【感想】統計学が最強の学問である

西内啓 / ダイヤモンド社
(594件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
80
201
195
42
6
  • はやりの統計ですが、その基礎をはじめに俯瞰するのに適しています。

    近年、ビジネス統計およびビッグデータが非常に取り沙汰されていますが、最終的にデータをどう扱い、分析するかは利用する側の意図に拠ります。その際に、単にデータ量が多ければよいというわけではないことと、統計で何を知ることができるのかということを、本書は分かりやすく示してくれていると思います。
    多くのビッグデータや統計について語る本が、その効果の結果について語っているのに対し、本書は挑発的なタイトルとは裏腹に、意外としっかり統計の基礎が説明されており、その点、好感が持てました。
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    投稿日:2015.06.15

  • 統計について少し知りたいと言う方は、是非最初に読んでおくべきである。

    統計で何ができるか、統計でなければできないこと、非常に示唆に富んでいる。
    統計を読むためだけなら、これだけでも結構役に立つし、こんな事例の場合どんな統計手法がいいのか一枚にまとめた表なども素晴らしい。
    統計リテラシー、サンプリングで情報コストが激減する、などのトピックもビジネスにも必須知識だし、
    p値、A/Bテスト、回帰分析などの統計学の基礎概念が簡易に説明してあり、統計結果を正しく理解するためには、常に座右に置きたい。
    ただ、自分で統計を取って具体的に分析しようと言う方には、実践編他もう少し詳しい書籍等が必要であろう。

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    投稿日:2015.05.30

  • 勉強になりました。

    日頃、読書といえば小説以外をあまり手にすることがない。
    何となくであるが、もしかしたら最強という言葉に惹かれたのか読んでみることに。
    結果、すごく勉強になった。
    どれほど理解できたのかは全く自信がないが、興味深く読むことができた。
    何度か読み込んで理解していきたいと思う。
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    投稿日:2015.05.26

  • ビッグデータに振り回される前に知っておきたい

    2010年頃から、「ビッグデータ」という言葉が世に出てきました。
    ブログやTwitterの書き込み、電子マネーやクレジットカードに登録される購入履歴など、大量のデータを元に何らかの傾向や相関を見いだし、意思決定に役立てる手法で、主にマーケティング分野で用いられています。
    ビッグデータの理解には統計学の知識が必要ですし、そういう時期に出てきた書籍なのですが、ビッグデータ関連の話は軽く触れる程度になっていて、その前に必要な統計学の概念や基礎知識が主に扱われています。

    統計学は、自分も十分理解できているとは言えないし、多くの日本人になじみの薄いものではないかと思います。
    大きな理由として、大学入試でほとんど扱われないことがあります。入試のカリキュラムでは数学の「確率・統計」という形で扱われ、確率の出題はあっても統計はあってもオマケ程度、それゆえに高校の授業でもほとんど取り扱われないという状況であろうと考えられます。

    ですが、やはり、ある程度の統計のリテラシーは持っておくべきだと考えます。
    マスメディアやネットを通して伝えられるアンケートの結果に、どれくらい信憑性があるか。
    相関関係と因果関係を混同してしまっていないだろうか。
    統計的なデータがあるのに、ロジックを求めすぎて見落としていることはないだろうか。
    そういった疑問を持つ力も、統計リテラシーが前提となります。

    自分も本書を読むまで見落としていた大事なことがありました。
    それはランダムサンプリングの考え方なのですが、たとえば喫煙習慣と肺がんの罹患率の関係を調べる際、喫煙以外の要素はすべて揃えないと、信頼性のある結果は出ないものと思っていました。
    現実にはそのような条件の統制はできないので、信頼性はある程度犠牲にしているのだろうと考えていましたが、実際にはその他の条件が十分にランダムであれば、十分な信頼性が得られると言うことです。

    統計学における考え方や概念の説明が主で、関連する学問分野間(たとえば、経済学と社会学)での統計への認識やアプローチの違いなど、興味深い話も多く、逆に数式はほとんど出てきません。
    もし統計学を難しいと敬遠してきた人がいるなら、本書を読めば、統計学は思っていたほど難しい話ではないし、今まで統計学を敬遠していたために、言葉は悪いですが騙されていたことも多かった、という気づきもあるのではないでしょうか。
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    投稿日:2015.04.29

  • 最初のとっかかりに

    統計学を勉強始めだす前に、
    概念を頭に入れるのにちょうどいいです。
    内容はさほど深くなく大学で統計の授業を受けている人
    会社でそういったことが必要になった人に最適です。
    読みやすいですね。

    投稿日:2014.10.06

  • 統計学の導入におすすめ

    タイトルの通り、統計学の重要性がわかりやすく説明されている。P検定、カイ二乗検定など統計学で出てくる用語も、事前の知識なしでもその意味と見方を理解できると思う。そして統計学をちゃんと使ってみようという気にさせてくれる。しかしながら、式や導出方法などについてはほとんど触れられていないため、具体的にどう計算するのかという部分は本書では得られない。簡単にでもいいから、数式での定義も載せていればなおよかったのではないかと思う。続きを読む

    投稿日:2014.09.28

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ブクログレビュー

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  • ごま

    ごま

    私は数学が大の苦手である。
    しかし、本書の内容で統計の基本的な考えは学べる。
    大事なのは統計によって何を明らかにしたいか定義づけること、統計手法の有用性、有意差を考慮することである。
    実際に自己で統計を取り、データ活用するとなればもう少し専門的に学ぶ必要はあるかもしれない。続きを読む

    投稿日:2024.03.21

  • なみたく

    なみたく

    ビジネス書大賞という事で期待していたが、思っていたより内容が専門的で難しいと感じた。統計データも扱い方次第で役に立つ、立たないが決まる事、データの扱いを専門とする統計家という人たちがいることが分かった続きを読む

    投稿日:2024.03.12

  • camille

    camille

    私には少し難しく、あまり理解できなかった。
    まとめると、最善は何かを考えて行動するために、統計学を使うといったことだと思う…

    ランダムサンプリング調査が驚くほど正確とのこと。ランダムにできない場合の対処法も書かれています。

    調査データをビジネスに使うには、少なくとも3つの問いに答えられなければならない。
    1.何かの要因が変化すれば利益が向上するのか。2.そうした変化は実際に可能か。3.可能だとしてそのコストは利益を上回るのか。
    この問いに答えられて初めて、行動を起こすことで利益を向上させる見通しが立つ。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.05

  • ゆきち

    ゆきち

    後半難しくて少し飛ばしながら読んでしまった。。
    後半は1つの説明をする際に関連する用語を次々に説明していくからどんどん難しく感じるのと、たくさんの学者や手法が出てくるのでとっつきにくい感じはある。
    ど統計学についてざっくり学べるし、統計学において大事なことは繰り返し説明してくれるので少しわかった気にはなれる!
    ランダム化のすごさが全体の半分くらいかけて述べられていて、いかにすごいのかが伝わってくる。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.14

  • たこやき

    たこやき

    統計の勉強をしたくて読んでみたが、普通に読み物として面白かった。
    統計といっても使われる学問領域によって様々なんだということがよくわかった。
    統計学とはなにか、統計の考え方を感覚的に理解したい人におすすめ。続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • onog

    onog

    統計学が有効ではないと思っている人に有効であることを理解させるための本。
    統計学が有効だと思っている人は有効だという自信になるのではないだろうか。
    もう今更統計学が必要だという言説もいらないかなと思うが、改めて読むのはアリかもしれない。続きを読む

    投稿日:2024.01.28

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