【感想】第三の銃弾(上)

スティーヴン・ハンター, 公手成幸 / 扶桑社BOOKSミステリー
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • これって原点回帰なの?

    前々作の「デッド・ゼロ」で読むのやめよと思ったのですが本作がネットで評判だったのでたまらず読んでみた。結果は微妙。JFK暗殺を銃器の面から検証する上巻前半は確かに面白かった。スナイパー「ボブ」らしいアプローチで謎を追う辺り、久々のハンター節が炸裂しており合間に挟まる銃撃戦も緩急のアクセントを出しておりどんどん読めた。が、「あるケースー・オフィサーの回想」からは失速。そもそもこの小説のコンセプトが覆ってるじゃん的な話になるのではっきり言って興味が失せた。さらにいただけないのが「極大射程」を読んでいないと分からない点もマイナスポイント。(忘れていたので慌てて再読した)暗殺シーンのディテールに拘るのは良いのだが、如何せん長すぎる。最後も展開読めたしね。やっぱこのシリーズもういいです。

    ただ題名にもなっている「第三の銃弾」に関しての真相とそのアプローチと背景に関しては流石ハンターと言わせてもらう、なので星3つ。
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    投稿日:2014.04.26

ブクログレビュー

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  • winder

    winder

    待ってました!今年もスティーヴン・ハンターが読めるとは!しかもボブ!胸のすくようなアクションを期待して下巻へ!!

    投稿日:2018.12.25

  • takeco

    takeco

    他の本に寄り道しまくって、ようやく上巻読了。結局暗殺の主犯はどこに持ってくつもりなのかな?翻訳物だからか、若干文章のリズムが悪い感は拭えないけどf^_^; JFK暗殺から50年の時にヒストリーchの特番を見まくったおかげで大体の背景は分かってるからその点助かってる。背景が分かってないと余計に読み辛いかも?続きを読む

    投稿日:2015.05.02

  • Daisuke

    Daisuke

    極大射程のボブリースワガーシリーズ最新刊。JFK暗殺の真相にせまるボブ•リー。シリーズの間は次回以降に。ちなみに20年あいてるそーです。楽しみです。2015/2 読了。

    投稿日:2015.02.28

  • yutreski

    yutreski

    JFKの暗殺を背景にしたストーリーだが、ハンターの名作、極大射程の続編だった。偶然に極大射程だけはつい最近読んでいたので、入りやすかった。銃に関連することから、暗殺に新たな解釈を加えている。そして最後は暗殺だけではないストーリー付きで、よく考えられている話。続きを読む

    投稿日:2014.09.06

  • シュン

    シュン

     今になってJFK? ダラスの熱い一日の事件を今になって、さらに新たに新解釈で小説化できるものだろうか?

     そんな疑問で本書を首を捻りながら手に取る読者は多いだろう。そうした懐疑的な多くの視線を切り裂いて、スナイパー小説の第一人者である巨匠スティーブン・ハンターが、アメリカ最大の事件に対し真っ向ストレート勝負を試みた。

     その志もあっぱれだが、その切り口もこんなにも鮮やかだとは、誰に予想できたろうか。ここのところ、失礼ながら鳴かず飛ばずのボブ・リー・スワガー・シリーズで、スナイパー小説の王道から逸れたような作品を書いていたこの作家が、こんなにも原点に立ち戻って、しかもあの傑作『極大射程』の続編という形でメインストリートもど真ん中に戻ってきた快挙の一作を作り出してくれたのである。かつてのハンター・ファンが泣いて喜ぶ傑作、胸のすく快作に仕上がっている。これはことによるとハンターの代表作と呼べる新機軸となるかもしれない。

     ボブ・リー・スワガーも初老となったが、かつてのベトナムの特殊部隊兵士、銃撃のプロフェッショナルとしての勘は衰えることを知らない。今回は、まるでハンターの分身のような銃器アクション作家が、まるで『黄昏の狙撃手』そのままに車で轢き殺されるところから始まる。彼が調べていたのは、実はJFK事件の真相だった。彼の死を調査すべく依頼されたボブ・リーは、依頼以上に銃器のプロフェッショナルとしての観点から、ダラスのJFK暗殺事件の真相に多くの疑問を感じる。

     リー・ハーベイ・オズワルドの犯行説を最も疑問視させた魔法の銃弾の解析が、銃弾のブロの視点から見ると意外なものであり、オリバー・ストーンの映画とは全然別視点からハンターの作品は発射された弾丸の謎に迫る。第三の銃弾とは本作品のオリジナリティを高らかに掲げたロマンであり、タイトルである。

     その向こうに見え隠れする車椅子のスナイパー、極大射程の残党たち。そしてあのダラスではなく、現代の対決と復讐劇へと誘うプロットの見事さ。事実とフィクションによって糾われる縄のごとく、ボブ・リーの運命は、世界最大レベルの暗殺劇の中心軸へと下降してゆく。これは宿命の舞台劇でありながら、もはや歴史に対峙するプロフェッショナルたちの叙事詩そのものである。

     ここのところ隠れがちだった。そもそものハンター小説の文学性、高密度性が戻ってきた感がある。ハンターは『極大射程』の緊迫した空気を蘇らせてくれた。読後も興奮冷めやらぬ何やらほてりすら感じさせるハンター世界の新たなる地平が見えるかのようだ。しばしスワガーのサーガから足が遠のいていたかつてのファンたちに、改めて再集結を促したくなる傑作小説が、厳然とここに存在する。
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    投稿日:2014.06.18

  • mh1989

    mh1989

    このレビューはネタバレを含みます

    いつもと違って、過去の実際の暗殺の話を追う話であり、それに対する予備知識の在り方と、過去の話を覚えていなければ、少々、読むのがつらい作品となっている。特に多く承認のごとく登場する人物たちの立地位置を理解することが困難であり、それに伴う暗殺の黒幕のモノローグ部分が読んでいてつらい。

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    投稿日:2014.06.07

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