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片瀬茶柴, 城平京 / 月刊少年マガジンR (2件のレビュー)
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雪女再登場
かなり長大なこのシリーズのなかでも12巻13巻あたりの登場した雪女の話は随分印象に残った。そのように感じた読者が他にも多かったようで、この巻で雪女再登場である。剣術を扱いしかも美剣士がヒーローのせいか…、ビジュアル的にとても楽しくコミカライズの威力を十分に発揮した作品になっている。理論的に整合の取れた剣術と妖怪の組み合わせもとても面白い。続きを読む
投稿日:2022.08.25
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タカツテム
このレビューはネタバレを含みます
漫画版を読むより先に話の内容を知っているという意味では『鋼人七瀬』編以来かな 冒頭の『死が二人を分かつまで』は形としてはオリジナルだけど、内容は小説版『逆襲と敗北の日』の第五章にて行われた会話に色々加えたり減らしたりしたものだし 小説版では一連のエピソードの解決編として機能していた九郎と六花の問答。でも、巻を跨いでしまうなら別のエピソードとして扱った方が良いか 琴子の敗北は自分が抱える人間としての秩序を守る為だった。その果てに異形の九郎と六花を人間に戻す事に拠って秩序を乱してしまうとしても けれど、こうして九郎と六花の問答に拠って言及されたように琴子の在り方こそ秩序を大きく崩しているものかもしれない。そのような存在の琴子には何が起きたって可怪しくない だからこそ、可憐な琴子を守る騎士が居たって許されるべきなのかも。むしろ琴子の傍に九郎が居る状況こそ秩序が守られていると言えるのかもしれない そんな事を50話では考えてしまったよ と言うか、記念すべき50でこのようなエピソードが行われたのか。原作者によれば『鋼人七瀬』編からの大きな流れが一区切りつくそうで。そう考えると本当にこのエピソードはピリオドになりつつ、転換点として機能しているのかもしれないな そしてこの巻のメインエピソード、『雪女を斬る』編開幕 収録分では解決編まで至っていないし、小説版にてある程度の感想は既に述べているので、こちらでは漫画版ならではの感想を まず真っ先に目を引くのは半兵衛の美しさかな。小説版を読んだ時点では文字情報として「白い肌」とか書かれていたけど、剣客としてのイメージが先行していたものだから、漫画版の美青年っぷりには驚いてしまったよ 日本人離れした半兵衛の美しさ、彼と対峙する人斬り雪女、そこに関わってくる秘剣の存在。いつもと異なる舞台設定と筋書きに『虚構推理』らしさはない。けれどそこに静也の奇妙な依頼が絡みつく事で虚構を伴う推理が動き出す様子は慣れ親しんだ『虚構推理』らしいもの 大昔の剣客の死、それが現代人にどのような影響を及ぼすのか。そして二人の雪女によって紡がれる物語とは? 琴子が静也に語る現実的な解釈という名の『虚構』。その先に何が描かれるのだろうね? あとは何はともあれ、昌幸と雪女が幸せそうで良かった良かったという気分ですよ
投稿日:2022.05.18
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