礼に向かっての緊迫感が凄まじい。
    『近衛前嗣』と『松永久秀』二人を軸に信長や長尾景虎をも巻き込み物語は未曾有の高みへと駆け上るのである。
    いやー面白かった。
    もっと安倍龍太郎作品読まねばなるまい
    続きを読む

    投稿日:2019.09.24

  • Bookrium

    Bookrium

    戦国時代末期の権威が落ちた天皇家・朝廷と、中立的な将軍、権力を求める武家の微妙なバランスが面白い。
    野望を持ちつつも、天皇家ひいては神々を敬う日本人としてDNAの奥底に記憶された価値観を蔑ろにできない様子は、明仁天皇の退位が間際な時期に読んだだけに感慨深いものがあります。続きを読む

    投稿日:2019.02.02

  • せるげい

    せるげい

    どうして、長尾景虎や斎藤義龍、織田信長らが足利義輝の号令により、
    上洛を試みたのか、その背景がストンと落ちてきた。

    松永久秀と織田信長の関係性もきわめて印象的に描かれていて、
    巷間で指摘されるところの、織田信長は松永久秀を特別扱いにしている、という点についても、
    よくよく呑み込めるようになっている。

    とにもかくにも一読の価値あり。
    続きを読む

    投稿日:2017.05.10

  • DJ Charlie

    DJ Charlie

    朝廷や幕府というような、永く続いた権威が揺らいだ時代に、その権威の根幹と向き合い、同時に来る時代でのそれらの在り方を模索しようとした貴公子の物語…一言で本作を語るとそういうことになるであろうか?そして祥子内親王を巡る、伝奇モノ、恋愛モノという要素も在る…

    「永く続いた権威が揺らいだ時代」とさり気なく言ってみたが…或いはそういう辺りに“今日性”が深く根差しているかもしれない…
    続きを読む

    投稿日:2015.01.12

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