【感想】プロフェッショナル 仕事の流儀 羽生善治  棋士 直感は経験で磨く

茂木健一郎, NHK「プロフェッショナル」制作班 / NHK出版
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
4
6
2
0
0
  • いろいろと参考になります。

    すごい人、ってのは、やっぱりすごい。いろいろ参考になります。

    投稿日:2014.05.29

ブクログレビュー

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  • ichiro.mariners

    ichiro.mariners

    第七巻では、「プロ将棋会の第一人者、羽生」、「エンツォ・フェラーリのデザイナー」、「吉兆の三代目」のインタビュー。六巻の小ぶりなメンバーに比べなかなか豪華な面々で、読み応えあり。特に、羽生の思考方法に関しては、私自身が非常に興味を持っていることもあり、とても面白く読めた。生涯通算勝率7割(1000局以上指してます)を越える羽生でさえ、「将棋を読むことに苦痛を感じることがある」ということは参考になった。私ごときがプログラムを書いていて、ストレスを感じることがあるのはしかたない。続きを読む

    投稿日:2018.10.23

  • ちむさーちょい

    ちむさーちょい

    奥山清行、羽生善治、および徳日本料理、京都嵐山吉兆の3代目である得岡邦夫の3人がフィーチャーされている。特に、自分が敬愛している、奥山、羽生の両氏が一緒に掲載されているところがうれしいが、本書ではこれまで幾つか読んだ著作には書かれていないエピソードや、これまでと異なる視点での考え方が載っている事だ。

    奥山清行氏は、デザイナーとしてのキャリアを紹介されることが多いが、実際はデザイナーを束ねる管理職としての仕事も多かったのが分かる。プライドが高く個性の強い一流のデザイナー達を束ねて結果を出すのは相当な苦労があったということが伺える。当時の自分自身のことを、猛獣使いと形容しているのもうなずける。当時は、通勤する途中で、仮面を一つ付けるような思いで仕事に向かったという。それほど、心理的なプレッシャーやストレスとの闘いでも会ったということであろう。

    そして、既によく知られているエンツィオ・フェラーリのデザインを作り上げた15分の話は、本人曰く15分ではあるけれども、それまでの何年もの経験という積み重ねがあったからこそ、いざというその時にそれが発揮できたということである。当然であろう。

    次に、羽生善治氏。
    本人は、30代を迎えて大きく変わったという。
    「玲瓏」(れいろう)という言葉を思い浮かべるという。透き通り、曇のない様という意味である。
    20代の頃の抜群の記憶力や反射神経も衰える中、個々の手を読むのではなく、大局を見極めるという、まさしく大局観が大事であるということに気がついたそうだ。今わ攻め時、今は守り時という、いわば流れというものが勝負を分けるということだ。直感を信じる、ということも書かれているが、これも過去の蓄積があるからこそそれが生きるということだ。前述の奥山氏の15分の件とダブルのは偶然ではないだろう。

    本書の発行時点で35歳ということは自分と同学年。あまりにも遠い存在ではあるが、分かるような気がする。羽生氏は、インタビュアーの茂木健一郎氏の質問、「プレースタイル」は意識しているのかという問に対して明快に答える。「将棋の世界、戦術は変化するものである。それに対して自分が合わせているという感じがします。」ダーウィンの進化論かの如く、生き残るものの条件は、ここでも普遍である。

    ○プロフェッショナルとは
    ・「今日のためじゃなくて、本当に明日のために仕事ができる人。自分のためじゃなくて、人のために仕事ができる人。だから、『明日の人』のために仕事ができる人だと思うんです」(奥山清行)
    ・「揺るぎない人。変わらないというか、核があるというか、信念があるというか、誇りがあるというか。つまり本当に大事にしているものを守りつづけている、信じつづけているということ」(羽生善治)
    ・「プロフェッショナルだから、結果を出さないとダメですね。まず、結果を出すために、結果を出すまで諦めない人」(徳岡邦夫)
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    投稿日:2018.10.08

  • tofu56

    tofu56

    奥山清行さん(カーデザイナー)、羽生善治さん(棋士)、徳岡邦夫さん(料理人)
    の考える「プロフェッショナルとは何か?」について。

    番組を視た時も衝撃的だったけど、数年ぶりということもあり、
    書籍で文字を追うとまた違った気付きがあった。

    ---
    「デザインでは、コミュニケーションが仕事全体の三分の二を占めていると思う」-奥山清行

    「プロフェッショナルだから、結果を出さないとダメですね。
    まず、結果を出すために、結果を出すまで諦めない人」-徳岡邦夫

    「才能とは、努力を継続できる力。
    棋士は、ただ勝つために将棋を指すのではない。
    生涯をかけ、自分の将棋を極めることにこそ価値がある。」-羽生善治
    ---
    どの言葉もギクッと来ましたが、“才能”を逃げの口実に使ってはいけないと…。
    まずは、極め続けられる何かを見つける為に、アンテナを張って、色んな世界を見てみたいと思います。
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    投稿日:2016.10.15

  • yuge-hokkaido

    yuge-hokkaido

    このレビューはネタバレを含みます

    カーデザイナー、棋士、料理人。

    p90。
    棋士、羽生善治の「直感とは何か」が、とても腑に落ちた。
    考え方が精錬で素敵な人だと、改めて感じた。羽生さんカッコイイ。

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    投稿日:2015.06.04

  • harupong

    harupong

    プロフェッショナル 仕事の流儀7 棋士 羽生善治

    「手堅く無難にいっても、そこからは何も生まれてこない。納得出来るいい作戦で、のちに自分の形につながるのだったら、一つ二つ負けるのは、別に苦になりません」

    30代になって、手を読むスピードは落ち、記憶力や反射神経も衰えた。その中で、手を読むことよりも大事なことに、羽生は気づいた。勝負の流れを読むこと。それを羽生は「大局観」という言葉で表現する。

    「大局観で、今は攻めどきか、守りどきか、あるいは何か一手渡してみようか、あるいは一手だけ攻めてあとは受けにまわろうかなど、勝負を全体的に判断し、手を探すのです」

    この大局観というのは、多くの手を読みきるというよりも、むしろその逆で、いかに手を捨てられるかということだと思います。瞬時に「これはダメだ」という判断を下せるかどうかですね。実際、将棋では一つの局面で八〇通りぐらいの可能性があるのですが、プロ棋士が考えるのはそのうちのせいぜい二手か三手なんですよ。カメラのフォーカスを絞るように、「このあたりが一番いい手だろう」と七〇いくつもの手を最初に捨て去ってしまう。それがある種の大局観みたいなもので、年齢と経験を積み重ねることによって、その精度が上がっていくのではないかと、僕は考えているんです。
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    投稿日:2013.05.23

  • ちりちゃん

    ちりちゃん

    料理人の話が素敵でした
    職人さんってかっこいい

    自分も人に
    感動を与えられる仕事をしたいよね

    投稿日:2012.08.12

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