【感想】思い出のマーニー 上

ジョーン・G.ロビンソン, 松野正子 / 岩波少年文庫
(57件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
13
18
14
2
0
  • 児童文学だからって、あなどれない。

    海辺の小さな村での二人の少女にまつわる
    味わい深い物語です。

    一度目読んだら、その繊細な心理描写に引き込まれ
    二度目によんだら、詩的ともいえるその風景描写の魅力に心奪われます。

    もう大人になった人でも、
    この本を読むのに遅すぎるということはないと思います。

    2014年夏公開のジブリ映画の原作でもありますね。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.05

  • 書き出しがまったりと

    していて最初少し読みのが億劫ですが、読み進むにつれぐいぐい引き込まれていきます。

    投稿日:2014.08.20

  • ファンタジーがある意味

    まったく関係ない映画を観ていて、この本を思い出した。

    「ファンタジー作品(映画やアニメーション・小説や漫画を含めて)が
    どうして大人の心もとらえることができるのか?」

    もし、そんな質問があったなら
    その答えが書かれている気がします。

    子供が読むなら、登場人物の年齢に近くなる
    小学中・高学年以上がオススメなのかな?

    なお、多分(?)大人の私は別の角度や視点から物語を楽しみ、
    もし、多感な頃に読んでいたらどう感じただろうかと考えた。
    続きを読む

    投稿日:2014.08.10

ブクログレビュー

"powered by"

  • ミラク

    ミラク

    このレビューはネタバレを含みます

    上巻だけの感想は「アニメとほぼ一緒」。アニメは日本が舞台だったけど、原作はイギリスが舞台という違いはあるけど、アンナとマーニーの名前は一緒。夏祭りシーンがアニメでは入っていたけど、原作はそれらはない。代わりに預けられた先のおじさんおばさんが『ビンゴやドミノゲームに行く』シーンがあったり、『あつけし草の酢漬け』を作るためにあつけし草を集めるシーンがある。

    文化の違いが面白い。
    アニメだと地域との関りがよくわからなかったけど、原作はおばさんたちが近所の家にゲームをしに行ったり、布をわけて貰ったり、あつけし草の酢漬けをおすそ分けしたり、ご近所さんがアンナが夜に海岸にいる事に気が付いて家まで連れて行ってくれたりと、地域のかかわりが深いと思わせるシーンが次々と出てくる。
    だから、おばさんはご近所さんとは上手くやってほしいと思っているというのも書かれている。『ふとっちょぶた』と言って、相手を怒らせたりしないようにと。

    マーニーとのやり取りも、アニメとほぼ一緒でアニメのシーンが頭に浮かんできた。『マーニーが唐突に出てくる』という事にアンナが戸惑うシーンもある。これ、アニメだと面白がっていたような記憶しかないので、原作は『戸惑い』なのかと思った。

    最初、アンナはマーニーに『乞食』と思われていたというのも、原作ならでは……なのかなと。アニメだとこの辺りは規制に引っかかるのもあるだろうし、なかったような。
    何回か『こじき』とマーニーがアンナをからかうシーンがあるのも目新しい。

    「ふとっちょぶた」と呼ばれたサンドラは、アニメではそんなに意地悪ではなくアンナがいきなり怒り出した感じだった。けど、原作だとしっかりと意地悪な描写がされていてアンナが「ふとっちょぶた」と口にしたくなる気持ちも分かる。アンナの口調をまねたり、ひそひそ話をしたり、悪口を言ってないアンナに対して「(私の)悪口を言って」と言っている。
    アニメだと信子(原作ではサンドラ)は「あんたが見えているように見えている」としか言ってなくて悪いようには見えないままに「ブタ」と言われている。アンナがどう見ても「嫌な子」になってるの、原作とは違い過ぎると思ってしまった。


    他にもアニメは祭りに行くのを勧められていたりと周りがアンナにやたらと構うけど、原作は基本的にそんなに構われていない。子供であるアンナが好きに動いているのと同じように、大人も大人で好きに動いている感じで、『自由だな』と思ってしまった。

    アニメを基に比べてしまうけど、実は私はこの作品はよくわかんないな……と思っている。アニメもだけど、原作も『好みではない』

    原作上巻のラストは「ああ、可愛そうなマーニー! あたし、ほんとに、あなたがすきよ」というアンナの言葉が、以前マーニーがアンナに言った言葉だとアンナが気が付くところで終わった。

    アンナが「マーニーがいない』事に気が付くのかなと思ったけど、これはたぶん「二人は気が合ってるね」という意味の気づきで、おかしいと思う意味ではなさそう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • マタン

    マタン

    このレビューはネタバレを含みます

    今更のごとく読んでるとか言わない。

    出会えてよかったけど…胸の痛む本だな。
    私そのものを見ているようでちとつらい。
    (ただしアンナがそうなったいきさつは違います)

    そんな彼女が不思議な子に出会ったとき
    運命は変わります。
    まるで水が流れるかのように
    彼女は動き始めるのです。

    だけれども、どうやら秘密がありそうで…

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.06.12

  • トッチ

    トッチ

    ジブリの映画から原作を読んでみました。

    映画では北海道になっていましたが、舞台はイギリスなのですね。

    上巻では、療養に来ていたアンナが不思議な少女、マーニーに出会うまでと出会って仲良くなっていく様子が書かれています。

    はたして、マーニーの正体は?
    続きを読む

    投稿日:2023.06.05

  • hibiehon

    hibiehon

    御多分に洩れずこの年頃ならではの葛藤や不安、大人へのモヤモヤしたものを抱えて日々内面で戦っているアンナ。そんな時に現れたマーニー。唯一の初めての親友。でもどこか不穏で。アンナがどんどん危うい方に導かれている感じがよく伝わってくる。下巻どうなるか。続きを読む

    投稿日:2021.02.24

  • とた

    とた

    子供の頃のお気に入りの作品。アンナに強く感情移入して、幻想的でサスペンスの様な雰囲気の物語に夢中になって読んだ。マーニーとのすれ違いの友情に号泣した。読書体験の思い出が大切過ぎて映像作品は観れない…。

    投稿日:2021.02.20

  • nira1013

    nira1013

    アニメ版と原作の差異をチェックするために手に取りました。
    映画公開に合わせて訳書が数種類出版されていますが、歴史があり出版当時の挿絵に惹かれ選びました。

    上下巻構成です。
    上巻はアンナのノーフォークへの旅立ち〜アンナが風車小屋に行く決意をするところまで。

    アニメと原作の相違点
    ?アニメ冒頭の「先生に絵を見せようとして発作」はオリジナル
    ?「ひとんちのにおい」はアニメのような厨二全開嫌悪感丸出しニュアンスでない
    ?「ふとっちょぶた」はそれなりの外見的な理由があった
    ?挿絵のマーニーは、アニメ版のようにエロくない(当然)
    ?アニメ版の漁師小屋へのピクニックはなく、原生林ぽいところへ行きます。
    そしてマーニーの瞬間移動が。
    ?アンナは、すでに他の子から、独り言を言いながら走る変な子呼ばわりされている。

    全体的に、上巻では集中的にアンナとマーニーの絡みが描かれている印象。

    急いで読了・返却しようと思いましたが訳書のためか中々スピードが上がりませんでした。
    近隣の女児の読書活動を妨害してしまいましたw
    続きを読む

    投稿日:2018.10.29

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。