【感想】坂の上の魔法使い

明治カナ子 / HertZ&CRAFT
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
11
6
8
1
0
  • 秀逸なファンタジー

    実は紙媒体で全3巻読了済です。
    今回リーダーストアで配信されたので、電書版も購入しました。

    物語はまだまだ序盤で、伏線が張り巡らされるまさに「起」の章と言えます。
    亡き王の遺児をそうと告げぬまま育てるリーと、養い子ラベルの日常から世界観を把握していくことになりますが、その世界の奥行が広いのが印象的でした。
    描かれているのはほんの一部で、その背景は遙かに広がるのだろうなと思わせる作者のストーリーテリングが見事。
    BLの気配はほとんど見えないので、そのジャンルが苦手な方でも読めると思います。
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    投稿日:2014.02.14

  • 坂の上の魔法使い

    冒頭の数ページを読んだ印象からラベルが王として返り咲く話かと思っていたのですが、ラベルの成長よりもリーの過去への対峙に重点が置かれている感じがしました。

    ほのぼのとした絵柄からは想像できない、人の世の不条理さや人間の残酷さを描いたダークファンタジーテイストあふれる内容で、ラベルの明るさと素直な可愛さに救われます。
    なので、ライトなファンタジーBLものだと思って買うと、ちょっと違うなという印象を持つかもしれません。

    次巻も機会があれば購入する予定ですが、読み終わったあとすぐに次巻を買いたい!という衝動に襲われるほどは萌えられなかったかな。ストーリーのほうも伏線がすごくわかりやすいから、展開がほとんど予想できてしまって先が気になるとかもなかったです。
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    投稿日:2014.04.08

  • 引きこまれるしっかりした世界観

    ダークな中にもほんのりと温かみを感じさせるファンタジー。BLの括りにはおさまりきらない物語ですね。世界観がしっかりあって、どんどん引き込まれます。
    魔法使いのリーとその弟子のラベル。町外れの坂の上にぽつんと建つ家で暮らしています。リーはただの魔法使いではないらしいのですが、ラベルは何も知らされていません。
    修行中のラベルが一人前の魔法使いになれるのかというのが気になります。なにしろちょっとボケてて、天然なところがあって、まだまだお子ちゃま。でも、かわいくてめちゃくちゃ良い子!ラベルのおかげで、殺伐としたストーリーがとてもほのぼのした雰囲気に。

    そして、現在と平行して描かれる過去、亡国セロハンの王子の話。王子の面影をラベルに重ねて見てしまうリーに、とても切なくさせられます。
    「愛してる」なんて一言もかわしてないのに、互いを想う気持ちがあふれかえっている。小説ではこうは描けない。マンガならではという感じがします。
    ピンポイントな萌えが悶絶もの。
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    投稿日:2014.06.21

ブクログレビュー

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  • ozc

    ozc

    明治カナ子さん、絵の感じ、作品の空気、私の中では京山あつきさんと同じ好ましさを抱いている。かわいいのだ。この作品は、明治カナ子さんの作品の中ではそんなに暗くなく、そしてとびきり可愛く、ちょっぴり切ない素敵な漫画だと思っている。続きを読む

    投稿日:2016.12.30

  • つるつる壺

    つるつる壺

    2015/01/03
    【好き】再読。 魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。 町が苦手でちょっぴり変わり者のリーとの暮らしは決して裕福ではないが、学校に魔法にと勉強に励むラベルは充実した毎日を送っていた。そんなラベルの成長を、ときに厳しく、ときに温かく見守るリーだが…!?(裏表紙のあらすじ引用) ラベルは革命によって死んだ王より託された息子。 リーはかつて王に仕えたが、恋愛を禁じられている。 ラベルを通して王を思い出している姿が哀しい。続きを読む

    投稿日:2015.01.14

  • shirotae16

    shirotae16

    魔法使いの弟子の少年の話。ほのぼの可愛い話なんだけど、その背景にある世界観がしっかり練られているのでファンタジーとしても秀逸。伏線が大仰ではなくさり気なく張ってあって内容に溶け込んでいるにも関わらず、話の中で存在感がちゃんとあるのが上手い。癒し系の話の合間にある、魔法使いの過去シーンが暗い翳りを帯びているのも緩急あって読み手の興味を誘います。BL要素は非常に少ないけど、それが気にならない作品。絵が苦手でない人にはぜひ読んで欲しい。続きを読む

    投稿日:2014.12.18

  • pompom123

    pompom123

    魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。町が苦手でちょっぴり変わり者のリーとの暮らしは決して裕福ではないが、学校に魔法にと勉強に励むラベルは充実した毎日を送っていた。そんなラベルの成長を、ときに厳しく、ときに温かく見守るリーだが…!?
    (出版社より)
    続きを読む

    投稿日:2014.07.10

  • キリヱ

    キリヱ

    このレビューはネタバレを含みます

    最初に申し上げておきますと、正直BLで剣や魔法のファンタジーは苦手です。
    マイノリティーである事の葛藤を越えて幸せになれる話が好きなので、人外も普通にいるファンタジー世界で「え?ゲイくらい人間同志なだけマシじゃない?」としか思えなくて。
    BLでなければ、ファンタジーはほどほどに好きです。
    そういう理由でこの話は何となく避けておりました。

    ごめんなさい。
    高評価通り、とても素敵な話でした。
    明治さんの絵柄でファンタジーってどうだろううと思っていたのですが、逆にファンタジーの方が合いますね。
    お話もほのぼのだけれど少しダークな感じが、とても絵柄とマッチしていて外国の絵本を読んでいるような感覚を覚えました。
    BLでは全くない……いや少しありますがこの程度なら一般の漫画でも特に問題ないレベルですし、逆にこの話にそういうエロは入れないで欲しいので、本当に色々バランスが良くて素晴らしい。
    私は先にSMやら痛い方から読んできたので全然問題ないのですが、逆にこの話から遡った方はちょっと過去の作品はきついかもしれませんね。
    作品に流れる空気の仄暗さは変わらないのですが。

    多分、この先リー様とラベルに大変な事が起きて、ハッピーエンドじゃなくなるのかもしれないけれど、最後まできちんと見届けようと思いました。

    リー様のピンチで終わりですが、全然ピンチじゃない事をネタばれしての続刊なので心穏やかに二巻を読めるのでした。

    自分がそうだからという訳ではないですけれど、何となくハリポタのスネイプ先生がお好きな方はリー様も好みなんじゃないかなあと思うので、そういう方は是非!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.02.09

  • 【静】

    【静】

    別サイトで評判を知らなかったら素通りだったろうな。危ない危ないww。最初は正直言って絵が好みではなかったけれど、それを凌駕する話運びの面白さとキャラの良さで、だんだん絵自体も好きになってきたw♪弟子のラベルの素直さとか表情が可愛いよ~。それと対照的にクールな魔法使い・リー様との凸凹具合が面白いです。まだ知られざる謎だらけなので、最終巻まで手に入れてないのが悔やまれる!続きを読む

    投稿日:2013.09.03

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