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三浦しをん / 集英社文庫 (299件のレビュー)
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総合評価:
getsu
11
これが三浦しをん!?
作者さんを知らずに読んだらだぶん乃南アサさんか角田光代さんの作品だと思ってしまうだろうなぁ。 途中で何度も作者さんを確認してしまいました(笑) 「闇」しか見えなかった。 「光」が射すことなんてあるの…かな? しをんさんってすごい作者さんだなぁってあらためて感じた1冊でした。続きを読む
投稿日:2016.07.11
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トビ3
7
描かれているのはもの、すごく深い「闇」
まず、三浦しをんさんのこれまでの作風とはまるで違うことに、かなりの衝撃。 タイトルを見て、希望に満ちた作品だと思って手に取ったら、まったくの逆。 一筋の光もささない、暗くて深い悲しみの物語。 言う…なれば、著者のダークサイドを垣間見たような、そんな印象。 東野圭吾作品、といわれたら納得しそうな感じでしょうか。 (白夜行っぽいっていうレビューはよく見ました) とはいえページを捲る手は止まりませんでした。続きを読む
投稿日:2014.07.09
dean
3
残念
私は、あまり 響かなかった。言葉で言えば スッキリしなかった。 読み安かったけど、闇が大きく広がり過ぎる。明るい気分を求めたいなら ハズレです。逆に孤独になりたいならgood❗
投稿日:2015.02.11
KK
救われない
とある島で暮らしていた信之の生活は,島を襲った津波によって大きく変わってしまう。 生き残った信之と美花と輔だが,心の闇は広く深い。この心に,光がさすことはあるのだろうか。 とにかく,救われない。すっ…きりしない。でも,こういうストーリー,個人的にはすごく好き。続きを読む
投稿日:2015.05.17
thutomu
救いはあるのか?
三浦しをんは、ここ数年で好きになった作家のうちの一人なんだけど、読んでいてこれが本当に三浦しをんの作品かと確認してしまったほど。 逆に言えば、こういう小説も書けるということで、著者の力量を再認識はし…たけど。 第1章と第2章を読んで、救いようのない話だなぁと思っていたら、第3章で既述の2章がリンクして一気に話に惹き込まれた。 でも、最後まで救いのある話とは思えなかったけど、タイトルに込めた著者の意図があるような気もする。続きを読む
投稿日:2020.02.24
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Goat
『舟を編む』のイメージを持って手にとってみましたが… ギャップの落差に‥ 狂気か、いや、日常生活のある深い部分、普段は表になかなか出てこない部分を飾り気無く表現している様にも思われます。 『光』の救い…を求めているのか、『光』そのものが無い世界なのか、よく分かりません続きを読む
投稿日:2024.04.08
つむくん
タイトルとあらすじだけでは想像をなし得ない、圧倒的な世界があった。 光なのか闇なのかわからない気持ちになった。 しをんさんのエッセイを読んだあとだったので、いろいろ脳内が整理し切れていない。
投稿日:2024.04.03
みけ
中学生という年齢では、どこで生きていても世界はそう大きくはないだろうけど、本土から離れた島だと、さらに顕著でしょうね。 島の中だけで生きていると、良くも悪くも人間関係がすべて筒抜け。 ただ、狭い世界だ…からこそ、絆は強くなるのかもしれない。 島を襲った大災害。 そこで生き残ったとなれば、そのメンバーの結束はさらに強くなりそうなもの。 エピソードだけ聞いていると、勝手に美しい物語を想像したくなります。 そして災害から20年。 島とは関係ない人が主人公となり、何の話だ?と思っちゃいましたが、後からつながってぞわっとしました。 それぞれの時間を生きてはいても、忘れられるわけはない。 みんな何かに依存しているのか。 どう決着するのかと思いましたが、まさかこうなるとは。 人間は怖い生き物。続きを読む
投稿日:2024.04.02
フジこ
このレビューはネタバレを含みます
いやぁ、参った…すごい、すごすぎる… 物語はずっと不穏な空気に包まれ、 圧倒的な理不尽や現実がドロドロ重くのしかかってくる 救いはないし、ずっと脳天を殴られ続けてるのに 読むのをやめられない、この感じ! 先がもっと知りたい。 作品に呑み込まれいくのを感じました。 もちろん読後のすっきり感もないし 人によっては二度とない読みたくないような 暗くて重い作品かもしれないけど、 私は愛に縋って縋って、それがエゴだと気付かず ひとりよがりに狂っていく信之も輔も愛おしく感じた。 "死ぬことでしか、ひとは秘密から逃れられない。" 最後の最後、 秘密を手に入れた南海子の思惑の恐ろしさと、 なにくわぬ顔をしていつも通り過ごす信之の 静かで暴力的な魂といったら…ゾクゾクしました しをんさんの文章がとても好きです。 終わり方が想像力を掻き立てられて堪りません。 今まで読んだ小説で1番脳汁出た作品かも。
投稿日:2024.03.28
masato
救われない物語。 性描写、暴力、一方通行の愛、ネガティブさ満開の暗い展開。 そこに、希望の「光」が灯るのかと思ったら、最後まで現実を照らし出す「光」でした。 今まで読んだ三浦しをん作品とは異色の物語で…した。 島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花とすでに体の関係。中学生で??っていうのはおいておいて(笑) そんなある日、島が津波に襲われます。生き残ったのは、信之、美花、幼馴染の輔、美花に色目をつかう山中、輔に暴力ばかり振るっていた父親、灯台守のじいさん。 島での最後の夜、山中と美花のある現場を目撃した信之は、美花を守るために罪を犯します。 そして、二十年後... 信之は美花と離れ、妻子とともに暮らしています。 しかし、信之の妻はちょっと変。嫌いなタイプの女です。 輔は一人暮らしで工場で働いていますが、これまた変な暮らし。 美花は芸能界。 そんな輔のもとに現れた父親。再びの暴力。 そして、輔は信之に20年前の事件を仄めかします。 登場人物、全員嫌い(笑) 全く救いのない物語。 あまりお勧めしません(笑)続きを読む
投稿日:2024.03.17
umineko
鬱展開大好き人間なのでこちらは救いようがなくてとても良かった。災害の発生がベースにあるから、こんな感想を抱くのは今の日本だと不謹慎なのかもだけど。 災害がひとつのきっかけではあるものの、登場人物たち…の性質や関係性は、潜在的にあるいは顕在的に最初からあったものなように思う。深くはない、かといって決して表面的なものでもない各人の絆がとてもえぐい。 湊かなえ『Nのために』と東野圭吾『白夜行』を足して煮詰めた感じ。 最後はタイトルの通り希望があるのかな、と予想しながら読んだものの、広く冷たい灰色の海に投げ出され放置されたような読後感だった。続きを読む
投稿日:2024.03.13
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