【感想】何のために働くのか 自分を創る生き方

寺島実郎 / 文春新書
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
4
3
9
1
1
  • 良書!

    就活中の人も就職している人も読んで得るものが多い良書です。仕事を通して人生の意味や意義が自らの思考を経て見つかる羅針盤である。読んで損はないです。

    投稿日:2014.12.14

ブクログレビュー

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  • 瑛人@名古屋

    瑛人@名古屋

    筆者が導き出したメガトレンド(新しい産業社会)への認識とそれらへの示唆には頷かされる。アジアダイナミズムやITの流れは正にその通りだと思う。また、日本の人口の増減や少子高齢化の流れの捉え方も参考になった。続きを読む

    投稿日:2023.03.05

  • うえうえ

    うえうえ

    このタイトルに関する内容が書いてあるのは第1章のみだったような印象。 それ以外は、これからの日本ないしは国際社会についての未来予想図や、評価されるであろうビジネス形態などが著者の意見として述べられていた。日本の武器は技術力のみである!みたいな。 目の前のことに懸命に取り組むことで現状は打破できる、働くことを通して世の中や時代に関わり歴史の進歩に加わる、職業に貴賎なし 「事実かどうかではなくそのような思いを心に抱いて生きることが大事」、たしかに。 幾度となく出てくる「青い鳥」という表現、おもしろい。続きを読む

    投稿日:2022.08.11

  • hisatunekeiichi

    hisatunekeiichi

    寺島実郎「何のために働くのか--自分を創る生き方」(文春文庫)を読了。
    大学生を含めた若い世代にぜひ読んでほしい本だ。

    企業に勤めながら、仕事を通じて時代と格闘し、成長を続けてきた男の物語である。
    寺島さんは卒業時に、アカデミズム、ジャーナリスム、産業現場という3つの選択肢を考えたのだが、数十年経ってみると産学官とジャーナリスムの仕事をするという現在の場にたどり着いている。原点に回帰したという以上に、関心と興味を持ち続け結果的に3つの選択肢のすべてを実現しているということもできる。

    1980年からの7年間に及ぶ寺島さんの「失語症」の時代に私は出会っている。
    中央公論の「われら戦後世代の坂の上の雲」で名前は知っていた。ニューヨークとワシントン時代には現地に何度も訪ねたし、帰国の度に東京で何度も会っている。その間がメディアへの論文や著作を出さなかった「失語症」の時代だったのは初めて知った。「われら戦後世代の坂の上の雲」から「地球儀を手に考えるアメリカ」までの期間である。海外での知見を深めるうちに、自分でわかったつもりでいたが、まったくわかっていなかったことに気づく。半知半解の自分に気づき沈潜する時代だ。この期間、大きな時代の波に飲み込まれ格闘する中から寺島さんは失語症状態を脱していく。

    私の場合は、全共闘運動が吹きすさぶキャンパスのなかで大学1年生の後半に失語症にかかりそこから脱出するのに1年以上かかっている。自分の言葉がないことに気づいて次第にものがしゃべれなくなっていった。受け売り的知識でつまった頭でっかち状態から脱するために、自分に欠けていた行動力を自覚して、激しく「行動」する中から光を見つけようと決心する。そしてその舞台を探検部に設定する。1年間の怒涛の行動の時代を経てようやく自分の言葉を語れるようになっていく。

    この本のキーワードを以下にあげていく。

    寺島の自分史から。

    「マザコン」「読んだこと、感じたことがににじみ出るような文章を書き、それを人に読んでもらうこと」「短歌」「自分の書いた文章で、人の心をつかまえたり、人の気持ちを動かしたりする。そういうことに自分が向いているのではないか」「三つの選択肢。アカデミズム、ジャーナリズム、産業現場」「マージナルマン(境界人)」「中央公論の粕谷一希」「1980年のわれら戦後世代の坂の上の雲」「折り合い」「2か月で辞表、大原寛」「IJPC(イラン・ジャパン石油化学)」問題解決のために情報を集める」「1980年以降7年間の失語症時代」「NYC、WAS」「問題解決をしてきたことが誇り」「知的三角測量」「知的インフラとしての人的ネットワーク」「サムライ・イングリッシュ」

    働く意味

    「カセギとツトメ」「不条理の克服」「歴史の進歩」「天命」「天職」「まっとうな大人」「教育が残る」「使命感の自覚」「一点の素心」「こだわり」「小成」「謙虚」「出会いと自覚」「時代認識」「6つのジャンル:環境、新エネルギー。医療・介護・健康。次世代ICT。食と農業。グローバルサービス、エンターテイメント、観光、文化交流。新しい公共、NPO、NGO」「企業モノ小説」「自分のネットワーク」「親というハードル」「新渡戸の武士道と内村の後世への最大遺物」「高尚なる生涯」「歴史における個人の役割は重い」「個人・組織・国家「アーチスト・オブ・ライフ」「ワークウェア(能動的福祉)社会の地平」

    メガトレンド

    「グローバル化と全員参加型秩序」「アジアダイナミズムとネットワーク型の世界観」「IT革命の本質」「食と農業の未来」「技術と産業の創生とTPP問題」「エネルギー・パラダイムの転換」
    続きを読む

    投稿日:2021.12.16

  • Hinako

    Hinako

    就活生の自分にとっては、学びになりました。

    企業を見る時のポイント
    ○ビジネスモデル
    ○自分はこの会社に何を交換できるのか

    働くこととの究極の意義
    ○カセギ 経済的
    ○ツトメ 社会貢献度


    自分の仕事で歴史を変えられる続きを読む

    投稿日:2021.11.23

  • ykikuchi

    ykikuchi

    "これから社会に巣立つ学生に向けた人生訓。社会に出てさまよっている人にもお勧めの本。
    大学生になった甥っ子に進呈したいと思った。
    世の中の読み方の一つを学べる。たとえば、アメリカという国を知りたいと思ったら、日本とアメリカ、中国とアメリカ、韓国とアメリカというように様々な国々との関係を見つめるということを言っている。
    日本という国が世界でどのように見られているかも意識して生きていかないといけない。
    特に、今後企業はグローバルな市場でビジネスを進めていくことになるし、国内にいてもコンペチターは諸外国企業だ。広く世界の動きを見つめて自分がどんな立ち位置にいたいのかを決めること。そのうえで、どんな分野に興味を持って働けるのかを見極めよう。
    どんな時代でもその時代を生きる人にとっては、厳しく苦しいものだ。振り返ってみたときに、人それぞれ楽しいと思ったり、楽だったと感じるもの。今の時代に生きる若者も、厳しさだけを見つめずにチャンスや将来の可能性を見つめてみよう。親の意見もほどほどに聞いて、生きている時代が違う中、親の意見だけを聞いていては将来自分が困ることになるかもしれない。親が先に死ぬのが自然。自らの足でしっかり立ち、ひたむきに人生を駆け抜けてほしいと切に思う。"
    続きを読む

    投稿日:2018.10.28

  • うえだ

    うえだ

    このタイトルに関する内容が書いてあるのは第1章のみだったような印象。
    それ以外は、これからの日本ないしは国際社会についての未来予想図や、評価されるであろうビジネス形態などが著者の意見として述べられていた。日本の武器は技術力のみである!みたいな。
    全体としては求めていた内容と少し違ったが、第1章50ページは参考になる部分が多かった。

    目の前のことに懸命に取り組むことで現状は打破できる、働くことを通して世の中や時代に関わり歴史の進歩に加わる、職業に貴賎なし
    「事実かどうかではなくそのような思いを心に抱いて生きることが大事」っていうところ大事。
    本の内容とは関係ないが「職業に貴賎なし」という言葉を最近やたらと見たり聞いたりする。
    そういったツールに触れる機会が多いからなのか、アンテナが張ってるからなのか。

    何はともあれ、アベノミクスの三本の矢ぐらい人に説明できるぐらい知っておきたいな…

    あと、この本で幾度となく出てくる「青い鳥」という表現、なんだかおもしろい。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.13

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