【感想】夫のちんぽが入らない

こだま / SPA!BOOKS
(233件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
61
77
46
13
3
  • 内容は至って真面目な本…

    物語そのものの、ネタ感が半端
    ないが、そこはとりあえず信じる
    ものとして読んだ。
    文体が好みなので話しとしては
    とっても面白かったな。
    ちょい「ちんぽが入らない」と
    いう言葉を連呼し過ぎですね、
    笑えたけどさ。
    あと、ちんぽからは予測して
    いなかった、僕自身も経験した
    「パニック障害」という病気が
    後半に登場する。
    床屋に行けなかったり、飛行機に
    乗れなかったり、奇妙な病気
    だったよなぁ、と個人的に
    思い出に浸りました。
    ちんぽが入らないという言葉は、
    たくさん出てきますが作者夫婦の
    人間模様を作者なりに表現した
    シュールな物語、読んで損は
    なしだと思う作品でした。
    続きを読む

    投稿日:2017.04.26

  • タイトル以上に内容が、心に響く

    直球のタイトルが話題になった本書。

    実際は「夫とだけはどうしても性交できない女性の、人生をさらした私小説」といった体で、特に卑猥な印象はありませんでした。真面目な内容です。
    田舎から出てきて夫となる彼との交際が始まり、教師になり、心を病んでいく……。

    彼女自身の語りで進んでいくのですが、
    彼女の底なしの苦しみと悲しみ、どこか傍観しているような突き放し感……、見事です。

    キャッチなタイトルもスゴイな、と思いますが、
    それ以上に内容の率直さにも驚き、他人には言えない苦しさも真摯に描写されていています。

    そして、彼女と夫となる彼が二人の関係を築いていく場面やお互いへの思いやりを交わす場面は、
    純粋に感動しました。
    夫の「ぼくはこんな心の純粋な人、見たことがないですよ」というのは、最大の賛辞です。彼から、彼女への。
    綺麗ごとばかりではありません。
    けれど、二人が一緒に生きていく様に心を打たれるのです。

    タイトルもいいと思います。
    けれど、それ以上の内容だと思います。
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    投稿日:2017.04.17

ブクログレビュー

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  • フジこ

    フジこ

    装丁に一目惚れし、即行で手に取り
    改めてタイトルを読み込んだ時の衝撃…
    大変なものを見つけてしまったと
    思わず周りをキョロキョロ…
    しかし店員さんの手書きPOPや
    試し読みサンプルによる激推しで俄然興味を持ち、
    先日やっと古本屋で購入!三時間で読破しました。
    話題になっているだけあり、
    もう知ってる人が多いとは思いますが、
    内容は全くイヤラシイものではなく
    実話による著者こだまさんの切実な叫びです
    文章がとても読みやすく、
    こだまさんの言い回しが面白くて笑ってしまう場面も
    正直多々ありました
    しかし深刻な展開になると改めて感じる
    "現実の残酷さ"に胸を突き刺されます。
    作られた物語のような、奇跡が、全く起きないのです。
    どんどん突き落とされます。
    普通に生きられなかった、だけどその残酷な日々が
    いつか無駄ではなかったと思える日が来る。
    それだけで意味のある人生だった。
    普通とは何か、夫婦とは何か、幸せとは何か、
    そんな深い深いお話でした。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • あや

    あや

    ずっと気になっていましたが、やっと読めました。とても良かったです。最後まで読んで、タイトルにすごく納得しました。

    文章も読みやすく、前半は思わず笑ってしまうほど面白かったです。

    投稿日:2024.03.27

  • a25!

    a25!

    小説と思ってしまったけど、
    これは事実でエッセイなのだ。

    作者の自己肯定感の低さとか、
    どんどんと堕ちていく感じとか
    読んでいて気持ちが暗くなったけど
    引き込まれる文章や気になる結末ですいすい読めた

    この夫婦は夫婦というよりも、
    何かでがんじがらめになっていて、
    仲間で
    共犯者で
    家族で
    兄弟で
    不思議な関係。
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    投稿日:2024.03.20

  • はるパパ@ファミコンしようぜ

    はるパパ@ファミコンしようぜ

    まぁーーーー、夫婦関係に年季が入ったヒビ割れのあるストーリーを期待したのに。序盤で、あっ、これは逆のやつ。あったかい話になるのではと不安がよぎった。

    筋違いの落胆は、散々ちんぽが入らなかった結婚生活の中盤にさしかかりガッツポーズに変った。よーしきた。落ちろ落ちろ。

    …もう人としてゴミだなと自分を呪う。
    実際、歪みきっていても心暖まるストーリーだった。


    作者の言う、身近な人にほど大切なことが伝えられない病。それを私の妻も患っている。彼女の苦しみを、この夫のように泰然と受け止められない。私も渇いているし、悔しいし力不足を散々悔やんできた。そんなダメ夫100%目線で読んでしまい、100%ブーメランで返ってきてさらに落胆。お釣りも出ない。

    妻に入らず風俗で紛らわす夫に対し、それでも尽くす気持ちを捨てなかった作者はバリカンを持って夫の髪を刈る。

    ── 夫の頭は、カラスに食い荒らされた玉ネギのようにデコボコになった。



    笑ったー。油断した。
    ふと漫画家のカレー沢薫先生の夫が頭をよぎる。
    なんだよ。どうしてみんな笑えるんだよ。
    笑えない自分だけが置いて行かれた気分。渇き。

    私も身近な人ほど大切なことを伝えられない病人だからなのか。そうなのか?

    そうなのか…と1%くらい思った。
    デコボコ夫婦まで、いや出来た夫まであと何冊本を読めばなれるかわからない。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.24

  • Yasuyuki Suzuki

    Yasuyuki Suzuki

    すごい、すごい、すごい小説を読んでしまいました。この題名を見た時、官能小説かと思ってしまった。違います。もうこれは純文学です。学校の先生を目指し、そして先生になってからの主人公の悪戦苦闘の日々を心苦しく読んでしまいました。こだまするほど言いたい、一気読み間違い無しの鳥肌小説、題名だけで判断してはいけない大傑作でした。続きを読む

    投稿日:2023.12.04

  • 名無し

    名無し

    このレビューはネタバレを含みます

    おちゃらけた題名なのでコミカルなものを想定していたら違った
    元はエッセイらしいので私小説なのかな
    ともかく題名通り、夫の物がキングサイズらしい
    潤滑剤を使っても出血する
    入らないまま結婚
    夫は風俗で浮気、妻(著者)は出会い系サイトと知らずブログ開設、あれこれ男に会う
    一方で夫婦それぞれの教員生活と学級崩壊による離職の話や精神的負担
    著者の母親は毒親っぽかったし
    なぜこの結婚生活が続いているのかも不思議

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.11.20

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