【感想】ロマの血脈 下

ジェームズ・ロリンズ, 桑田健 / 竹書房文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
7
7
5
0
0
  • ジェームズ・ロリンズによるシグマフォースシリーズ第4弾下巻!

    いよいよロシア・ウクライナにまたがる地域で進められていた陰謀の全貌が明らかになる。グレイはチェルノブイリで世界中のVIPが招かれている式典での作戦の阻止を狙う。一方、ペインターはシグマに潜入することに成功したマップルソープに対し、一か八かの賭に出る。
    物語は2日間程度の間に起こった事柄だというのに、この密度は半端ではない。移動手段があっという間に用意されたり、行く先々でいいところですごい味方が現れたりするのはいつもの通りのご都合主義的展開ではあるが、そこに至るまでの物語は様々な仕掛けを施してあり、感心させられる。
    本作では、グレイやペインターといった主要なキャラクターを最終的に導くのが特殊な能力を持った子供であり、その結末はなんともやるせない切なさに満ちている。このあたりは過去3作以上に人間の心を描いているように思う。
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    投稿日:2015.05.02

ブクログレビュー

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  • 月影朔夜

    月影朔夜

    歴史は繰り返すといわれますが、繰り返してはいけない歴史もありますよね。
    自分たちの手に負えない科学の力。手を出してしまった以上、発生する業も背負い続けなければならなくなる。
    権利・責任・対価ですね……

    投稿日:2023.09.19

  • kagurin

    kagurin

    このレビューはネタバレを含みます

    ロマって聞いたことありますか?
    ロマ民族!
    いわゆる、
    ジプシーのことです!
    放浪する民な!
    ジプシーが差別用語らしく、
    現在はロマといわれるようです。
    これ、
    デルポイの巫女から、
    インドに移り、
    カースト制度から逃げるために定住場所を探してそのまま放浪するロマになった説!
    結局、
    霊能力というか、
    予言する力は血なんですかねー。
    と、
    いうことですかね?
    占い師的にこの辺を詳しく知りたかったんですね。
    もしくは、
    サヴァンとして生まれるとかしないと、
    得られないのか!?
    だがしかし、
    人間は3秒先のことはわかるようにできてるらしいよ!
    これを鍛えていけば、
    占い師的に飛躍的に能力開発できるのではないかと思うのですがどうだろう?

    予知予言とは別に、
    エンパシーの能力もでてきてますが、
    エンパシーってなんか諸刃の刃って感じがしませんか?
    欲しようないらないようなそんな能力。


    クールなグレイと、
    おちゃらけてるモンクのコンビだったんですが、
    前回、
    モンクが行方不明になって。
    グレイの新しいパートナーにコワルスキ参戦!
    つか、
    この時点でコワルスキはあまり好きじゃないが、
    後々にありかな?
    と、
    思うようになる。
    で、
    生き別れたグレイとモンクの再会がありますが、
    記憶喪失ですよね?
    完璧に戻るのかな?かな?
    と、
    思いつつ読み進めていくと・・・。
    内緒!
    と、
    コワルスキに彼女ができてるのですが、
    いつの間にか別れてるのよ!
    これ、
    短編?外伝?
    スピンオフなやつで詳細が書かれているらしいので、
    そちらも読みたい!
    それとは別に、
    タッカーとだっけ?
    と、
    わんちゃんのコンビのスピンオフもあるらしいけど、
    そっちは今のところ読む気はない。


    最後に、
    予言されてるグレイがいる。
    殺されるって!
    現在、
    10巻まで読んでますがグレイ生きてる!
    そのうち死ぬのかな?

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    投稿日:2019.03.21

  • ykikuchi

    ykikuchi

    "最後は、悲しみの涙と喜びの涙で終りました。
    今回の作品で著者が紹介している科学的事実は、脳の操作や自閉症とサヴァン症候群、人間は未来を見ることができることなど。
    手に汗握る展開で楽しめることは、これまでの作品から継続的に変わりない。
    著者が紹介してくれている参考文献から気になるものをメモしておく。
    ・The Jasons:The Secret History of Science's Elite
    ・脳は奇跡を起こすThe Brain That Changes Itself
    ・Intuition:Knowing Beyond Logic
    ・Thinking in Pictures:My Life with Autism
    ・Born on a Blue Monday:Inside the Extraordinary Mind of an Autistic Savant"
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    投稿日:2018.10.28

  • 出雲一寸

    出雲一寸

    読書録「ロマの血脈(下)」4

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p62より引用
    “この男は自分が世の中のために必要なこと
    をしていると強く信じており、間違った行い
    は何一つしていないと確信している。相手の
    意見を聞き入れようとしない、狂信的なまで
    の信念だ。”

     機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
    長編アクション小説。シリーズ第四弾下巻。
     亡くなった科学者の同僚と合流し、インド
    北部へと向かったシグマメンバー。彼の研究
    の足跡を追いかけた先にあったのは…。

     上記の引用は、米国の情報局部局長につい
    ての一節。自信を持つのは大切かもしれませ
    んが、周囲が困るほどとなると問題ですね。
    そういう人には、どんな細かな雑用でも、全
    て一人でしてもらうようにすれば良いのでは
    ないでしょうか。
     巻末の事実解説を読んでいると、取材にも
    しっかりと金を掛けていそうだなと思われま
    す。
     解決しきれないかもしれない問題ばかりが
    増えるのならば、もう少し落ち着いて考えた
    方がいいかもしれないなと思わせる話です。

    ーーーーー
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    投稿日:2017.07.14

  • yaokuma

    yaokuma

    このレビューはネタバレを含みます

    モンクと再会したときのグレイの喜びようには、目頭が熱くなるものがあったが、ピョートルの自己犠牲の方がぐっと心に応えた。
    それにしてもロシアの放射性物質の管理はひどいなあ…恐ろしや。

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    投稿日:2017.04.19

  • marumaruchan

    marumaruchan

    このレビューはネタバレを含みます

    決して面白くなかったわけではなく、むしろ面白かったのだけれども、なんだかなかなか読み進まずものすごく時間がかかってしまった。サヴァン症候群の話とか興味深いものがあった。
    そして何よりモンクが……どんな形であれ生きていてくれて(まぁなんとなく生きてるかなという感はあったが)嬉しかった。
    あと、個人的にコワルスキ嫌いじゃないので今回も楽しかった。他の人たち割と生真面目だから、こういう人の存在が微笑ましい。

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    投稿日:2016.06.22

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