【感想】動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか

津田大介 / 中公新書ラクレ
(121件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
18
51
24
5
0
  • 人を集めるのは、ツールか技術か共感か思想か、はたまた。

    安保法制反対のデモは非常に大きな規模で継続的に行われた。

    結局は(ある種の予想の通り)可決されたわけだが、
    SEALDsという学生組織がデモの中心となった今回の事象は、
    非常に面白い出来事だったといえる。

    アラブの春以降、ネットで政治的的行動について人へ働きかけるということが、
    実際的な効果をもっていることが証明された。

    それはただ参加しようと呼びかけるということではなく、
    日々意見を表明しつづけるネットとリアルが連続した人格ある”個人”たちによって、
    徐々に拡大していったことだということであり、
    行われる活動を見て、記録し、拡散していくことが非常に容易になったSNSの賜物なのだ。

    津田大介はこれを動員の革命と呼び、本書を記した。

    政治的な活動にこの動員は限定されていなし。
    フラッシュモブのような日常にサプライズを持ち込む演出のツールとしても機能している。

    本書の発売から3年以上が経ち、
    動員の革命によって動員された人々とその時に起こった活動とその結果が、
    いま現在どうなっているのか、革命は継続的にその意味を評価できるものだったのか、
    安保法制反対から次のフェイズへ行こうとしているいま、考えてみるいい時期なのかもしれない。

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    投稿日:2015.10.01

ブクログレビュー

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  • 社会人ぜいこみ

    社会人ぜいこみ

    3.11間もない頃のSNSに関する言論。
    どちらかといえば、SNSの可能性に関する評価が多い。出版から8年経ち、どちらかといえばSNSによる弊害の方が大きく見えるようになってしまった世界だが、本来SNSに備わった可能性というものを再考する上では参考になる1冊。続きを読む

    投稿日:2020.04.14

  • ktazuke

    ktazuke

    タイトルの強さに比べて、内容はとてもオーソドックスでバランスがとれている良書です。津田さんのキャラクタも良く出ていて、twitterの「今」をポジティブな視点から、うまく切り取って表現していると思います。津田さんのリツイート連投を見て迷っている人は、とりあえず買って読んでみることをお勧めします。他人の意見表明はそれほど約にたちませんから。続きを読む

    投稿日:2018.10.13

  • toshi1231

    toshi1231

    2012年の作品。当時は震災時のネットによるコミュニケーションの力が再認識され、また、中東での革命や、日本でも反原発の動きが盛んで、その背景にはネットでの動員力があった。そういう時代背景で書かれた作品である。今になって読むと、盛り上がっていた少し昔の話に聞こえてしまう感あり。続きを読む

    投稿日:2017.04.20

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    2012年刊。「動員」の革命とあるが、デモ等の政治運動のみならず、集客・情報発信の観点からの叙述もあり、ビジネス、表現者、政治活動に携わる者など広範な読者を対象とする書。読みやすいが、内容はそれほど新奇ではない。ただ、発信者が咀嚼できない情報は、受け手にとって難解なまま垂れ流される危険性ある点に触れられているのは興味深い。発信しようとする情報の咀嚼のあり方に、発信者側の価値がある(有吉氏の渾名付けがその例か)一方、受け手の側も、情報咀嚼に関する発信者の特徴をよく捉まえておく必要性を感じたところ。

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    投稿日:2017.01.19

  • ウクレレ1号

    ウクレレ1号

    このレビューはネタバレを含みます

    「アラブの春」、震災復興からビジネス、報道の世界まで、インターネットの枠を越えて現実社会を動かすエンジンとなっているソーシャルメディア。ジャーナリズムの可能性を模索してきた著者が、情報の未来を語る。


    なかなか読み進まないうちに次の本が来たので後回しにします。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2016.11.06

  • (・∀・)

    (・∀・)

    津田大介さんのフォローを始めたのでなんとなく。
    2012年に書かれた本だったので、ほんとに偶然だけど震災時のネットの話に多く触れられていて、ちょうどタイムリーな話題としてさくさく読み進めました。この辺の話も深堀りしたいけど、読了して一番印象に残っているのは「楽しいデモ」という、私の中での青天の霹靂!音楽との融和性も高そうでのびしろもあって、私もいつかデモに参加する日が来るかもしれない…続きを読む

    投稿日:2016.04.21

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