【感想】ユニット

佐々木譲 / 文春文庫
(58件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
8
28
16
2
1
  • 様々なユニット…

    まず、作者の佐々木氏。
    長編でありがちな、わかりにくい
    文章や話しの構成が一切なく、
    僕みたいな読み下手な読者にも
    非常に読みやすい作品でした。
    おかげで、ページ数の多さは
    一切感じなかったですね。
    「この先どうなるの?」と、
    電子書籍をスワイプする指が
    引きつりそうでした【笑】
    ラストの予測が、終盤手前で
    何となく見えてきたとはいえ、
    まぁ、この終わり方でスッキリ。
    工務店のユニットで、皆さん
    新たな人生を歩んで行く事でしょう。

    ※表題の「ユニット」…こういう意味
     だったのね。表紙絵の怖さも、
     読んでみたいという読書欲が湧くのに
     一役買っていますね。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.08

  • ユニットとは、そういう意味だったのか?

    最後は無難に纏めたという終わり方だったが、ストリーとしては面白く迫力があった。主役の二人を凌ぐ程の名脇役を演じた波多野社長に“お疲れ様”と言いたい。ただし、刑事・門脇英雄、妻子殺人犯の川尻及武夫のそれぞれの過去をもう少し深掘りして、何故そうなったのかという必然性みたいなものをクリアにしてほしかった。読み物としてはお勧め。続きを読む

    投稿日:2015.04.10

ブクログレビュー

"powered by"

  • takahiro

    takahiro

    面白かったです。終わり方もグッド。次も読んでみようと思います。犯人の言葉ですが「世の中にはとことん犯罪者ってやつがいる。更生なんてできっこないって人間が」そのとおりだと思います。未成年の凶悪犯罪者なんてほぼ全てがそういった人間でしょう。育ち方が原因だとしても更生できない人間を社会に置いておいてはいけません。それと、仇討ちは法的に認めて良いのかも知れません続きを読む

    投稿日:2024.01.08

  • pukuchans

    pukuchans

    序盤であまりに悲惨な状況にとても苦しくなりました。
    妻と幼い子を未成年に殺害された真鍋。
    警察官の夫にDVを受け続け逃亡する祐子と晴也。
    手に汗握る展開に引き込まれていきました。
    現実でも起こっている未成年の残虐な事件や家庭でのDV。
    重い内容です。
    読み応えは最高でした。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.20

  • 番手捲り

    番手捲り

    17歳に妻と1歳の娘を殺された真鍋。
    刑事の妻でDVから逃げ出した祐子。
    少年が出所して物語が動き出した

    投稿日:2021.08.01

  • キムチ27

    キムチ27

    一気に読ませる作品だった。従来の警察モノとは少し毛色が変わったもの・・こんな悪徳警官がいないとは限らないと思わせられたり。

    中盤部迄、善と悪との色がくっきり分かれた形での展開ゆえ、読むほうも悪の凄まじさ、善の抜けっぷりでハラハラドキドキ。

    ラストに向けての最期まで一気に駆け抜ける展開は「出来すぎ」、偶然が重なりすぎとの言い方もあるだろうと思ったけど、この爽快感は何!っていう程の感想。
    続きを読む

    投稿日:2021.07.22

  • lyn5

    lyn5

    さまざまな問題を抱えた人々が
    どのようにつながっていくのかを
    最後まで楽しめた。

    ただ、最後の最後は尻すぼみな
    きれいすぎる感じがしたので、
    少し残念だと思う。

    とはいえ、
    社会的問題として取り上げられる「DV」と
    賛否両論ある「少年法」を
    うまく融合させてある作品である。
    続きを読む

    投稿日:2020.12.10

  • masato

    masato

    面白かった
    少年犯罪と復讐劇とあったので、少年法に対する被害者尾復讐劇と思っていたら、ちょっと違ってました。
    しかし、これはこれで楽しめました。

    ストーリとしては
    17歳の少年に妻子を殺され、自堕落な生活を送っていた真壁。
    DVの警察官の夫から逃げてきた裕子。
    そんな二人を職場で受け入れた工務店の社長の波多野。
    無期懲役だった少年乃武夫が7年ほどで出所。それを知った真壁は復讐を決意します。
    一方、DV警察官の門脇は警察官の職権を利用して裕子の行方を追いかけます。

    乃武夫のくずっぷり、門脇の悪役っぷりがすごい(笑)
    さらに門脇の執拗な追跡が狂気(笑)

    真壁の復讐派は結果的に乃武夫の殺害には至りませんでしたが、襲撃された乃武夫は逆に真壁を殺害しようと行方を追います。

    乃武夫と門脇の追跡から真壁と裕子は逃れることができるのか?
    といった展開です。

    んで、結末は意外にあっけなくあっさり終わっちゃいました(笑)
    ちょっと残念

    ま、想定通りと言えばそうですが

    もうちょっと考えさせられる物語かと思いましたが、どちらかというと追跡サスペンス系でした。
    続きを読む

    投稿日:2020.08.29

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。