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堂場瞬一 / 実業之日本社文庫 (30件のレビュー)
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総合評価:
SEIJI
6
心のうち
この作家の書く、スポーツ小説にハズレはないのですが、 その中でもこの作品は秀逸です。 面白い作品は、読むでいるうちに頭の中で勝手に映像が 浮かんできますが、この人の作品はスポーツものであるにもかかわら…ず その動きだけでなく、心のうちまでも描写しているところが 凄いところです。 続きを読む
投稿日:2015.10.20
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上海かんすけ
試合の経過とともに、登場人物たちと一緒にだんだんと盛り上がれます。
各ポジション、球団関係者、ファン等等が試合の経過を見ながらそれぞれの球団や野球への思いを語る。さながら、少年ジャンプの一つの戦いに1年以上連載を続けるようなアレです。が、思いと言うのはやはり熱い。そし…て、試合開始からだんだんと盛り上がるテンション。読後は選手たちと同じく、試合終了な感じを味わえます。作者の引き込み上手に脱帽でありました。続きを読む
投稿日:2016.09.26
"powered by"
pbh23864
九回表、ノーアウト。 試合終了までの二十球を、関係者の視点から描く。 様々な思惑が犇めく試合の様子が上手く書かれており、飽きさせない。 あっさり気味な幕引きも、これはこれで。
投稿日:2022.09.13
けっぴー
江夏の21球的なモノかなと思ってたら、のべ20人のエピソード構成。 ミステリー作家の描くスポーツ小説ってコトで最後の1球,最後の1行までまでドンデン返しの期待と不安が止まず心地良い。
投稿日:2021.12.31
やぎたひろ
このレビューはネタバレを含みます
かつての栄光はどこへやら。ついに売却が決まったかつての名門球団スターズ。本拠地でのシーズン最終戦のマウンドに立つのは球が速いだけでノーコンの高卒新人ドラフト6位、20日前にようやく1軍登録したばかりのピッチャー有原秀(19) 定まらない制球で守備のリズムを崩しフォアボールのランナーは出すものの気付けば9回までノーヒットノーラン。相手どころか自分のチーム、観客までもがこのまま行くのは無理だと思う乱調っぷり。もちろん投げてる本人だって達成出来るとは思っていないノーヒットノーラン。 少しづつ最後が近づくごとにヒリヒリしてゆくラスト20球の攻防をめぐる「堂場版・江夏の21球」 ところでマウンドから全力投球ってした事ありますか?プロ野球だと速球派は150キロ。草野球レベルだと130キロ出てれば十分剛速球なんですよね。それなのにTVで見ていると「遅っ!140キロって!気合入れろよ」バーカ!お前が投げてみろよ!どうせ110キロ投げるのがやっとこなんだろが!俺!初めて思いっきり腕を振って投げると指先の毛細血管がブチブチッって切れてジンジンしてくる。痛くても最後まで指を残して切るように投げないとボールがどこいくかわかんない。思いっきり投げるとストライクが入らないと同時に体力が削られていく。ゴッソリと。 有原くんは8回までに128球投げている。プロの舞台で、先輩が守る守備をバックに。どれほど神経と体力が削られた事だろう。あと20球は近くて遠い。前作「ラストダンス」のバッテリーが今作では監督とピッチングコーチとして。「焔」でのライバル2人も解説者と観客として。現・旧オーナーから近所の中華屋のマスターに高校時代の元マネージャーまでが様々な視点でそれぞれの想いを1球1球に込めていく。肝心の新人ピッチャー有原は 「もう、かんべんして欲しいよ」 果たしてノーヒットノーランは達成できるのか? 前作ラストダンス、焔と続くスターズの歴史を読み返したくなり、新人ピッチャーのこれからも読みたくなる熱い野球小説!スターズは終わらない!
投稿日:2018.05.20
なかやん
野球の一試合を一冊の本にするという斬新さが刺さる作品。 結論はわかってる、いやこうあって欲しいという思いを持ち続けて読了。 有原の心象風景がなかなか見えて来ず、やきもきするが、それも著者の狙いなのか。… スポーツ物も読者を惹き込むね。続きを読む
投稿日:2017.10.16
Kazuko Ohta
『20[ニジュウ]』というその小説は、設定が凄い。 歴史あるプロ野球チーム“スターズ”に入団した有原。かつては人気と実力を誇るチームだったが、低迷を極めて売却が決定。来期にはオーナーが替わり、首脳陣…も一新されてしまうのです。今のメンバーでは最後になるだろう本拠地での試合で、先発を任されたのは有原。高卒ルーキー、プロ初先発の彼は、なんと8回終了までノーヒットノーラン。スターズが1点リードして迎えた9回、このわずか1回の20球について、350頁をかけて描かれるのですから、なんと面白い。 20球を1球ずつ、20人から見た1球毎に描いています。有原本人、それを受ける捕手、守る野手、有原に対する打者。両チーム監督に高校時代の監督、現オーナー、新オーナー、球場のビールの売り子、新聞記者と、さまざまな立場の者にとっての1球。上記の『プロ野球解説者を解説する』を読んだあとだから、これは誰タイプかななどと解説にも興味を惹かれます。 球は速いけれど、制球力皆無の有原は、四球か三振か。投球のリズムが悪くて、守備についている野手は辟易。あり得ないほど汚いスコアブックで、もしも達成されれば史上最低のノーヒットノーラン劇になるだろう、そんな試合。 「野球は、人の心や生き様を変えることもあるんだぜ。お前の今の一球で、人生が変わったと感じた人間は、俺以外にも何人もいるはずだ」。この台詞に、伊坂幸太郎の『あるキング』を思い出しました。続きを読む
投稿日:2017.04.26
xl88307
駅伝、水泳に続けて、今回読んだのはプロ野球。あんまりスポーツ観戦には興味がわかないんだけど、この人の小説を見るとちょっと見てみたくなる。野球が面白いって感覚はもちろん試合運びの面白さもあるんだろうけど…、選手の才能や球団の生い立ちだったり、地元愛・企業愛だったり、外で飲むビールの美味しさだったり、ファン同士のふれあいだったり、色々なんだろうな。続きを読む
投稿日:2015.11.13
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