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鴻上尚史 / だいわ文庫 (108件のレビュー)
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総合評価:
原たるみ
1
孤独や不安に悩むときにもたらす心休まるひととき
私は、この本を読むまでまで、 「日本では、大人になっても孤独と不安に怯えている人はごく少数派」だと思っていた。 しかし、この本が発売されたことで、現代の日本では、 「大半の人は、日々孤独と不安に怯え…ており、かつその対策に悩んでいる」という状況に、はじめて気づかされた。 人間は、思春期に孤独に怯えたり、何らかの不安を抱えたりするものの、大人になるについて、こうした悩みをおもむろに口に出さなくなる。 それは孤独や不安に対する悩みを、自分自身で解決しているから、と私は思っていた。 ところがこの本を読むと、日本では「孤独=みじめ」という考えを抱く人が大多数で、多くの人が「自分がいかにしてみじめにならないようにするか」と、意識を集中していることに気づいた。 そして自分が孤独にならないために、本当は付合いたくない人と人間関係を続けた結果、人間関係に歪み(=人間関係のトラブル)が発生してしまうのだと思う。 この本には、そんな悩みを抱えている人へのアドバイスが記されている。 「人生は0点と100点だけではない」とか「30人いれば本当の味方はひとり見つかる」などというアドバイスは、認知療法では基本的なセオリーであるが、この本は、日本人の心情やライフスタイルに合わせ、具体的にわかりやすく書かれているので、普段、心理学の本を読まない人でも、読みやすい文章になっていると思う。 人間は生きている間「孤独」や「不安」と付き合わざるを得ないのかもしれない。また、この世には一瞬で「孤独」や「不安」を打ち消してくれる特効薬がないのも現実だ。 この一冊は、「孤独」や「不安」を解消する特効薬にはならないと思うが、 この本を手にすれば、少しは心休まるひとときを過ごせるようになる気がする。続きを読む
投稿日:2015.07.25
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きなこ
このレビューはネタバレを含みます
この本を読みながら友達を待っていると、友達に「なんでそんな辛気くさいタイトルの本読んでるの?」と言われました。 それを言われたとき、私は「この友達もニセモノの孤独に悩まされているのかな?」と考えてしまいました。 たしかに、孤独や不安、一人と聞くと、寂しいものや悲しいものと考えてしまう思考が私たちは幼い頃から備わっている(植え付けられている)ように感じます。(だからこそ、この本を手に取りました。) ですが、本当に大切なことや見つけたいものを探るときこそ、自分だけと会話する時間や場所が必要だと言うこの本は、個人的に10代や、学生の方に読んでほしいと思いました。 十人十色、多様性という言葉が存在するのに、本当の意味でそれが認められていない箱のなかで、「自分」を諦めるのは早いんじゃないか?と考えたと同時に、本文中の「死なないように」という言葉が、下を向いて歩いていたら偶然見つけたタンポポのように温かく感じました。
投稿日:2024.03.20
MR
組織を抜ける覚悟をしてから、再来年になったとき確実に孤独と不安になるだろうと思い手に取りました 1番の発見は、「他人」と「他者」の違いについて 他人については、何言われても気にしないでいられるけど、…他者との関わりは深いのでプラスもマイナスも大きくなる 子供にも伝えているのは、自分の居場所を一つにしないこと 学校がダメなら、習い事の友達がいる 日本が合わないなら海外に逃げる とにかく死なないようにという鴻上さんのメッセージが、孤独と不安でいっぱいになっている人に届きますように続きを読む
投稿日:2023.11.26
ゆき
サクサクと読めた。 1人でいることがみじめではなく、1人でいるのはみじめだという思い込みが苦しめている。 100点を目指すのではなく67点を目指す 自分の想像力が1番傷つける 他人と他者の違い 今ある自分とありたい自分の関係 が刺さりました。意識していこうと思います。
投稿日:2023.07.17
ゆう
4年ぶり2度目の再読。10代向けの内容。前向きな不安と後ろ向きな不安他者と他人を区別することが大切。 前向きな不安は不安を肯定して取り繕わないことが重要である。他者とは関わりを継続して維持していく必要…がある人。分かり合えないことを前提に人間関係を築いていきたい。続きを読む
投稿日:2023.06.26
maLon_coLon
ほのぼの人生相談シリーズを読んで、鴻上さんのものの考え方に感銘を受けていたところこの本を発見して読んでみた。 孤独と不安というものに向き合うことが人生にとっていかに大切か、考えさせられる本だった。 …特に響いたのが他人と他者の話。 深く関わり合わない人は「他人」、深い喜びや愛情をくれるが同時に悲しみや苦しみもくれる人が「他者」。この「他者」と上手に付き合えるかが、孤独や不安とも付き合えることというのは深い学びとなった。 最後に鴻上さんが生きる力をもらっているという詩がいくつか紹介されているのも良かった。あとがきにも沢山書いてあったが、一番大切なこと、 「なにがあっても死なないように」。 続きを読む
投稿日:2023.04.16
kou.tomizuka
読了日:2018/07/25 鴻上尚史さん=演劇の人というイメージが強かったが、180度変わった。 後半の「毒薬を飲み続けること」「前向きと後ろ向きの不安」、そして「他者と他人の違い」。いま自分が何と…なく感じていた事も、きちんと文章として載っていた。 鴻上さんに比べたら程遠いけど、自分もちゃんともがけているのかな。 もっと早く出会っていたら。 この本を手に取るきっかけを作ってくれた今 現在の環境に、 初めて意味を感じました。続きを読む
投稿日:2023.04.14
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