【感想】ご冗談でしょう,ファインマンさん 上

R.P.ファインマン, 大貫昌子 / 岩波現代文庫
(234件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
76
72
47
8
0
  • 神道、ロスアラモス、そしてノーベル賞-永遠の子供-

    ユダヤ教徒の中流家庭に生まれ育ったファインマン先生は、経営者の叔母を持ち、子供のころから発明や発見を繰り返した神童でありながら、決してユーモアを忘れないウェットにとんだ人でロスアラモスの鍵士の章などはあきれながら、ついつい最後まで読んでしまいます。ロスアラモスについての仕事の記載が無いのは機密指定が解除される前に書かれた本であるからでしょう。1ドル特許の下りなどは見ていて噴出してしまします。
    ファインマン先生のいい男ぶりが目立つエッセイです。
    しかし、そういった"ご冗談"の中でファインマンダイアグラムなどのノーベル賞につながる発見が導かれたことは驚嘆すべきことで、天才と呼ばれる人たちはどこか違うなとも感じます。
    ファインマン先生のような飾らないよい男性や女性が増えれば、日本の学問分野も魅力が増すのかも!?
    星5つ。
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    投稿日:2017.03.15

  • ノーベル賞物理学者の素顔

    ノーベル賞物理学者ファインマンの逸話集。
    実は,ファインマンさんのくわしい業績とか,あまり知らなかったり。量子力学とか,すごく苦手だし。
    でも,この本を読むと,ファインマンの人間性というか,実は面白い人だったんだなあというのはわかる。
    割と,コミュニケーションが苦手だったり,ぶっ飛んだ逸話がいろいろあるみたいだけど,まあ,今だと発達障害とかに分類されてしまうのかな。でも,アインシュタインにしてもそういうタイプだったみたいだし,いわゆる「天才」っていうのはそういう人が多いのかも。
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    投稿日:2015.10.25

ブクログレビュー

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  • Treasoner

    Treasoner

    理論物理学者でお茶目でキレもので…なんだかビックバンセオリーのシェルドンを彷彿とさせられた。とても面白かった。当事者目線のマンハッタン計画裏側の逸話は非常に興味深かった。ニールス・ボーアもフォン・ノイマンもハンス・ベーテも出てくる続きを読む

    投稿日:2023.12.03

  • ダチョウ伯爵

    ダチョウ伯爵

    ノーベル物理学賞を受賞したファインマンの自伝。理系ならタイトルだけは知っている人は多いはず。

    天才の自伝というと、子どもの頃から「人とは違った」エピソード満載なことが多いんだけど、この本は本当に等身大のファインマンをさらけ出しているように思った(もちろん、謙遜の部分はあるんだろうけど)。

    いらずら好きで目立ちがり屋、面倒なことは嫌いな1人の少年、ただ、人より少し好奇心が強く、行動力がある。このわずかな積み重ねが偉大な物理学者を生み出したんだなと。

    ファインマンが覚えているエピソードが並べられているんだけど、たぶん誰もが似たようなエピソードを持っていて、読みながら「久しぶりに昔得意だった〇〇やってみようかな」と好奇心を刺激される本。
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    投稿日:2023.11.11

  •  arata

    arata

    物理でノーベル賞をとったファインマン氏のトンデモ日常。
    戦争時原子爆弾などにも関わった人だったんですね。
    日常のふとした事に興味を持ち、息を吸うように仮説をたて実験しているのが流石。
    中盤は色々難しくて飛ばし読みしましたが、蟻の実験とか、手紙の検閲をハックする話とか、金庫を解除しちゃう話とか。面白がってムズカシイ物事を逆手に取るのが痛快ですね。
    続編もあるのかー。ちょっと読むの大変かも。
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    投稿日:2023.10.07

  • しゅんすけ

    しゅんすけ

    子どもの頃科学や物理が好きで、ファインマン少年のように自分の部屋を実験室のようにして遊んでいた時期があったなぁと。

    結局、自分は研究者という進路には進まなかったけど、純粋無垢な好奇心、周りを取り囲む奇人変人、いっときなにを言ってるのか分からない理系文章も含めて、自分が研究者の道に進んでいたとしたらー...と、一つの"もしも"を想像するにはとても楽しい読書体験でした。

    実際の研究職はこんなにときめき溢れていないし、それゆえのこの本の魅力なのだろうけど。
    私にとっては少年の頃の自分に再会し、一緒に読み進めているような、楽しい時間を過ごせた気がします。
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    投稿日:2023.08.25

  • seisankogakubu

    seisankogakubu

    ノーベル物理学賞を受賞したファインマンさんの愉快な日常。好奇心のかたまり。(三角尚治)

    日本大学図書館生産工学部分館OPAC
    https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000164146&opkey=B169881795995686&start=1&totalnum=2&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=00続きを読む

    投稿日:2023.08.08

  • ハルミン

    ハルミン

     僕は理系の学問が不得意なまま二十歳を越えてしまった人間である。よって、この本は子供の時から理系学生を経由して、講師、教授などの理系人生に刺激を与え、参考として参照されるだろう本なので、子供のころからの愛読書だっあら良かったのに、と思う。
     理系の大学を出てれば、とかまでは思わない。文系は安いですしね。
     大学受験までで語られる数学、物理学以外の理系の概念はハッキリいって分かってたらすごいレベル、受験国語の知識を生かして読んだ感が強い。
     よくファインマンに関しては、万能な人なのがちょっとね、って聞きますが僕はそこまで嫌とかではなかった。
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    投稿日:2023.05.12

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