【感想】優駿(上)

宮本輝 / 新潮社
(75件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
45
18
7
0
1
  • 読後の登場人物との別れが惜しい本

    北海道の小さな牧場で生まれたオラシオン。この競走馬に関わる人々の物語は、それぞれが魅力的で、読後の別れが惜しいほどだ。宮本輝の色あせない傑作。

    投稿日:2014.10.17

  • 傑作

    20数年前に読み、何度も読み返したが引越しを期に手放してしまい、改めて電子書籍で購入。
    かつて映画化された時はその内容の軽薄さに呆れてしまったが原作は全く別。一頭のサラブレッドが繋ぐ人々の数奇な物語。
    古い本と敬遠せずに是非、多くの方に読んで欲しい。出来ればほんの少しだけ競馬の知識を持っているとなお、良い。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.03

ブクログレビュー

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  • くChloé

    くChloé

    冒頭で産まれた仔馬を軸に、様々な登場人物が多重構造になって物語を重ねていく。
    馬に関わる人々の生い立ちや心情が細やかに描かれている。
    競馬に全く興味がなくてもスラスラと読み進める。
    上巻ラストの、突然の事件が衝撃的。下巻は一気読みしそう。続きを読む

    投稿日:2023.08.19

  • 木南木支

    木南木支

    上巻読了。 競馬はG1レースを偶に観るくらいです。 難産だった場合に母馬を助ける為に、子馬を処分する序盤のエピソードには、どん引きしてしまいました。 上巻の終わりも、悲しい展開でした。 サラブレッドに関わる人々が、それぞれ心に闇を秘めているようです。 “祈り”と名付けられた子馬が、下巻ではどのように成長していくのか楽しみです。続きを読む

    投稿日:2023.02.15

  • todo23

    todo23

    平成元年以来の20数年ぶりの再読です。
    あることをきっかけに2005年以降、宮本輝さんを遠ざけていました。しかし元々は好きな作家の一人だったのです。私のHPで宮本輝を検索すると感想付きが数冊と感想無しが大量に出て来ます。感想付きは2000年以降に読んだ本、感想無しはそれ以前の所有本ですから、2000円年以前はかなり嵌って読んでいた作家さんだったことが判ります。

    映画化されているのでご存知の方が多いはずですが競走馬の物語。
    賭け事には興味がなく競馬を知らない私でも引き込まれるのは、これが愛憎とか宿命とかが絡む人間の物語だからでしょう。良くある優しいばかり、登場人物が全て善人の物語ではありません。悪人も多いし、善人側にも善だけでなく悪が混ざり混む。主人公の一人の馬生産者の息子だけが真っ直ぐなくらい。ただ気になるのは「善人は悪をなしても善」的な書き方で胡麻化されてるような気もします。
    最初は調子が出なかったけど、途中からページが止まらず。さすがの力量という気がします。ただ、どことなく古さを感じました。それは作品のせいか作者のせいか?宮本さんの最新作でも読んでみますかね。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.04

  • まこと

    まこと

    このレビューはネタバレを含みます

    北海道の静内、渡海千造の営む小さな牧場のトカイファーム。
    そこへ息子の渡海博正と同い年で大学生の和具久美子が大阪から和具工業の社長であり、父の和具平八郎とともに、今、生まれようとする仔馬を見にやってきます。

    生まれてくる仔馬はウラジミールとハナカゲの子のサラブレッドで、のちに和具の秘書の多田により「オラシオン」スペイン語で祈りと名付けられます。

    仔馬は平八郎が三千万円で買いとり、平八郎は久美子に隠し子がいるという秘密を母に内緒にするかわりに譲ります。

    久美子は父の隠し子の誠が同じ血液型の血縁である父からの腎臓を提供され手術をしないと生きられない病気であると知り、誠の入院先の病院に逢いに行きます。

    そして久美子はオラシオンを誠の生きがいになればと思い誠に「譲る」と言います。

    平八郎もまた妻には秘密にしていますが、身辺整理を始めます。

    博正が久美子に見惚れていると姉に「あの娘はお前の手に負えるような娘じゃないよ」と言われたのは確かにと思いました。
    行動力があって世慣れていて、口が達者。でも愛すべきキャラクターだと思います。

    他にも子どものいない和具の秘書の多田。
    騎手の増谷、奈良などの登場人物がいます。

    久美子と誠の義姉弟がどうなるのか。
    オラシオンのサラブレッドとしてこれからの活躍ぶりを期待して下巻へ続く。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.02.16

  • ゆきひろP

    ゆきひろP

    友人の薦め。ミラクルバード第3戦の描写は圧巻。北海道の牧場や競馬場の情景が目の前に出てくるようで面白く読めた。「ウマ娘。」で競馬を知った人にも読んで欲しいな。

    投稿日:2021.05.04

  • ぜきお

    ぜきお

    馬券という紙切れ一枚に詰まった人間模様。
    泥臭い中にも、馬ゆえの神秘的な雰囲気も醸し出す名作。続きが気になります。

    投稿日:2021.04.19

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