【感想】アンネの日記 増補新訂版

アンネ・フランク, 深町眞理子 / 文春文庫
(174件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
63
48
32
4
2
  • 手放しでお勧めいたします。

    僕もアンネフランクの父親の歳でしょう。いまさらながら読み終えることが出来、電子版があって本当によかったと
    思います。もっと若い頃に読んでおかなければいけなかったのでしょうが。ただ、この歳になって、冷静に読むことが
    できました。若くして命を奪われたアンネには、同情という言葉より、私たちに愛を残してくれたという感謝の気持ちで
    す。生きる希望、人類史に残る不朽の名作です。
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    投稿日:2014.12.20

ブクログレビュー

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  • mrsimba

    mrsimba

    おそらく世界で1番有名な個人のかつ、一般の人の日記。
    14歳前後の多感な時期の悶々とした気持ちが真っ直ぐに描かれている。
    壮絶な最後は当たり前だが描かれておらず、このような罪のない人と巻き込まれた時代だったことがよりよくわかる。
    アウシュビッツを訪れたり、アムステルダムを訪れたりした中でようやく読み終えることが出来た。
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    投稿日:2024.04.13

  • りりう

    りりう

    今まで、アンネの日記に対して、手が出しにくいところがありました。食わず嫌いならぬ読まず嫌いです。

    だけど、呼んでみたら人の悪口ばっかりで、日記らしさがすごかったです。人の悪口ばっかりで人名もたくさん出てきますので、あんまり内容は覚えてないんですけど(覚えてないんかい)、あ、アンネもちゃんと年相応の子供やんって思いました。これどういうふうに終わんの?って思っていたら、まあ小説じゃないんでそりゃそうだけど、唐突な終わり。しかも、最後から二回目の日記に、戦争の状況が好転したっていうことが記されて、すごい嬉しそうに綴ってあったのがますます悲しいです。

    今年わたしも小学校卒業してとてもワクワクしてますけど、そんな気分の時に絶望のどん底に落とされたアンネの気持ちが、よくわかる気がします。とにかく、同じことが起こらないように。今起きてるウクライナ侵攻やガザ地区でのことも、はやく終わってほしいです……。
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    投稿日:2024.03.25

  • 四畳半主義者

    四畳半主義者

    第二次世界大戦中に隠居生活を余儀なくされたユダヤ人少女による日記。行動が制限される中でも、気丈に生きた少女の「夢」や「悩み」が凝縮されている。

    投稿日:2024.03.22

  • asami

    asami

    物語を読んでるみたいだった
    政治や恋愛、親への批判がリアルだった
    想像できない状況なのに書き続けてすごい

    投稿日:2024.01.29

  • mayugeco

    mayugeco

    悲劇の日記ではない。アンネ自身は等身大の14歳の女の子。隠れ家だけれどそこでの生活は彼女たちにとったら日常生活。喧嘩も笑いも恋も思春期の葛藤も当たり前にある。もう少しだったのに、希望が見えてきたところだったのに。なぜアンネたちが、ユダヤ人が迫害されなくてはならなかったのか、なんでこんなおかしなことがまかり通っていたのか。ずっと心を占めるのはこのこと。人間が人間に生きることを脅かされるなんて。
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    投稿日:2024.01.26

  • 一条浩司(ダギナ)

    一条浩司(ダギナ)

    ユダヤ人迫害下における隠れ家生活を、思春期の少女のみずみずしい感性で筆記した日記文学。ユネスコ世界の記憶。

    ホロコーストの悲劇を象徴する一冊として有名なので、大体の概要は知っていたが読むのは初めて。
    13歳の誕生日に父から贈られた日記帳にキティという愛称をつけ、友人として語りかけるように日々の生活をつづっていく。作家志望だったアンネは、最初から出版を意識して、推敲した清書版も書き残していたとのこと。冒頭の学校生活の描写から非常に鋭い人間観察力を発揮しており、13歳の文章にしては天才すぎると驚いた。

    隠れ家という狭い世界の中で、母親への反抗心や恋愛感情など思春期特有の悩み、迫害や戦争への恐怖、人生と世界に対する俯瞰したものの見方などが、みずみずしい筆致で書かれている。10代において誰しも一度は考えるようなことが、卓越した視点と優れた文章で書き綴られていて、自分がティーンズの女性だったらきっと愛読書になっていただろうと思わせる内容だ。本書においてよく言及される「性」に対する描写も、素直で赤裸々な態度で好感がもてた。

    いっぽうで本書はユダヤ人迫害の実情を知る上でのリアルな資料でもある。戦争の本質を鋭く捉えた日記の内容は、その後の本人の結末も含めて、今日の私たちに深い感動と決意を呼び起こす。悲惨の記憶として、また思春期の文学として、永遠に読みつがれるべき一書。


    P86 とにかく、これでひとつ勉強しました。ほんとうに他人の人柄がわかるのは、そのひとと大喧嘩したときだということです。そのときこそ、そしてそのときはじめて、そのひとの真の人格が判断できるんです!

    P487 戦争の責任は、偉い人たちや政治家、資本家にだけあるのではありません。そうですとも、責任は名もない一般の人たちにもあるのです。

    P365 わたしは、どんな不幸のなかにも、つねに美しいものが残っているということを発見しました。それを探す気になりさえすれば、それだけ多くの美しいもの、多くの幸福が見つかり、ひとは心の調和をとりもどすでしょう。そして幸福なひとはだれでも、ほかのひとまで幸福にしてくれます。それだけの勇気と信念とを持つひとは、けっして不幸に押しつぶされたりはしないのです。
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    投稿日:2023.12.14

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