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塩田武士 / 講談社文庫 (44件のレビュー)
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総合評価:
理科好き
性同一性障害
性同一性障害という名称が全く一般には知られておらず、性の分類さえも曖昧だった頃のお話。ただ、今の時代だったとしても、子供がそれに触れる機会はないので、やはり周りの理解次第で、この小説の主人公のケースと…さほど変わらないかもしれない。 親に頭ごなしに否定されてしまうってことで、苦労をするものの、最後の展開ほとても疑問。 なぜ、そんな立場にあった人が、そこまで否定できるのか、理解に苦しむ。 そして、本当のラストは途中から予想できたものの、うーん、何の捻りもない選択しかなかったのかと。 まぁ、読んで初めて感じられることもあるので、興味深くはありました。続きを読む
投稿日:2020.11.16
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area8800
電車の網棚に置いたまま ブックカバーと一緒に 東京駅に向かっていってもうた あと30ページぐらいだったと思われる このパターン3回目 ブックカバー無くすのも3回目 読み進める途中 ちょっと面白いか…とおもったけど 中盤の、まさに中だるみが長すぎて 飽いた まあ最後まで読めなかったが。 そこが残念続きを読む
投稿日:2024.04.03
a25!
このレビューはネタバレを含みます
LGBTって言葉を最近すごく聞いて、 なんとなくわかったような気をしていたけど 心と身体にギャップがあることって 死を考えるほどの辛さということまでは考えがまわらなかったなーと。 制度とか知識はあっても 心を知るってなかなかないかも。 身を裂くような辛さ が痛いほどわかった。 でも、とーちゃんとママが付き合ってたって!
投稿日:2024.03.09
おびのり
私だって「存在のすべてを」を読みたい。 だけど、図書館予約数からして、これも文庫化待ち。塩田さん読んで待ちます、1作目。 幼児期に既に自分の身体と心の不一致に気がつき始めた少年。 小学4年生の春、同級…生の男の子への初恋から始まる、恋愛対象も男性。 女の子になりたい気持ちを 友人や家族に隠しながら学生生活を送る。 高校の時、父親に咎められ家出。そこから、夜の世界へ飛び込み、女子になることを望みながら生きていく。 最近は性同一性障害を描いた作品も多いが、少年が成長する過程で 転換手術の技術の向上や、戸籍変更も含む法整備の進展等の時代の変化を含めている。一人の少年が女性となっていく大河小説風。 当事者側から丁重に書かれているなと思いました。 少年は女性となり、叶わぬ初恋にもけじめをつけて、次のステップに踏み出していけそうです。続きを読む
投稿日:2024.02.28
やっさん
みどるもんすたぁ、二十歳のお祝いしたよ ってな事で、塩田武士の『氷の仮面』 最近、この手のジェンダー系の本を読むのが多くなった様な…。 塩田武士さんの本好きで何冊か読んだけど…、これは今まで読んだ雰囲気が塩田さんらしくないと言うか、そんな感じを受けた。 性同一性障害の人達の生き辛さ、心と身体のバランスって当たり前って思って生きてきた人と、違和感を持ちながら生き続ける苦悩が中々周りに共有されない恐怖。 分かるよ、共有したいよその気持ち。 もっと理解されないといけない、ある種のハンディキャップ(こう言ったら当人は不愉快かな)じゃないんかなっと。 自分の子供達がそうじゃったら、受け止められるか。 受け止めるじゃろね。我が子なんじゃけぇ。 うちの子、最高なんよ。なんであろうと。 2022年44冊目続きを読む
投稿日:2024.02.03
ultraman719
好きな作家の塩田さんの作品。 なんで、関西弁のボケ&ツッコミは健在! 今回のテーマは、 性同一性障害 めっちゃ重そう… 今でこそ、市民権を得て来ている感じはするけど、やはり肩身の狭い思いで生き…んとあかんねんな。 確かに、カラダとココロが反対なんやからしんどいんやろうな… 主人公は、カラダは、男性で、ココロは、女性。小さい頃から、気付いてるけど隠して生きる。 そのうち隠しきれなくなるにしても… でも、周りが良い人多くて良かった〜 肉親にしても 幼馴染にしても 好きだった彼にしても 想いは遂げれなかったかもしれんけど、分かってはくれてるし。 最後に、分かった真実に…涙(T . T) ずっと守られていたんやな… 辛さが分かってただけに、直接には違う態度にはなってだけど… 一度は、そういうショー(ドラッグクイーンというんかな?)に行ってみたいな! トークも面白いみたいやし。ナジャさんを連想。続きを読む
投稿日:2023.10.18
はなちゃん
塩田武士さんの作品は今回が初読み。 医学用語でいうところの性同一性障害を扱っており「体は男性だけれど心が女性」の翔太郎の成長する過程を描いた物語。 小学校4年生で自分の性に対する違和感をはっきりと認…識し始めてからの日々の苦悩や葛藤を、決して誰にも相談出来ず、悩み苦しむ様子が切なくて胸に迫って来た。 同級生の真壁くんに対する恋心、男友達と自分とのギャップや、中性的な外見からクラスで揶揄われいじめの対象にされる辛さが、自分の経験と照らし合わせても、翔太郎が性に対して抱えている悩みの分だけ、何倍にも繊細で脆く感じた。 家出して蘭子として生きていく過程で、様々な出会いを通じて成長していくのだが、この成長過程が悲しい程に痛々しい。世間の非難の目や、スタートラインにすら立てない恋愛、性を隠して社会で生きていく厳しさがひしひしと伝わってきて苦しくて泣けてしまった。 そんな中でも救いはあるー 翔太郎の悩みに気付き理解してくれた姉の恵。 翔太郎の悩みを初めて受け入れてくれたヘルス嬢の茜。 蘭子に生きる道標を教えてくれたチーコママこと千里子。 辛い時いつもその存在に励まされた真壁くん。 地元の幼馴染である祥三に健二。 家出した後も決して我が子を見捨てなかった両親。 ー蘭子は決して独りぼっちではなかったのだと気づく。 そして24年後の春に明かされる優しくて甘美な秘密が、たまらなく愛おしい。鳥肌が立ち涙が溢れた。 いつも氷の仮面をして本心を隠し、ただずっと女の子になりたかった蘭子こと翔太郎。 24年後に明かされた秘密を足しても全然満たされない位、蘭子の人生は波乱に満ちているし、今後もそれは変わらないのだろうけど、それでも氷の仮面は人の温かさに触れて、溶けることは出来るのだと思う。 欲を言えば、もう少し家族…とくに父親と蘭子の親子関係や父親にとっての蘭子の存在を深掘りして描いて欲しかった。そこだけ消化不良だが、希望の光が見えるラストであったことが何よりの救いだった。 本作は、性の多様性に当事者目線で触れることが出来て、とても新鮮な作品だった。現実の世界にも、同じ様に悩んで生きている人はたくさんいるし、悩み苦しんで本当の姿をひた隠しにしている人も大勢いるだろう。法律が新設されたり、社会の仕組みが少し変わっても、人の考えが直ぐに変わる訳ではないのだから。 戸籍上の性は染色体による性の分化で決まる。 でも成長の過程で起こるホルモンの分泌によって、更にその性差割合が変化するのだから、性の多様性があって当然だろう。 完全な男性、完全な女性など存在しないのかもしれないと私は思っている。 本作を通じて、人との違いを受け入れて人を思いやることが出来る人間でありたいと改めて思った。 続きを読む
投稿日:2023.10.09
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