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桜坂洋 / ハヤカワ文庫JA (3件のレビュー)
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総合評価:
yakitori
2
どちらに重きを置くのか?
格闘ゲーム小説として軽い気持ちで読んだのですが正直いろいろ考えさせられた。オンラインゲームをやることの意味を作者は「リアルな世界の体験がバーチャルな世界の体験より貴重だと言い切れるのか」と問うている。…現在はゲームがあって当たり前の世界で、子供のころからバーチャルとリアルの2つの世界を行き来しながら成長してきた世代が世の中には当たり前のように存在する。有限な時間というリソースをどちらでどれだけ使うかということは、本人たちがどちらにより重きを置いているかということであり、バーチャルな世界に行ってしまい戻ってこないネット廃人が生まれつつある背景がここにあるのかなあと感じた。 物語は、主人公の悦郎が「バーサス・タウン」で無敵とされる辻斬りジャックを探して戦うという非常にストレートな話なのだが、その過程でここ「バーサス・タウン」に集うプレイヤーたちは多かれ少なかれリアルな世界で居場所を見いだせない人々であり現実世界で逆に仮面をかぶり生活しており、バーチャルな世界こそ真の自分をさらけ出すことが出来る場所だと思い至るシーンがあるのだが、成る程そう考える人達もいるのだなと妙に腹オチした。本作は軽いように見えてなかなか重いテーマを扱っている秀作だ。 まあ、そのように深読みできるというだけで基本はただの格闘ゲーム青春小説ですが、、、とにかく格闘ゲームの技が沢山出てくる、クイックフォワード、空中コンボ、キャンセル技など、、、非常に懐かしかった。 小説の中で悦郎操るテツオがある場所へショートカット(近道)をするために最高難度の堀を飛び越える練習を何度も繰り返すシーンがあるのだが、そこは笑った。自分もゲームのなかでそのような練習をしたおぼえがあるので。続きを読む
投稿日:2014.07.03
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nannryou
ゲーム世代の非成功者には何だかつらいなあ…。
と言ってもこの手の作品は成功者は読まないですよね。 バトルゲーム的なものに全てを賭ける展開というのはギブスンのが初出かなあ…。 近頃は色々でちゃって…。 桜坂洋氏の作品はallyounneedk…issが代表でそれが映画化されたように、非常に技巧的で上手い作品、しかも面白いわけです。 ただ、内容が斜め上、かなあ…。 やっぱり純SFは国立理系以上の本職のSF作家に腰が引けるのかなあ、とか想像します。 リアルで手に入らないものがヴァーチャルで…。 というのは、小説ですね。 でも、若いうちはそういうの本当に信じてしまうんですよねえ。 25過ぎて人生の酸いも甘いも噛みしめてから読むのもいいかもしれません。 星5つ。続きを読む
投稿日:2018.08.28
"powered by"
しろかぎ
旧版も持ってるけど短編が読めるらしいと聞いて。 あれ?旧版の方でハシモトの正体判明してた気がしたんだけど違ったっけ…私の思い込みかな?あるいは悦郎がとぼけてるだけなのか? ゲームに熱中するなんて不毛だ…という思いと、やはりカッコいいという思い。まあそもそも現実に何の役にも立たないフィクション読むのが大好きな人間に、ゲーマーを否定できるはずはないのだなあ。続きを読む
投稿日:2014.06.10
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