【感想】人狼への転生、魔王の副官　はじまりの章1

良作だと断言できる完成度

なろう作品だが、ありがちなチートだのステータスだのスキルだのは殆どなく、「主人公が転生者」という程度。ちなみに人格引き継ぎタイプではなく、今世の人格+前世の記憶タイプの転生。

物語をざっくり説…明すれば、魔王軍に所属している主人公(人狼)が、前世の記憶を活用しつつ戦争したり統治したりというもの。こう書くと典型的ななろう作品に思えるが、内容な至って真面目で真っ当な戦記物。

なろう作品にありがちなハーレムや美少女やサービスシーン等は一切なし。主要キャラクターが女性だらけなんて事もなく、様々な種族が男性女性問わず、子供から老人までしっかり登場する。
前世の記憶の活用も、現実世界のとんでも技術で無双…といったものではなく、「魔族と人間の価値観の違いに上手く導入」といった程度に留められており、違和感なく読みやすいものに仕上げている。

ただ、欠点…というよりは気になる点だが、画力が(かなり上手ではあるものの)結構独特。
人物や線の書き込みが薄いというか少ないというか、黒が少なく白が多いため常に激しい照明を当てているかのように見えるというか、人物と背景の境界線が曖昧に見えるというか、言葉にしにくいがそんな感じの画風であり、一瞬見るだけでは一コマ一コマを理解しにくく読みにくい印象を受ける。

とはいえ画力自体は高く、ストーリーやキャラクターも良好なので、十分すぎる良作なのは確か。非常に高い完成度を誇るため是非読んでほしい。続きを読む

犬好きは問答無用で読みましょう。

現代から剣と魔法の世界に、人狼という魔物の種族に転生した主人公。
この世界は人類の国々と魔王軍とが対立しており、魔王軍に所属しているものの人間のメンタリティも併せ持つ主人公はある人間都市の制圧を機に…魔王軍下での共存共栄を模索し始める……というお話。
元々、作画の瑚澄遊智先生の絵が好きでしたので、それがきっかけで知ったこの作品でしたが、読んでみた感想としては「はじまり」だけと言わず、全部読ませてくれ！！と言った感じです。犬好きは問答無用で読みましょう、犬人隊がかわいいぞ？続きを読む

もう少し線ははっきり描いてほしい

全体的に色、いや線？が薄すぎて見辛い
輪郭の線が全くなくて背景と同化してるのも多くどういう描き方してるんだろうと気になる
カラーだと色分けしてマシなんだろうけどモノクロだと……