【感想】１３歳からの反社会学

パオロ・マッツァリーノ / 角川文庫
（9件のレビュー）

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総合評価:

平均 3.9

くっちゃね村のねむり姫

4

正しいタイトルは、おそらく「中学生でもわかる面白社会学」

　とは言え、お子ちゃま専用に書かれた物ではありません。
　中身は細かい項目に分かれ。基本的に筆者と男女二人の中学生の対談形式で、話は進んでいきます。大きく９つの章から成り立っていますが、それぞれの章の…後には、「今回のまとめ」なるものがあり、知識の整理にも一役買います。
　冒頭から笑わせてくれますが、既に知っている話もある一方、まったく知らない話も沢山話題に上っていきます。たとえば「地見屋」なるものは全く知りませんでしたし、日本で最もお寺が多いのは、愛知県なんていう話も、初耳でありました。また、「世の中で本当に必要とされるのは、知識の量ではなく、未知のものごとをゼロから調べられる能力と、問題解決まで導ける思考力と行動力」等というのは、けだし名言でありましょう。でも、行動力まで持つのは、なかなか難しいですけどね。
　そして、統計データ、アンケート調査のウソとマコトの話あたりから、徐々に議論はヒートアップ。「数字は犬と同じです。放し飼いにすると、ヒトを噛む」。う～ん、これもなかなか名言。
　とくに後半部分は、筆者が、ご自分の思いを熱く語ってくれます。でも、意見を押しつけられているという感じは、まったくありません。なるほどと納得することが沢山あって、ラインだらけになりました。
　そうそう、レビューを書くのは、「プチ自慢」、なんてことも、言っておられましたっけ。そうかもね。
　色々な項目が論じられますが、この本の最終結論は、「文句をいう人」より「考える人」になろう、これですかね。
　ただ一点、「国会図書館」は学術用途が主なので、芸能関係はちょっと弱いとの記述がありましたけれど、あそこは国会図書館法により、すべての出版物が収拾されているはずです。だからエロ本も、正規に出版されているものならば、すべて収められています。なんせ、役所が作成したパンフ類も、公文書館を通じて、すべて国会図書館に送っていましたからね。
　とにかく面白かった。内容は盛りだくさんですが、とても平易に解説してありますので、肩はまったくこりませんよ。　続きを読む

投稿日：2016.04.04

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ブクログレビュー

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のりお

確かに13歳からでもわかりやすいと思う。全体的に冗談を含めながらかかれており、楽しみながら読めると思う。16歳の僕にとっては少し内容が薄かった。

投稿日：2023.11.22
ヤッシー

めっちゃ面白い。
めっちゃくだらない。

対話形式で読みやすくて、
なんとなくためになる話です。
こんな文章が書けるようになりたい。
愉快な本です。

投稿日：2022.04.03
ドラソル

文字通り、パオロ・マッツァリーノ氏（おそらく日本人）による13歳でも読める反社会学。

反社会学というほどアンチテーゼの要素はないが、軽く雑学をかじる意識読む分には良いかと。

投稿日：2019.08.31
1001project100

6冊目。
わかりやすかったです。
疑いすぎることも良くないが、何も考えないことも良くないという事が学べた。

投稿日：2014.01.12
miyashin

以前からタイトルは知っていて、今回文庫化してたから買ってみた。

なかなか興味深い一冊でした！
はじめに、一章、九章、まとめがとくに面白かった。
まとめの「偽善者になれ」ってところが好き。

投稿日：2013.12.10
0071

面白かった。大人でも充分楽しめる。世の中にだまされないように。一見地道に見えても、自分で調べて考えられるように、かつ面白がって生きられるように。
　１３歳の中学生コンビと話している形式で文章が書かれて…あり、合間合間に作者の持論なんかも挟まれている。これもけっこう好きだった。続きを読む

投稿日：2013.12.09

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