【感想】レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか

ヴォルフガング・ヒュアヴェーガー, 長谷川圭, 楠木建 / 日経BP
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 2.8
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17
6
2
  • マーケティングのハウトゥー本ではない

    レッドブルの製品はコンビニ、自動販売機でよく見かけるが、その企業についてはあまり知らなかったりする。レッドブルは飲料であるが、レッドブル社は飲料を売るだけではなくエキサイティングな体験を提供している。つまり飲料メーカーというよりむしろマーケティングの会社だ。創業者ディートリッヒ・マテシッツがどのようにしてレッドブルを成功させたか、読み進めていくとその唯一無二の戦略に唸らされる。続きを読む

    投稿日:2014.08.27

ブクログレビュー

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  • スズキ

    スズキ

    ・とっかかりはリポD
    ・内容成分ではなくイメージで勝負
    楽しい時に飲む印象を植え付けるためにスポーツやイベントに絡む
    日本では仕事で頑張る時に飲む印象にするのが有効的(トヨタ車でレース出る件で言及していたが結びつきが微妙なのでもしかしたら読み落としたかも)

    後半は出来事を淡々と並べただけになりさらに意外性もなかったのでだいぶさらっと読んでしまった
    それぞれの項のタイトルだけ読めばいいと思う
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    投稿日:2024.04.02

  • nagaten

    nagaten

    このレビューはネタバレを含みます

    「レッドブル」のきっかけやサッカーチームなど、日本が関係していることがうれしかったです。
    「レッドブル」が大ヒットするまでに、立ちはだかった問題が書かれており、苦労を重ねていたことが分かりました。
    「レッドブル」がスポーツに大きく貢献していることを知り、利益だけの考えだけではダメだということが分かりました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.08.14

  • tatsuki

    tatsuki

    日本であまり知られていないオーストリア発グローバル企業、レッドブルを解き明かす本。
    数々のスポーツのスポンサーとして知られる一方で、企業内部は機密だそう。一切口外されない。
    ゆえに、この本も本社の協力は一切なく、創業者マテシッツからも大惨事だとコメントされた本。
    創業者のプライベートもほぼ明かさない。
    悪評を叩くマスコミとは徹底的に距離を置き、自社で報道会社を抱えるなど、帝国と呼ばれるにふさわしい側面も。
    伝統的なチームであっても容赦なくレッドブルを冠にする。究極的にはスポーツはドリンクを売るための手段でありマーケティング。
    日本ではあまり話題に上らない分、興味深かった。
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    投稿日:2022.05.16

  • NAMI

    NAMI

    1.レッドブルが昔飲んでおりましたが、その時には特に企業について興味を持つことはありませんでした。そんななか、本書に出会い、読んでみようと思いました。

    2.秘密が多いレッドブルについて本書は、元従業員の方を情報のソースとして描かれた本です。創業者であるマテシッツはユニリーバに勤めていながらも「いつか自分でビジネスを起こしたい」と常々考えておりました。そんな中、タイを旅行中に「クラティデーン」というタイのエナジードリンクに出会います。この飲み物にほれ込んだことでレッドブルが生まれます。強く、逞しく、それでいてエキサイティングな体験ができるという価値がレッドブルの本当の魅力であり、この体験こそがマーケティングの肝となっております。
    気を付けなければならないのは、本書はマーケティングについての本質や経営としての王道である「顧客の創造」について書かれた本であり、スポーツマーケティングのやり方について書かれたハウトゥー本ではないということです。

    3.特に新しいことはなく、レッドブルの歴史について知ったという感覚で終わりました。アイデアの発端がタイのエナジードリンクということに驚きを隠せませんでしたが、それ以外には特に驚く箇所はありませんでした。一番学んだ場所は「自分がやるべきことと会社に必要なことをやる」という姿勢を貫くことです。レッドブルは情報統制がとても上手な会社です。そして、マテシッツ氏はメディアへの露出を避けている人物です。理由は明快で「必要ないから」です。メディアは何をするにも「顔を出して説明しろ」「経営責任だ」と言ってきますが、そんなことをいちいち説明する必要はありません。ホームページを見ればわかる情報をいちいち質問してきたり、ゴシップを取り上げて小銭稼ぎに明け暮れている毎日を過ごしている記者の人達に対してやるべきことは何もありません。ただ、メディアの力が必要になることもあります。そこのバランス調節が難しく、一番足元をすくわれてしまうのが経営の難しさではないかと思いました。
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    投稿日:2022.02.23

  • 2319chan

    2319chan

     結局なぜこんなに売れるようになったのか、よくわからなかった。。。


    …ドイツ人経済哲学者のゲオルク・フランクは、…こうした世間からの関心こそが新しい経済の通貨になっていると説く。「私たちは情報社会に生きている。そして情報から身を隠す場所がないことに気付づいている。情報社会における希少資源は、情報そのものではなく、情報を利用し、選択し、処理・加工する能力だ。要するに、人々の関心こそが希少資源である。しかし、この関心を向ける対象が増えれば増えるほど、この資源はますます希少となっていく。」

    ■楠木建 解説より
     本書から学ぶべき本質的な論点はスポーツ・マーケティングでもビジネスモデルでもない。奇想天外な会社に見えるレッドブルだが、その実、創業者絵あるディートリッヒ・マテシッツは、商売の原理原則に忠実な王道を行く経営者である。それだけに、彼の思考と行動からは普遍的な教訓が引き出せる。私なりに汲み取った重要な論点を順に見ていこう。
     第一に、ビジネスはそれを始める動機が大切だということ。…
     第二に、ビジネスの端緒となるアイデアはオリジナルである必要はないということ。…
     第三に、経営における「独立自尊」の重要性である。…
     第四に、内部開発への強いこだわり。ここにレッドブルの戦略ストーリーの最大の特徴がある。経営に必要な機能を手っ取り早く市場で調達し、内部開発にかかる時間を節約しようという経営スタイルが多いなかで、レッドブルは正反対の構えを崩さない。…多くの飲料ビジネスを行う企業と同じように、レッドブルは生産や流通の機能を外部化している。しかし、ブランド構築のためのマーケティングという競争力の中核部分については、時間をかけてでも社内でじっくりと開発していくという戦略である。短期的な成長を求めて、M&Aに手を出すこともない。
     …
     レッドブルのような長期内部開発志向がなければ、スポーツ・マーケティングはペイしないほど高い買い物になりがちだ。いまの時点で一番人気があり、マスメディアで露出の高いアスリートを探し、辣腕エージェントと交渉し、契約していたのでは、お金がいくらあっても足りないだろう。
     上場しないという基本方針は、レッドブルの内部開発路線にとって決定的に重要な意味を持っている。四半期ごとの利益や成長を求める投資家の圧力にさらされてしまえば、レッドブルがやったような、一見して迂遠な経路をとる内部開発志向のマーケティングはできなかっただろう。マテシッツは、「その量を計ることも金銭で買うこともできない抽象的な要素こそが、企業の成功の基礎となる」と考える。「見える化」の逆を行くものである。
     最後に、…マテシッツの経営スタイルには、伝統的なヨーロッパの経営にみられるような独自のこだわりがあるということ。マテシッツの経営には、アメリカ企業にありがちな「なりふり構わず」というところがない。マテシッツはきわめて「非アメリカ的」な経営者だといってもよい。
    続きを読む

    投稿日:2020.08.10

  • mtanio

    mtanio

    レッドブルの成り立ちや様々なスポーツイベントをする会社を持つ一大企業団ということがわかる。本体はマーケティング中心で、製造はオーストリアやスイスの会社に外部委託しているようだ。創業者であるマテシッツ氏のプロフィールや言動があまり表にでないことも、レッドブルの神秘さを高めているようだ。いずれにしても、疲れたときに飲みたくなる、虜にする味だという点は間違いない。続きを読む

    投稿日:2019.12.30

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