【感想】うんち学入門 生き物にとって「排泄物」とは何か

増田隆一 / ブルーバックス
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
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  • 子供向けの本ではありませんので念のため

    「うんち」と言う言葉と表紙から子供向けの優しくかみ砕いた本とイメージされる方もいると思いますが、なかなかどうして情け容赦ない文章です。

    蠕動運動、これ読めますか? 普通に出てきます。何の事前説明もなく。
    つまり学者さんが「自分の常識」で子供向けだろうと感じた幼稚な言葉を混ぜ込んでるわけで、実際の対象になるのは生物関係の専門分野に進まない高校生以上になります。(大学でこの分野に進むような人は、中学生でももっと専門書に親しんでるでしょう)

    内容的には大人が読んで十分手ごたえを感じてもらえるものだと思いますし、受験生が生物の副読本位にするには丁度良いかもしれません。
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    投稿日:2021.12.20

ブクログレビュー

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  • ますたぁ

    ますたぁ

    うんち君とミエルダによる「うんち学」のお話

    第1章 生物にとって「うんち」とは何か
    第2章 個体にとっての「うんち」──なぜ「する」のか
    第3章 集団にとっての「うんち」──果たして「役に立つ」のか
    第4章 他の生物にとっての「うんち」──「うんち」を使った巧みな「生き残り」&「情報」戦略
    第5章 環境にとっての「うんち」──地球規模で活躍する「うんち」

    序盤は生物の主に代謝についての知識
    高校の生物で習う内容よりちょっと詳しい知識などもあったり

    生理学、分子進化学、遺伝子分析等の視点で語られている部分は興味深い


    食糞する動物は結構いる
    本書でも語られているけど、親の腸内細菌を子に引き継ぐという意味もあるし
    消化吸収しやすいという意味もあったりと、理由は様々


    うんちの臭いの意義
    同種のコミュニケーション手段になっていたり、自身の体調を反映するものだったり

    胃腸免疫系の変化はうんちに反映されやすいのはそうでしょうね

    ヒトが排便後に拭くようになった理由
    直立二足歩行を始めたことにより肛門の位置が後ろから下になったのと
    括約筋が衰えて排便の勢いがなくなったから

    皇居の溜め糞の観察研究
    当時の天皇陛下による論文だっけ?
    確か溜め糞を長期間に渡って同一地域での例は希少というのを聞いたことがある

    自然環境の調査でも溜め糞場なり、糞などのフィールドサインから種の同定やバイオマスの推測なんかもしますよね


    生き物の排泄物が果たす役割と生態系での物質循環の役割
    窒素でも何でもいいけど、生物にとって必要な元素の循環を見ると、よくできているなぁと感心する
    自然に繰り返されるうちに安定化してった結果なんだろうけど
    だからこそ種の保存は大事なんだよなと思える

    「うんち」と「おしっこ」
    同じ排泄物でも消化器系と循環器系の違いがある
    なので、同じレベルで語られるのはちょっと違うんじゃないかとも思ったり
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    投稿日:2023.07.29

  • University of the Ryukyus Library

    University of the Ryukyus Library

    【琉大OPACリンク】
    https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC10560633

    投稿日:2023.03.31

  • izumowol

    izumowol

    中学生から読めるようにと、様々な視点からわかりやすく
    書かれている「うんち」について科学的に考えるための
    入門書。良く書かれているとは思うのだが、語り手をうんち
    にしたのが思ったほど効果を示していないのが残念。そこは
    素直に子供で良かったのではないかな。
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    投稿日:2022.06.04

  • 本好きの社長

    本好きの社長

    うんちが生物においてどのような役割を果たしているのか?を子供でもわかるようにストーリー仕立てで解説した本。興味がないジャンルだったため最後まで読めなかった。

    投稿日:2022.04.11

  • 月村

    月村

    見た目と違い、大人の本。うんち君とミエルダの掛け合いで解説が進むが、これが難しく感じるのは私の脳ミソに問題が?

    投稿日:2022.03.22

  • kkc06173

    kkc06173

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルからして、買うにはちょっとと思い、図書館で借りたもののリビングに置いたまま食事の時に、家族から微妙な目線を得てしまった本。
    表紙がほんわかしており、ミエルダとうんちくんの会話形式で進んでいくので、簡単かというとそうでなく、内容はブルーバックス・レベルでした。高校生物学かそれ以上。一応、中学生から一般読者を対象にされているらしいが、それより難しいのではないでしょうか。
     400万年前から「尻を拭き始めた」ことを進化生物学的に考察しているところは、へぇ~と思いました。
     縄張りを示すために、カバがうんちを尻尾でまき散らすという箇所をみて、数年前に子供らを上野動物園に連れて行った際、三島牛のコーナーに立ち寄ったところ、わざわざこっちに尻を向けながら、まさにブリブリブリブリとしながら、尻尾でまき散らし、思わず危な!と避けつつ、いや~「うんがついてよかったね」とか、意味不明なことを子供たちにいって、ぽかんとされたことを思い出しました。きっとカバだけではないでしょう。
     うんちから見た生物の在り方や、その意義について学べる本です。

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    投稿日:2022.02.11

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