【感想】はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

國分功一郎 / 講談社現代新書
(77件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
23
27
15
2
0
  • これ読んで「スピノザ面白い」と思うだろうか?

    いま脳科学研究においてスピノザの哲学があらためて見直され始めている。
    そのことは本書でも指摘されている。
    だけど、はじめて彼の思想に触れる入門書としてこれはどうなんだろうか。
    一言で本当につまらない。
    「組み合わせとしての善悪」とか「力の表現としての能動」といったキータームで概念を解説するだけのありがちなテキストになっている。
    これだったらペパンの『フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者』の方が数倍いい。
    スピノザを幻想批判者として、何より受動を能動に変える、喜びの最上級を目指した哲学者だと簡潔に紹介している。
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    投稿日:2024.09.27

ブクログレビュー

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  • まさき

    まさき

    自由についての章が面白かった
    哲学というより純粋な論理学みたい
    スピノザがすごくとっつきやすく思えている
    錯覚かもしれない
    明快な文章でさくっと読めてしまうものだから、スピノザもデカルトもするっと読めるような気がしてきてしまった
    錯覚だな
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    投稿日:2025.06.07

  • あかり

    あかり

    「哲学」=「難解」 というイメージがわき起こる。が
    そのイメージを「ちょっとわかりやすいかも」にもっていってくれる國分功一郎さん ありがとうございます。

    「スピノザ」ちょっと気になっていた哲学者。國分さんが書かれていたので手に取った。

    とはいえ 初回は途中で挫折。積読になっていたが再度トライでの読了。 

    今私の中にあるキーワード 
    ・善と悪は組み合わせで決まる 
    ・それぞれの個体の形ではなく持っている力に注目する
    ・自由とは… 
    ・賢者とは楽しみを知る人…

    読み終えて 
    なんか…ドキドキとワクワクが混ざったような感じがしている。 とっても大事なこと…もしかしたら宝物を見つけられるかもしれない…みたいな 

    またしばらくしたら読み直してみたいと思う
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    投稿日:2025.05.11

  • りょう

    りょう

    スピノザの診察室という本から、スピノザ哲学とはどんなものだろうと手に取った本です。
    スピノザの診察室のセリフにもあったようにとにかく難しい印象でした。

    しかし、例え話や現代の身近な話に置き換えて説明してくれるこの本は楽しく読めました。

    印象に残ったのは必然性に従うことこそ自由であり
    足や手は可動域に限界があるが、その範囲を動かすこと自由に動かしていることになる。
    という、スピノザ哲学の自由という概念に関しての例え話は心にスッと入ってきました。

    哲学系の本は考えた気にさしてもらえる。かりそめな思考かもしれませんが、その感覚だけでも充実感がありました。
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    投稿日:2025.04.22

  • mari

    mari

    すべてスッと理解できたかというと固い私の頭には難解な部分もあった。
    これがOSが違うということ?と思いながらなんとか読み切った。

    「すべての個体はそれぞれに完全であり、善悪はない。」
    「善悪は物事の組み合わせで決まる。」
    確かに!

    「自由の反対の概念は”強制”」
    なるほど…

    哲学と向き合って自分の頭に刺激を与えてもいいかもしれない。
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    投稿日:2025.04.08

  • goya626

    goya626

    デカルトの心身二元論への批判が、スピノザの根本にあるという。神は無限だから、宇宙そのものが神である。実体である神の様態が個々のもので、人間の精神も身体も神の様態なので、二元論にはならない。デカルトやライプニッツのア・ポステリオリな神の証明は、極めて論理的だが、意外なことに、同じデカルトにはア・プリオリな証明がなされていて、神の証明には神についての私的な精錬が必要だという。スピノザも真理は私的なもので、主体の変容を要求するものだという。近代の基礎となったい言われるデカルトの思想にも実はこういう観点があったのだ。スピノザの神の証明は、神はいかなる存在であるかの描写に過ぎないという。神の証明には私的な精錬を必要とするということを表しているのだろう。
    後、善悪、自由、能動と受動、意思と意識についても述べられていた。現代は意思教に陥っているという。AIについての著者の見解も面白かった。AIは複雑なアルゴリズニズムというだけに過ぎないという。AIには心はないので他人への想像力はないのだ。
    そうそう、スピノザの人物像がなかなか興味深い。結構強かでたくましい。
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    投稿日:2025.03.31

  • こうき

    こうき

    03
    自由、善悪、神即自然の概念、、、
    これまでの考え方が吹き飛ぶような
    新しい革新的な思考体系

    國分さんがいうように
    OS自体を変えないと理解できない
    魅力的な思考方法だなと思いました

    まだまだ勉強!続きを読む

    投稿日:2025.03.31

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