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冲方丁, 白亜右月 / 角川スニーカー文庫 (23件のレビュー)
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2
これぞまさしく冲方丁
冲方丁といえば、『天地明察』『光圀伝』が有名ですが、隠れた名作としてこのシュピーゲルシリーズを推したいです。 シュピーゲルシリーズ最大の特徴は、「/」「+」「=」を駆使した、無駄を省いた独特の文章表現…。一般的な小説の物とはまるで違うので、最初は面食らうかもしれませんが、慣れてしまえばむしろ普通の小説よりサクサク読めます。 ストーリーも非常に硬派。一言で言ってしまえば、「ISの皮を被ったメタルギアソリッド」。 様々な勢力や国家の思惑や政治経済が絡む重厚なストーリーは完成度が高く、特に4巻以降はそれが顕著になります。 キャラクターもしっかり作られており、一癖もふた癖もある美少女が大量に登場。 姉妹作である「スプライトシュピーゲル」のキャラとのクロスオーバーも楽しみの一つです。続きを読む
投稿日:2013.10.04
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銃弾のように、突き刺さる文章
ライトノベルでしか許されないような文章表現が、特徴のひとつ。一方で内容はかなり重い部分もあるが、登場人物の明るさで吹き飛ばしている。有名な天地明察とは違ったテイストの本作品もおすすめです
投稿日:2013.09.27
仏陀丁
ライトノベル、である。
ライトノベルである。 しかしこの作品は軽くはない。 悲惨な境遇にある少女たち。 どうして彼女たちがこのような境遇に陥ったのかは、それぞれのエピソードで焦点が当てられていくが内容は実に重い。 暗澹たる…気持ちになる。 少女たちに蹴散らされる悪党ども。 命はきわめて軽い。軽すぎて笑ってしまうほどだ。 重厚感のあるディストピア的な世界観。 何が善で何が悪なのか、この世界では判然としない。 文章から伝わってくる雰囲気は暗く、重い。 だが文体は実にライトノベルをしている。大変平易で読みやすい。 この軽重の妙を是非味わってもらいたいと思う。続きを読む
投稿日:2013.12.13
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まさみ
近未来のオーストリアを舞台に児童福祉政策により四肢を機械化された少女たちの戦闘の日々を描くバイオレンスアクション。 最初聞いた時は「それ何てガンスリ?」だったんですがガンスリとは大分イメージ違います、…ある意味対極です。二番煎じの心配なし。 三人娘の中でも一番純粋純情で熱血肌の黒犬・涼月、 狙撃の名手にしてクール&ニヒルな赤犬・陽炎、 いつもお気楽極楽な鼻歌を絶やさないムードメイカーの白犬・夕霧。 拳が唸り銃弾飛び交いワイヤー舞う過激なアクションとキャラクター同士のユーモラスな掛け合い(副長いびり、もとい三者三様の副長いじりに注目)が絶妙のテンポを生み最後まで読者をぐいぐい引き付けて離さない。 犯罪が多発し悪党どもが闊歩し策謀が蠢く壊れかけの街で、絶望と背中合わせになりながらも仲間とともに死線をくぐりぬけていく少女たちの苛烈にして鮮烈な生き様に惹き込まれる。 不安定な心の揺れを抱えた少女たちをサポートする大人たちもとても魅力的に描かれている。 陽炎の「この人なんだかんだ言いつつ最後まで聞いてくれるんだな」の雑感が端的に表しているように、やりたい放題の三人娘に振り回され時に多大な損害を被りながらも、胸の内では彼女らの身を真摯に案じ、部下が喪心した際は本名を呼んで叱咤する副長の人間臭さは絶品。 こんな上司がいたらいいなあ。最前線すぎるのはどうかと思うけど(笑) 「スクランブル」や「ヴェロシティ」が好きな方ならハマると思います。続きを読む
投稿日:2017.08.25
mui-mui
ラノベというほどにライトでもなかった。キャラ設定やある程度定型化したやりとりを続けるあたりはラノベっぽい。しかし、子供が闘う話はやはりどこか痛さを感じる。
投稿日:2017.07.14
sakumo
冲方丁ってこんな文章を書く人だったのか。。。 カドカワ祭りで安くまとめ買いしちゃったことを早くも後悔気味? 舞台が架空のオーストリアですが、無理くりドイツ語の読み仮名をふっていて読みづらいことこの上な…い。 もう少し文章力とかある人なのかと思ってたけど、その他の技巧も非常に読みづらいし、イラっとする。 中2かよ。 あとオーストリアに対して恨みでもあるのかなという位酷い描写が続く。。。皮肉や風刺の域を超えてるんじゃない。 やたら暴力的で猟奇的でネトウヨ的で、グロを狙った中学生向け。というか、これを意図して書いたなら、むしろ中学生に失礼じゃないかと。。。続きを読む
投稿日:2014.11.06
mixnuts
このレビューはネタバレを含みます
1巻は、もう一つの話と同じくキャラ紹介。 なんか荒んでる。 もう一つの3人とは違う悲惨さ。 コマーショル用に前面に出ていてコスプレがビジュアル的にいいけど、ストーリーはスプラッターで画面的に無理かも。
投稿日:2012.09.10
恵賭 -keito-
心に深い傷を負った可愛くも凶暴な三人の機械化少女たちの物語。 文体が"/(スラッシュ)"を多用した実験的な試みで、少々読みにくかった。 何度も「あとどのくらいで終わりかな?」と残りのページの厚さを確認…するくらい。 読みにくいというよりは、文章を感じ取りにくいというべきかな。 やっぱり記号は記号。脳内にそう意識付いてしまっている気がする。 表層的にはキュートでポップだけど、中身はへヴィーで悲劇的。 彼女たちの感情には見るものはあるけれど 社会的な問題をただ片っ端からばら撒いて安売りしている感は否めませんでした。 ただ、聖書と引っかけてあるのに意味はあるのか。 それが気になるので続きも読んでみようと思います。続きを読む
投稿日:2012.09.02
ep82
ごろのいい文が結構いい。 話自体はラノベっぽいけど、主人公達が悲惨すぎる気がする。 まぁ、結構面白かったしいいか。
投稿日:2012.06.23
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