【感想】太陽は動かない

吉田修一 / 幻冬舎文庫
(90件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
10
27
37
6
1
  • おもしろい!スパイ小説が好きなかたに是非!!

    007のように破天荒なアクション満載でもなく、トムクランシーが描くある面ではリアルな諜報機関の話でもなく、「産業スパイ」が核になるストーリー。

    退屈そうだな、でも吉田さんの作品だし読んでおきたいな、という見事に消極的な理由で読み始めたのですが、読むのが止まらない! 昨夜はあまり寝てない! さっきは夢中で降車駅を過ぎちゃった!

    まだ3分の2くらいしか読み終えていませんが、とっとと誰かに興奮を伝えたくレビューしています。

    映画も小説も、スパイものは大好きでたくさん触れてきましたが、産業スパイを軸にこんなに面白く描けるとは想像できませんでした。
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    投稿日:2014.09.02

  • スパイシーな香りと、エキゾチックな雰囲気満載のスパイ小説

    普段、余りスパイものを手に取る事はないが、この作者の作品は、今まで大きく期待を外された事がなかったので、思い切って読んでみた。
    舞台が、近隣のアジア各国やアメリカにまで及んでいる為、内容や設定が残虐で閉鎖的であっても、スケールの大きさや、空間的な広がりを常に感じながら味わう事が出来た。
    タフな登場人物も魅力的だし、ラストの展開も適度な焦燥と充足感があって、一読の価値はあるでしょう。
    さすがに、芥川作家! ★は4評価を付けたが、本当は4半位。
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    投稿日:2015.02.06

  • アクション系産業スパイ小説 (^0^)/

    産業スパイ小説と云うと、懐柔、買収、ハニートラップ、恐喝、家族の誘拐等がその手口でしたが、本作はサイバー犯罪と誘拐が入り交じったアクション系の産業スパイ小説に仕上がっています。
    舞台は日本と中国にまたがる地域で、スピード感あるストーリー展開です。
    でも、やる事が派手すぎて、直ぐ素性がバレそうです。(笑)
    また、主人公の鷹野以外、人物の裏付が希薄な事と、AN通信なる産業スパイ組織の組織概要の情報が掴めず(掴めたらスパイに成らないか 笑)チョット(-_-#)と成ります。
    AYAKOなるハニーも色を添えますが、文中で感嘆の美人ってどれ程よ~?(日本人の女優を思い浮かべても想像出来ない (T_T))
    裏切りに対するお仕置きは斬新です。(有りかよ~と突込みも入れたく成りますが)
    ただ、映画にしたらこの派手さが生きるかと思います。
    毛色の変わった産業スパイ小説を読んでみたい方は是非!

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    投稿日:2016.03.10

  • SFアクション

    これまでの作品のトーンとは異なるSFアクションだがさすが吉田修一先生だけあり、キャラクターの性格やストーリーの繊細さ、言葉の選び方などはSFアクションでありながら、とてもきめ細やかで最後まで一気に読み通せる作品。続きを読む

    投稿日:2013.09.24

  • 映像が目に浮かぶようなエンタメ小説

    産業スパイ、鷹野と田岡のコンビがアジア圏を舞台に暗躍するエンタメ小説です。吉田さんのいつもの深い人物描写、文学的な香りはあまりありませんが、様々な登場人物にはそれぞれきらりと光る魅力があり、特に男前な鷹野とちょっと妖しげな影のある田岡の出てくるシーンにはいつもドキドキ。

    映像が目に浮かぶような場面の連続だけどこれを本当に映像化するのはものすごく大変そう。小説だからこそぱっぱっと展開していく素早さが小気味よく、純粋に楽しめるエンタメ小説です。思ったより壮大な話に展開していくのもよくて長編ながら飽きさせず次が気になってつい一気読みしてしまうような作品です。
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    投稿日:2013.09.30

  • 落合信彦氏(彼の場合国家的なスパイ小説だが)を彷彿とさせる面白さ。民間産業分野のスパイ小説としては一押し。

    吉田修一氏の小説は、『パレード』『あの空の下で』という作品を読んだが、この二作品とは全く異なり、氏の別の面を覗けた(同じ人が書いたとも思えないほど)。AN通信という表看板とは違う裏の情報戦を展開する鷹野・田岡という情報マンを中心に話が展開するが、ともすれば状況に応じて敵味方が入れ替わり、読んでいる方も混乱する。かつて落合信彦氏がこの手の小説を得意としていたが、『太陽は動かない』では、泣かせの部分がなく、よりドライに物語が展開する。それだけに終章の“生きろ。生きろ。生きろ。”では、情報マン達の熱い思いが感じられて、最後の最後で温かい気持ちになる。 続きを読む

    投稿日:2016.08.25

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ブクログレビュー

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  • kaz.f

    kaz.f

    なんとなく思ったこと箇条書き

    ・映画化ありきの小説なんだろうか。

    ・前半によく出てくる汗の描写はなんか意味あるんだろうか。

    ・100倍効率の太陽パネルがうっかり町工場で完成したり、宇宙から地球にエネルギー転送するとかのテクノロジー系について細かい説明は無い。

    ・孤児にスパイ教育して胸に爆弾埋めるバカ設定は好き。

    ・バカ設定の割に銃撃戦や爆発などのアクション控えめ。
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    投稿日:2024.01.14

  • akahira

    akahira

    日本にそんな組織があるはずなかろうと思いつつ
    ストーリー展開がテンポよく、面白く読めた。
    映画があるならチョット見てみたいかも。

    投稿日:2023.11.10

  • highriver

    highriver

    大ヒットドラマ「VIVANT」の別班やこの作品のAN通信のような、存在が公になっていない裏組織の話は都市伝説か実在なのか分からない点が興味を惹起して、ある種の冒険譚のようにワクワクドキドキしながら楽しめる。

    それなのにこの作品ではワクワクドキドキがあまりなかった。
    大金が動く国家間の大問題。
    絶世の美女と世界を股にかける諜報員。
    主人公は捕まり拷問を受け死の寸前にまで追い込まれる。
    要素は十分揃っているのに何故か楽しめない。ページをめくる手が止まらないほど入り込めない。何故だろう。

    万人向けの答えではないかもしれないが、「推し」キャラクターがいないのがポイントの一つどはないかと思う。「推し」は善玉に限らない。敵役だって構わない。ガッツリ感情移入できるキャラがいないため、せっかく冒険譚の要素が十分揃っていても血湧き肉躍らないのではないかと思った。

    本作はシリーズ第一弾なので次回作に期待したい。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.01

  • 741nobu

    741nobu

    読み終わってすぐに思ったコト どうしてこんなタイトル?  最初に殺されたのは誰だった?  俺はちゃんと読んだのか? 面白かったけど

    投稿日:2023.10.29

  • wld2020

    wld2020

    宇宙太陽光発電技術をめぐって多彩な登場人物が中国と日本を駆け巡る。話のスケール大きく全て説明されてない感じがあるけどサクッと読めて面白い。

    投稿日:2023.05.13

  • びん

    びん


    前半はストリーが頭に入ってこなかったけど、半分以上過ぎた辺りから、やっと理解できるようになった。典型的なスパイものだけど、もう少し舞台が狭い方が読みやすかったかな・・・。

    投稿日:2023.04.29

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